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12/22の詩

ジャスミンのティーバッグを
ぐつぐつ煮ている眠い私
黒いお鍋から湧き出る
帰り道みたいな色した灼熱のお茶

寂しくないよ
今私があなたを甘くおいしくしてあげる
構って欲しいなら早く出ておいで
私もう眠いから

もう待てないわ じゃーねってしたら
お砂糖すきなだけ入れちゃおう
いややっぱちょっとでいいや
ごめんねでも大丈夫 安心して
甘くないのもだいすきだよ

ざらざらの君は少し抵抗して
そう抵抗している間に、今よ!
ちょっと多いかなってくらいのミルクを
気づかれないように入れるの

もう!バターみたいになめらかになっちゃって
昔はあんなに尖ってたのにね
大丈夫 優しい君もだいすきだよ
わたしのせいって言わないで

ゆっくり君をたしかめながら
いつもと違うグラスに注ぐ
ちょっと、あつすぎるんじゃない?
わたしもう眠いから、丁度よく
あったかくなりたいの

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