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英語は単語から2

ずいぶん脱線してしまったが、本題は息子の単語学習である。

学校ではシステム英単語を使っていて、これに基づく単語テストまで実施している。となれば、システム英単語一択だろう。

聞けば、範囲を決めて小テストを行う(合格点を取れないと再テスト)ということをやっており、既に3周目とのことである(こんなに手厚いのに何故合格実績が伸びない?)。

息子の属する下位クラスでは、現在は、ステージ2までの1200語を、200語ずつの範囲に区切って小テストを実施していくということだそうだ。
シス単は、ステージが進むにつれて、単語の抽象度・専門度が上がっていくというイメージで、ステージ1、2は高1、高2の教科書・文法書レベルで出てくるものにとどまる。内容自体が高度な難関大の長文にはステージ2まででは足りないと思うが、今のところはこれでいいだろう。
暗記→小テストというサイクルの反復は暗記の手段として合理的だし、途中から合流することも容易なので、とりあえずは、学校の小テストのペースに合わせてシス単を暗記していってもらおう。

しかし、それだけでは足りない。それだけでは、今までのように小テストが終われば忘れてしまう。
シス単を回しても記憶が定着しない(そして進学実績も伸びない)のは、単語学習は英語学習の手段の一つであるという意識が欠落しているのが原因であるように思える。暗記→小テストの反復は暗記の手段としては合理的だが、暗記が自己目的化してしまい、単語学習が、英語学習そのものとは切り離されたものになってしまいがちだ。そこでは、今後使うために暗記しているという意識が希薄だ。これでは、小テストが終われば忘れてしまう。

シス単の知識を定着させることができ、成績も上位なのは、単語、文法、長文、英作文など場面を問わず、出てきた知識を結びつけて吸収することができる子たちだろう。たとえば、肘井の英文法問題Solution1のチャプター1-1では、自動詞と間違いやすい他動詞としてdiscussやreachが取り上げられているが、できる子ならシス単でも同じ話が触れられていたと思い出すだろう。同じ話がいろいろなところで出てくることに気づけば、押さえるべきポイントがどこなのか分かってくるだろうし、自然と覚えてしまうだろう。単語の暗記が英語学習全般の役に立っていることが実感できれば、暗記にも身が入るだろう。そうなってくると、勉強が楽しいだろう。

息子にもこのような境地に至って欲しいが、前途多難だ。とりあえずは、分からない単語がでてきたら、まず、シス単を引くように指示したが(シス単に載っている単語が使われていると実感できる)、上手くいくだろうか?

さて、シス単であるが、ミニマルフレーズとしてよく使われる表現を前面に出すなど、実践的な工夫もされており、良書だ。しかし、情報が多く、どこまて暗記したらよいのか迷うかも知れない。特にステージ1の単語には多くの情報が載っている。これらは、発音アクセントに至るまで、すべて身につけておくべき情報だが、すべていっぺんに覚えるのはハードルが高い。最初の暗記作業としては、一語一義(せいぜい二義)で行い、あとの情報は、勉強が進んだ後に確認的に利用するのがよかろう。



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