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ヒーリングを受け続けてみて変わったこと

マッサージを仕事にしている人が、マッサージを受ける必要があるように
ヒーリングを仕事にしている人にも、ヒーリングを受ける必要があると私は思っています。

自分がヒーリングを提供する中で、また、自分自身がヒーリングを受け続けていて、何が変わったのか?なぜ受け続けているのか?を言葉にしてみることで、「ヒーリングってなに?効果あるの?」って思っている人にもなんとなく雰囲気が伝わったらいいなと思います。

クライアントさんたちの変化

まず初めに、私自身の体験ではなく、私がヒーリングを提供しているお客さんたちの変化について触れてみます。

私のヒーリングを、単発で受けてくださる方ももちろんいますが、継続して毎月受けてくださる方もいます。私がおすすめしているのは、継続して受ける受け方です。それは、1回で変わることには限界があり、人生の波(バイオリズム)の中で、その波のタイミングを掴んだり、その時に現れているテーマをナマモノ・旬なうちに取り扱い続けることで、どんどんクリアになっていくからです。

ですので、今回は継続して受けてくださっている方の例を少しだけ出して見たいと思います。

Aさん
この方は、心療内科に長年通っておられ、私が初めてヒーリングさせていただいた時は、服用している薬の数もとても多かったです。一番最初は会話をするのがやっとで、「発作が起きて困っているので助けてほしい」と、発作中に連絡してくるくらい、症状の重い方でした。
ヒーリングをしている私からしたら、その方が困っている心の取り扱いについても、分かることは多かった(もちろん、分からないことも多かったです。)ですが、それをご本人が取り扱うには、それだけの気力も体力もない、というのが本当のところだったんじゃないかと思います。

2年ほど毎月ヒーリングをさせていただいていますが、今ではお薬の服用はゼロ。ヒーリング中に意識を失うこともなくなり、1時間フルに、最近あったことや、困ったことなどを、お話されます。
一番困っていた発作も、発作から回復してくる方法をご自身で探られ、戻ってくるまでにかかる時間が半減。発作が起こるメカニズムとして、何かがトリガーになっており、そのトリガーを特定できれば、発作が改善するかもしれないことまで、一緒に内観しながら分かることで、今まで一寸先は闇に感じられていた未来にも、希望を感じられるまで回復されました。
環境も変わり、危険に感じていた生活空間から、より安全を感じられる場所に自然な流れで移られました。


Bさん
この方は、精神疾患などはお持ちではありませんが、とても悲劇的なことがあったのがきっかけで、ヒーリングにお申し込みされました。その中で、悲劇的な状況で感じていたことをリリースし、気持ちが落ち着いてきた頃に、なぜこうした悲劇的なことが定期的に起きてくるのかを理解したいという意思がご本人の中で強くなり、今でも毎月ヒーリングを受け続けておられます。


私がヒーリングを継続的にさせていただいている方々に感じることは、その方が自分の人生に起きていることを、自分の力で紐解こうとする意志が強くなっていくということです。

なぜ私の周りにはこんなことばかり起きるんだろう?
どうしたらこの感覚から逃れることができるんだろう?
どうしたら、大切な人を傷つけず愛せるんだろう?

こうした、誰に聞いても答えのないような宙に投げるしかないような問いへの答えが、自分自身の内側にあることに気がつく。そして、その内側にあるものを「見たい」気持ちと、「見るのが怖い」気持ちの葛藤すらも、越えていくことができる。そういう体験ができるのがヒーリングだと思います。

私自身の変化

私がヒーリングを受け始めた頃、ヒーリングを受けたいと思った動機は、「生きていて辛いこの感覚をなんとかしたい」でした。

楽しんでやっていたはずのことでも、やり続けると苦しくなってしまう。好きで本気になっていくはずなのに、いつの間にか自暴自棄な気持ちが勝ってしまっている。仕事も辞め、パニックの衝動に襲われ、当時居候させてもらっていた彼の家から出れなくなり、家族にもいえず…。
そんな状況で受け始めたのがヒーリングでした。

当時は、ヒーリングを受けるとなぜか気持ちが落ち着いたり、楽になるので、その感覚がただ欲しくて受け続けていました。
ただ、回数を重ねるにつれて、「寄り添ってもらう」ということが、体験できるようになっていきました。

ヒーリングを受けていると、今までブロックされていたものが流れたり、また過剰に流れていたものが穏やかになっていきます。
そうすることで、いろいろな感覚が動きます。
時に、「死にたい」という気持ちに駆られたセッションもありました。その時、もし1人で「死にたい」という気持ちに駆られてしまっていたら、私は自分が自分に何をしていたか分かりません。でも、ヒーリングの最中に、「死にたい」と感じ、そう伝えた時、「そう感じてるなおちゃんもいるんだね。」と言われたことで、「生きようとしている自分」も同時に存在していることに気がつきました。過去に戻り続けていると、「死にたい」自分も顔を出しますが、今この瞬間生きている体というのは、無意識に生きようとしているのです。それを感じました。
このように、自分に起きていることを自分で理解しようとしても、その理解というのはとても限定的で、本当に大切なことというのは見落としてしまいがちなのです。

何か事が起きた時、または長年困っていることがある時、ヒーリングのセッションにお題として持っていくと、「答えは必ず自分の中にある」ということが分かります。そして、1回で全て解決しなくとも、長い時間(人生)をかけて、そうしたことが少しずつ理解できるようになっていきます。

マイナスからゼロへ。ゼロからプラスへ。

よく、カウンセリングとコーチングの違いを説明するときに使われる表現として、「カウンセリングはマイナスからゼロに。コーチングはゼロからプラスに。」というのを耳にします。

私からすると、人生にプラスとかマイナスとかつけてる時点で違和感です。なぜなら、人生というのは深めていくもので、調子がいい時も悪い時も、根っこにある人生の課題(テーマ)というのは、案外同じだったりするからです。

でも、あえてこのプラスマイナスの表現を借りるとするならば、ヒーリングを受ける初めの動機は大概マイナスからスタートし、そして、そこからいくらでもプラスに転用していく、というのがヒーリングだと感じます。

私自身、人生とか、生きることとか、仕事とか、誰に聞いても答えのないような、神のみぞ知る、という哲学的な迷いを感じ、社会に馴染めない、かなり破壊的なところからヒーリングに出会いました。

ですが、今ヒーリングを提供する側としてヒーリングを受け続けているのは、自分をより幸せで平和な感覚に連れていくためです。
自分の内側で整合していない感覚の場所を明らかにし、自分の内側に調和を取り戻していくために、ヒーリングを受け続けています。
エネルギー的なことを何も知らないような方ですら、「なんかスッキリしたね。綺麗になったね。」と声をかけていただくことも増え、エネルギーが綺麗になっていることも、主観的にも客観的にも確認できている感じです。

人生に本気になっていく

今回の記事の中で、私が一番伝えたかったヒーリングの魅力は、受け続けた分だけ「自分の人生に本気になっていく」という点です。

今まで自分が困っていたことの答えが、自分の中にあったと気がついたり。
自分の本音や、自分の黒いところと向き合うのが怖かったはずが、それを超えていくことで自分の内側の平和を取り戻せることを体験したり。
自分を必要以上に責めていた本当の理由を知り、幸せへの抵抗を超えていこうと思えたり。

体験は人それぞれですが、人間は無意識に「自分に起きていることを理解し、消化したい」という動きがあるんだなと、ヒーリングをしていると認識させられます。

それが理解できず、消化できないと、見ないようにフタをして、大丈夫なように感じてみたり、あーでもないこーでもないとやり、それが大人になることだと誤解していきますが、一旦「え、これって理解できるものなの?消化できた…?!」と分かると、どんどん自分のことを知りたくなるし、どんどん自分の心を磨いていきたくなる気持ちが湧いてくるのです。

今はまだ、自分の人生に本気になるというのが、どういうことか分からなかったとしても、「なんとかしたい」と思うことがあったり、「幸せになりたい」という気持ちがあったら、ヒーリングを受けるのには十分すぎるほどの理由だと思います。

自分を知っていくことも、自分の人生に本気になることも、自分への愛です。
自分に愛を与えるという意味でも、ヒーリングってやっぱりいいなあって思うのです。

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