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投資でFOMOに打ち勝つには【FOMOは敵】


FOMOとは

FOMOとはFear Of Missing Outの略で、簡単にいうと「取り残される恐怖」という意味である。
主にSNSや投資において使われていて、情報や流行に取り残されて損をする(恩恵を受けられない)ことに焦りを抱いてしまう状況を示している。

投資においてFOMOは、相場環境が良い時によく感じがちだ。
暴騰する銘柄を保有しておらず、さらに自分の保有銘柄が低調だと感じやすい。
FOMOを感じると、「自分も乗った方がいいのではないか」と暴騰銘柄を買いたくなる。その心理が大勢の人に働くと、買いが殺到してバブルになる。
もちろんそれで儲かることもあるが、最終的には買う人は誰もいなくなるため暴落に転じることになる。
つまり暴騰に乗るというのは天井近くで買うことになりかねないので、リスクが大きいわけだ。

よって基本的にはFOMOは抑えて暴騰銘柄には飛びつかないようにした方がいい(投機でなく投資をするのであれば特に)。

しかしFOMOを抑えるのはなかなか困難なことでもある。人は隣の芝生が青く見えるものだからだ。誰かが儲かっていたら(しかも投資するだけでいいとなれば)それを黙って見過ごすことができないのが人の性だ。

FOMOを抑える方法

ではどうすればFOMOを抑えられるか。
主な方法としては3つあると思う。
①SNSなど情報を見ない
②余力をなくす
③資金の一部だけでFOMOに乗る(コアサテライト)

①SNSなどの情報を見ない
SNSでは爆益報告などの景気の良い話が飛び交っている(損をしたことは普通言いたくないだろうから、利益報告が多くなるのはおそらく当然の成り行きだろう)。
それはFOMOを助長させるから、なるべく見ない方がいい。

②余力をなくす
余力がなければそもそも暴騰銘柄を買えないので、物理的に飛び乗りを防ぐ方法としては有効だろう。
余力をなくす方法としては、「証券口座から引き出す」「オルカンなどの代表的なインデックス投資信託を全力で買ってしまう(インデックス投資は常に今が買い時だから)」「余力込みの多めの額で積立設定をしてしまう」などがある。

③資金の一部だけでFOMOに乗る(コアサテライト)

相場を眺めていると、「どう考えてもチャンスにみえる」「どうしても買いたい」という時があると思う。
そういう時に我慢してしまうと、いつまでもそれについて考えてしまい、能率が悪くなってしまうおそれがある。
それならば資金の一部だけ使うことを自分に許可して、思うがままにやってしまった方がすっきりしてQOLは向上するだろう。
仮に負けても資金の一部なら大きな資産減にはならないし、FOMOも解消できるし、狙い通り勝ったら儲けものだ。
しかしこれは自制心が要るので注意が必要な選択となる(自制心を失うと、たとえば資金をどんどん注ぎ込んでしまったり、レバレッジを使ったり、負けても続けてしまったりといったことになりかねない)。

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僕は暴騰銘柄に飛び乗ったことはないが、かつてデイトレーダーの収益の上げ方が魅力的に思えて、挑戦してみたことがある。
結果は最終的に負けまくって、せっかくの長期投資の利益をなくしてしまうこととなった。
考えてみればこれも一種のFOMOで、そのせいで自分のスタイルを見失ってしまったのだといえる。

FOMOには気をつけよう。FOMOは敵だ。
投資だけでなく、人生のあらゆる面においても。

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その分活字を取り込んで吐き出します。