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メララ、母になる(「2121 ~100年後の未来~」 第41話)

この頃、カボチャ教団に入信した若者が家に帰ってこないという事件が頻発します。

信者は外界から隔離され、一切の情報を遮断され暮らしているのでした。

「マスコミの情報は嘘ばかり」だとか「俗世間にまみれていては欲だらけの人間になってしまう」などと吹き込まれて。

実際は教団内の施設で機器につながれて、仮想空間で教育を受けているのです。


自分の子を取り戻そうとやって来た家族が、カボチャ姫に説得を受けています。

カボチャ姫「あなたたちの子は、カボチャの神に選ばれたのです。偉大な使命の為、日夜修練を積んでおります。いずれ歴史に名を刻む偉業を成すことでしょう」

この言葉は、ある意味で実現します。良いか悪いかは別として、確実に歴史にその名を刻むことになるのでした。

         *

場所を移して、スイカ学会の本部。

メララは母親には向いていませんでした。せっかくかわいらしい子供を産んだというのに…

同じように万兵衛も父親には向いていませんでした。子育てよりも、自分の魔術の研究の方に興味がいってしまったのです。


なので、必然的に、生まれてきた子はベビーシッターに育てられることになります。両親の手をかけられず甘やかされ、とてもワガママな子に育っていきました。

ただし、メララに関しては致し方ない事情もあったのです。

それは…

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。