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アフリカ事件簿 #19 ~慣れない挙動に困惑シリーズその④~

このnoteは、下記のマガジンで不定期連載中です。

アフリカの人たちと働いていて、
「これは・・・えっと、どういうこと?」
と困惑した出来事も、数えきれないほどある。
その中でも、特に印象的だった出来事を一部紹介しよう。

④きょうだい何人いるんだ問題

アフリカの人と話していたり、一緒に歩いていると

「マイブラザー」
「マイシスター」

といって、人を紹介されることが異様に多い。

また、アフリカの人たち同士で
挨拶をしているときに

「マイブラザー」
「マイシスター」

と呼び合って、ハグしたりほっぺにキスしたり
しているのをよく見かける。

これを、日本の「兄弟」「姉妹」と捉えると大間違いで、
たいていは知人よりちょっとだけ上の関係、
あるいは同僚として長く時間を過ごしている人のことを
ブラザーなりシスターなり呼んでいる傾向があるように思う。

(※ちなみに血縁の親族を分けて言う必要がある場合、
 「Family in low(法律上の家族)」って言ってる。
 Family in lowだったり、「家族」と捉えている親戚が
 日本人の感覚よりはだいぶ多い感じもする)

 
先日、ボツワナの首都の事務所で
一緒に働いているカウンターパート(現地での仕事仲間)
のおばちゃんから、
ついにわたしもシスターの末席に加えられた。

「あなたはわたしの2番目の妹だから、
 わたしが面倒みてあげなきゃね」

なんていわれる始末。
 
最初は全くその気がなかったのだが、
「あなたは妹だから・・・」
と言い(面倒を見)続けられると
だんだんこちらもそれに乗っかるようになり、

「あなたは長女なんだから・・・」

と会話をするようになっていた。
 
なるほど、こうやってアフリカの人たちの
きょうだいは増えていくのか、
と学んだのであった。

わたしはボツワナでは、4姉妹の3番目である。

そういえば、日本では心の姉が2人いる。
・・・あ、こういう感じか!(たぶん違う)

(続く)

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