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満を持して

 クリエイターフェス最終日に、
 20代後半から30代の15年以上をガッツリ住み尽くした街、
 大阪は河内(かわち)の魅力について語りたい。

 ⚠️私の個人的な経験、並びに、
  偏見も多分に含んだ風評を元に構成しておりますが、
  そうしたものも真実の一変型であると御理解頂き、
  どうにか御許容頂きたい。

  大阪府在住者の「良い意味やで」は、
  誤解を生み不信感を招く表現ではあるものの、
  実際に結構な割合で「良い意味」なので。⚠️


歴史をざっくり

 まずは大阪府の特殊性について説明しておく必要がある。
 全都道府県で下から2番目に小さい面積でありながら、
 幕藩体制時代は和泉・摂津・堺・河内の、
 4ヶ国に分かれていたものをムリヤリまとめた二府の一。

 すなわち交通の要衝であり、
 貿易・倉庫・金融・渡船諸々で、
 それぞれの地域が独自の繁栄を誇ってきたため、
 今現在も地域同士の交流はほとんど無い!

 実は北摂に親戚がわりと数多くいるんだが、
 「あ。河内……」
 「北摂……、ですか……」
 といった感じでお互いに往来を諦める。


河内の中でも更に

 大阪府民の中ですら河内は、
 特に気性の荒い地域として知られている。
 しかしながら注意しておきたいのは、
 「気性が荒い」とイメージされがちなのは、
 河内、の中でも南側だ。

 見取り図さんも時々やるネタを関西では、
 「南河内のカスカップル」と表現している。
 ※全国区の番組では「南大阪」と表現されていた。

 北側には神社仏閣や町工場が多く、
 「皆が社長」とか「陽気な働き者」といったイメージは、
 どちらかというとそちら側だ。
 北側にとって「南河内」のイメージは、
 割りと不本意だろうと思われるので、
 「河内」でひとくくりにされないようお願いしたい。

 更に尚一点注意しておきたい。
 「気性が荒い」と評判だとしても南河内は、
 断じてただ嫌われているわけではない!


誰もが住みやすい街

 『人情の街大阪』といったキャッチフレーズを、
 容易に信じる私ではないが、
 「誰もが住みやすい街だ」、
 と移住当初職場の大阪府民に言われて、
 それはその通りだと頷いている。

 誰もが、
 と添えられている意味を深く考えなくてはならないが。

 我が我が、
 という言葉も日常生活でわりと聞く通り、
 誰もが自分の事を第一に考えている。

 悪い奴は堂々と悪事を働くし、
 アカン奴はもう見るからにアカンので、
 気を付けておけば避けて通れる。
 ある意味慈悲深い。

 「ヒトは見た目によらない」などという常套句は、
 少なくとも南河内においては当てはまりにくい。
 見たまんまや。


なめたらあかんねんホンマに

 「他人をなめたらその分は必ず自分に返って来る」を私は、
 人生で得た真理の一つに数えているのだが、
 「簡単に他人を信じて安心し切る」事もまた、
 私にとっては「他人をなめている」事と同義になる。

 いつどんなきっかけで犯罪に近付くか巻き込まれるか、
 加担してしまうかなど分かりはしないのだ。
 ある程度は心に警報器を備えて生活しておいた方が、
 人間総体としてはむしろ健全に近いと思う。

 内職でアパート掃除をしているが、
 怪しい人がいれば通報するし、
 近頃見かけない住民がいれば管理人に連絡を入れている。
 おかげさまで大島てるさんサイトに灯る炎の数は、
 町域全体で少ない。

 気性の荒さが評判の割りには奇跡的だ。
 犯罪が無いわけではないが明るみに出てくれる。
 自分を第一に考えて暮らしたいならば、
 揉め事を起こさないだけの気遣いは日々必要になる。

 慣れれば誠に住みやすい。
 おいでませ、
 と私はわりかし本気で思っているんだが、
 如何だろうか。

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