その④嫁に見放されたくない男の育休日記

「褒めて伸ばされたい。」

情けないダンナの、口に出すことが叶わぬ願望である。

「家事・育児なんでもとりあえずダンナにやらせてみて、身体で覚えさせる」戦略を取った妻のストラテジーは正しい。

「自分でやってみないと覚えられない」のは仕事でもスポーツでも育児でも同じである。

ただし、世の女性陣諸君。
その戦略の運用方法を間違えてはいけない。

「なぜそんなこともできないの!」
「また間違えてる!」
「あなたにやらせると倍の時間がかかる!」

これらのワードは禁句である。

ぐっと堪えて反論せず、粛々と謝罪し努力を重ねるのがダンナのあるべき姿なのだが、ダンナだってプライドのあるひとりの人間だ。

罵倒されるとやる気が削がれてしまう。

しかし、世の男性陣諸君。
くだらないダンナのプライドなど捨てよう。

必要なのは「何より子どもがいちばん」という、大前提となる当たり前の気持ちである。

自分のプライドがどうなろうと、子どものためになるならばそれで良いじゃないか。

育休期間とは、子どもの成長を間近で見られるだけでなく、自分自身も親として、人間として成長できる期間であると思う。

ダンナたちはその期間を円満に過ごすために、妻のいう通りに行動し、明日も妻の行きたいところに行き、妻の買いたいものを買う。

それが育休期間を過ごすダンナの鉄則である。

日曜のイオンモールは、大きな紙袋を持ってベビーカーを押すダンナたちであふれている。

疲れた顔をしているけど、世の男性陣諸君。

「まだ買い物するの?」
「同じようなの持ってるでしょ」
「早く帰ろう」

これらのワードは禁句である。

パパにプライドがあるように、ママは買い物に悦楽を見出しているのだ。

お互いの気持ちに想像力を働かせて、よりよい夫婦関係を目指していこう。

自分が褒められたいならば、「良い買い物したね〜」と妻を褒めよう。

パパの「まだ買うの?」は、ママの「なぜそんなこともできないの」に匹敵する禁句なのである。

だから世の男性陣諸君。
プライドを捨てよ、ベビーカーを押してイオンモールに出よう。


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