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もうやんカレー新宿東口店

今日は先日友人とサウナに行った帰りに食べたカレーについて書こうと思う。
最近はサウナやらシーシャやらボルダリングやらと、健康なんだか不健康なんだか退廃的なんだか分からないものばかりに手を出している毎日だが、池袋にある かるまる というサウナ付きのカプセルホテルに泊まった。
色々と割愛するが泊まった翌日の夕食に食べたのがこのもうやんカレーだった。

場所がかの悪名高いトー横の広場の近くということもあり髪も服もカラフルな治安の悪そうなのが屯していたので、入るのを少し躊躇ったが結果的には大当たりだった。

店内に入ると周辺の治安とは打って変わって、こじんまりとした店内に内装も落ち着いた雰囲気でアットホームなカフェのような雰囲気だった。

メニューはタパスという一点物の料理と、諸々のトッピングを乗せたカレーの二種類に別れており、ミニカレーとタパス1点を注文したり、カレーにタパスを幾つかつけて様々な味を楽しんだりといったことが出来るようになっていた。

意外だったのがトッピングにトンカツなどの揚げ物が殆どなかった点だ。
ゴーゴーカレーのような揚げ物まみれの不健康極まりないカレーをこよなく愛する私としては、とりあえずカツカレーを頼みたいところだったが無かったためキノコカレーと単品のラタトゥイユを注文した。

店内にあった鋼の錬金術師の最終巻を読んでいると丁度アルが魂と引き換えにエドの左腕を錬成するシーンでカレーが運ばれてきた。
カレーの専門店に行くといつも思うが出てくるのが早い。まだエドの立てよド三流!すら読めていない。

そうして運ばれてきたのが上の写真だ。
カレーを注文するとふかしたじゃがいも2個と3種類の薬味をセルフサービスで貰えるとのことなので見てみると、福神漬けだけでなく玉ねぎのらっきょうやスモークされたたくあんといった、あまり見ないようなものまであった。

実際に食べてみると出されたものの全てが美味い。
仕込みに2週間かかるというだけあってルーからはまるでデミグラスソースのような濃厚な味がし、いくらでも米が食べられる。
トッピングのキノコのガーリックビネガー炒めもそのまま食べてもしっかりとした旨みがあり、厚みがあるので食感も楽しいのだが、ルーと絡めて食べると程よい酸味と強烈な旨みがルーと合わさって非常に美味い。
ラタトゥイユも柔らかく中まで味が染みていて絶品だった。
じゃがいももなんの味付けもされていない皮ごと蒸しただけのシンプルなものだが、蒸かし加減が丁度よくしっかりと食感を残しつつ食べやすい柔らかさになっている。

特に印象に残ったのが薬味でスモークされたたくあんと福神漬けも美味だったが、中でも玉ねぎのらっきょうが実に美味しかった。
玉ねぎの甘みと漬けた事による酸味が丁度よく、濃厚なルーを食べた口をさっぱりとさせるのにこれ以上は無いと思わせる味だった。

とにかくなんでも美味かった。
付け合わせもルーがソースとして優秀すぎて何にでも合うと思う。

これまで色々なカレーを食べてきたがその中でも最も満足度の高いカレーだった。

何時だったか神田カレーグランプリのカレー屋でハズレを引かされたことがあったのだが、ここの店内には全国カレーグランプリの文字。さすが格が違う。
正直仕込みに何日だグランプリがどうだと能書きが書いてあると「さっさと出せ食って判断するから」と思ってしまう捻くれ者の私だが、これを出されると文句一つない。
この上ない満足感と共に店を出た。

輝くネオン、カラフルな若者、賑やかな客引き、天国から地獄とはこのことか。
次は系列の別の店舗に来よう、そう決意し新宿を後にしたのだった。

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