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有能ビジネスパーソンでもダイエット成功が難しい理由

ハロー、マオです。

今回紹介する本は『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA

三木 雄信さんの著作です。


要約するとたった三行!

本の内容を簡潔に解説すると

①考えうる全ての方法をいっきに即実行
②徹底的に数字で管理・検証
②上手く行った方法にだけリソースを割く

というものです。

言われれば納得だし当たり前のことのようですが、本書ではその「当たり前」のノウハウがびっしり詰まっているかんじ。

気になった方には実際現物を手に取っていただくとして、今回は本書を読ませていただいて誰でもひっかかりそうな問題点に注力してまとめてみました。


PDCAが回せない原因は?

PDCAがうまく回せないポイント【1枚】

上の画像で網羅性のある1枚にまとめました。

すごーく大きく分けても問題はざっくりP(計画)C(検証)にあると感じました。

それぞれ問題点が3つに対し、本書を参考に解決策も提示してみたので、画像をクリックしてあなたが当てはまっていないか確認してみてください。


さて、ここからは本書を読んでダイエットにこのPDCAは使い勝手が悪いかもと感じた理由と、では実際はどうPDCAを活かすかという話をしていきます。


PDCAが回せてもダイエットがうまくいくとは限らない

バリキャリのめっちゃ仕事ができる人でもビールっぱらの人とかいません?

そこまでプロジェクト遂行が円滑にまわせるなら痩せられるでしょ!

生産性アップのためには痩せた方がいいって絶対分かってるでしょ!

そこまで先のことも見通せるなら将来の医療費や健康損害のことも考えてダイエットするでしょ!

なのになんで太ったままなの?

そんなサラリーマンいませんか。

PDCA……っていうかロジカルと、ダイエットには相性を悪くする理由があります。


理由① ダイエットは短期「目標」ではなく一生の「習慣」にすべきだから

「今年の夏休みのハワイ旅行までに5㎏痩せる!」という短期的な目標にPDCAは最適だと思います。具体的な期限と目標を決めて頑張れば、「達成」できる人も必ずいます。

しかし、「目標」を「達成」し、ハワイ旅行から帰ってきたらどうしますか。元の生活に戻りませんか?

「目標」がないのにダイエットを継続できますか。


理由② 数値管理自体がストレスだから

カロリー計算、PFCの一日のグラムあたりの摂取量計算など、本当に毎日続けられますか。

「私は続けられる!」というあなたは、データ化されたお料理をいただくのは美味しいですか。家族や友人との外食は心の負担になっていませんか。

大切な人からの心のこもったプレゼントが入カロリーな高級チョコだったとき、素直に喜べますか。

また、PDCAの原則にのっとって毎日体重測定し、割り出した1日の目標指数に対して一喜一憂するのは辛くありませんか。人体はむくみだけで1~2㎏は余裕で変動してしまいます。

本当に数値設定に準じたダイエットがあなたを幸せにするのでしょうか。


理由③ フィジカルに理屈は通用しないから

たとえば「摂取カロリーはここまで!」あるいは「夜は糖質制限!」と日ごとの目標をアタマで決めて頑張っても、疲労やストレスに影響されて食欲は大きく変動してしまいます。

自分の意志や意思にはおかまいなしにはたらくのです。

体の調子が悪ければ代謝を勝手に下げて体重を維持しようとする人体なので、疲れ切ってるときの運動は消費カロリーベースでは全く期待できません。

同じ食べ物でも、吸収率が時と場合で変わります。

こんなに高機能でこっち(アタマ)の理屈が通じないカラダに対して、人間の英知である論理を押し付けても全く言うことを聞いてくれません。


PDCAをダイエットに活かすには?

ではどうすればカラダはアタマで考えた理想に近づいてくれるでしょうか。

それはアタマでなくカラダを優先することがキーとなります。

step① P(計画)より先にC(分析)

まず自分を観察してみましょう。ここでは「痩せてる」とか「美人」など、アタマで考えたルックスではなく、

「疲れてないか」「肩こりはないか」「頭痛はあるか」「いらいらしてないか」「不安はないか」

など、自分の状態を客観的に分析していきます。

なぜなら不調があると絶対痩せないし、一瞬減量してもリバウンドするからです。

自分の状態を分析したら、原因を探っていきましょう。

「疲れてる」が該当したら「とにかく休む」からはじめてみてください。

仕事や家事の合間に5分昼寝、寝る時間を早くする、夜はスマホ禁止など、具体的に何をするか決めちゃいましょう。

疲れて痩せるタイプもいますが、ゴハンがすすまなくなる=栄養不足になっているだけで、健康を害しています。基本、痩せたい願望のある人は疲れてると太りやすくなります。


step② P(計画)は「死ぬまで続けたいか」が基準

自分の不調を改善することをベースにダイエット計画を立てましょう。

「孫と暮らして1日3食家族仲良く団らんで食べたいな」という将来像があったとしたら、一食抜くような計画は立てませんよね?

ダイエットは「生活改善」という意味なので、短期的な目標に向かっての計画は止めておきましょう。

「なんにもしてないのに痩せているし健康的な人」をお手本に計画をつくると近道です。

私の義母は必ず3食+たまにおやつやデザート 毎日飲酒 生クリーム大好き ジム通いなどの運動習慣なし ですが、元気で痩身です。

彼女は犬の散歩や買い物で日々たくさん歩くこと 食事のスピードがゆっくり お腹空いてないと食べない 色んな料理を食べる(栄養素に偏りがない) 疲れたらすぐ昼寝 思ったらすぐ言う 嫌なことは忘れる などが日常になっています。


step③ D(実行)は無意識にできるレベルで

上記の義母の行動は私が観察しているから書き出せたことで、おそらく本人は全く意識してやっていません。

彼女は「自分は大食いだ」と言いますが、食べることや誰かと楽しく食事する席が好きなだけで、実際の食事の量は本当につつましいです。

低いハードルのDに落とし込めば継続し、自信にもなり、やがて習慣化して自分自身の一部となります。

ポイントは「歯磨きのあとストレッチ」「朝トイレに行く前にうがいと保水」など、もう習慣化してしまっているものにくっつけて習慣化することです。


step④ ここでのC(検証)は「無理してないか」

なにか新しい習慣を増やして、自分が疲弊してきてしまっていたら迷わずハードルを下げましょう。スクワット1回とかにししちゃいましょう。元気になったら増やせるかもしれませんし、ストップしてしまうよりはずっといいです。

また、ダイエットにはダイレクトに日常と精神的ストレスが影響します。

睡眠時間や睡眠の質、ちゃんとカラダが喜ぶ栄養素を摂ったかなどもチェックし、嫌なことがあったら悩まず紙に書き出して、解決策を考えるかきれいさっぱり忘れましょう。

ストレス解消方法をたくさん用意しておくと、ダイエットには早道です。

もちろん「焼肉食べ放題」などのストレス発散は、あとで落ち込む(=ストレスを増やす)ので逆効果です。

おすすめストレスの発散になる運動習慣を持つことです。運動習慣と言っても、大げさなもの、準備が必須なものでなくて大丈夫。森林浴をしながらお散歩は、ヒーリング効果もあるしハードルも低いので最適かと思います。


step⑤ A(改善)で生活がゆたかになっていくイメージ

PDCで新しい習慣を維持したら、Aでは更に心地の良い日常になるビジョンを思い描きましょう。絶対無理せず、毎日頑張っている仕事や家事、育児にプラスしてもストレス皆無で、それでころか日ごとカラダが若返るような新習慣を身に着けていきましょう。


PDCAのゴールを「しあわせ」に設定しよう

ここまで偉そうに書いておいて、私も全然道半ばです。

でも、糖質制限(低血糖になって不眠、頭痛)

カロリー制限(即痩せて即リバウンド)

16時間断食(栄養不足で怠さ、眠気、異様な食欲など)

などなど、数字管理で回すPDCAダイエットで失敗を繰り返してきた経験がありますので、カラダの不調を改善するダイエットは健康のために必須だということは自信をもって言えます。


そもそも私の場合は適正体重から逸脱して太った経験はありませんし、痩せてた頃の方が生理が止まったりしてトラブルが多かったです。

肥満→適正体重は健康面でおおいにしあわせを享受できると思いますが、ルッキズムが基準の体重、体形だと、しあわせなのはアタマだけでカラダは辛く苦しいのかも。

そしてそのカラダが、人生100年時代に果たして使い切れるのか。

そんなことも思います。

またね!

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