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【本好きの30問】偏光版

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 本日はこちらの企画↓に参加。

 ヤベェよこんなもん見つけたら即答えちまうに決まってんだろ(汗)
 って元表人格は自分好きだからノリノリよね。
 主人格にクロコちゃんはそこまででもないけど。

 マンガもOKのようでしたけれども、
 そちらも大好きなので際限がなくなりますので、
 どうしてもマンガ作品を答えたい場合のみ。
 基本文章+挿絵くらいの本で考えます。

(文字数:約5000文字)



1、いま現在、読んでいる本

  柳田國男『木綿以前の事』←1日5分
  聖書(新共同訳ハンディ版)←1日3ページ
  地球の歩き方『地球の果ての歩き方』←寝る前
  若林理砂『気のはなし』←電車移動中  

2、次に読む予定の本

  菱川師宣装丁版『小倉百人一首』←1日5分
    (つまり筆書きの変体仮名に挑戦だ!)
  『日本』英語版←1日1見開き
  若林理砂『絶対に死ぬ私たちが
       これだけは知っておきたい健康の話』←電車移動中
  
  あとインボイス対策とか起業系の本を2、3冊、
  今月前半中に読んどかなあかん。急務。

3、積ん読の中で1年後くらいに読むんじゃないかな?という本

  いや。
  一応出来れば全部、すぐにでも手を付けたいんだけどね……。
  『音楽理論』と『太極拳推手』あたりかな。  

4、手元にないけど近いうちに入手する予定の本

  岩波文庫版の挿絵付き
  曲亭馬琴『南総里見八犬伝』全10巻。

5、いつか絶対読んでやる予定、しかし予定は未定…の長編シリーズ

  トリッキーな答えになりますが、
  バイクで一人で和歌山の玉川峡とか天野集落とか行けたい。
  (免許は取れた。一応。)

  自動車(二輪も含む)の運転からは、
  分厚い本を二、三冊読破するくらいの
  情報量が得られると思う。

  同じ理由でギター弾けたいしフラメンコ踊れたい。
  ちょっと今御詠歌すら音符拾うだけで、
  所作に入れずアップアップだけどもさ。

6、今の私を作っている基礎だと思う本、または作家

  鳥山明『Drスランプ』
  はるき悦巳『じゃリン子チエ』
  室山まゆみ『あさりちゃん』

  物心ついた時から5歳頃まで、
  両親の蔵書を詰めた本棚の前に放置されて育ったので、
  言葉に文字に使い方はほぼマンガ作品で覚えた。

  映像を見るより音楽を聴くより外出するより、
  家族との発話コミュニケーションよりも先にだ。

  マンガは本にあらずなどと侮れはしない。
  「お前とこの下品なホルモン食うたろやないか」
  (@『じゃリン子チエ』後のお好み焼き屋の台詞)
  を口に出さずにいられなかった心境に、
  滲み出る隠し切れない人の良さまでを、
  未就学児童が把握し切れていたわけだから。

7、大人になって読んで、これ子供の頃に読みたかったなあと感じた本

  サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
  大人になってしまってからは、
  主人公の思考感覚を掴み取るのが大変困難に思えた。

8、子供の頃に読んでおいて良かったなあと思う本

  ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
  主人公バスチアンの年齢と、
  ドンピシャ同じ10歳で一週間かけて読みふけった。

  実は本の世界から戻る事、が何より大事なんだ。
  本好きが忘れがち、かつ戻れなくなりがちな点だけれど。

  「元帝王たちの都」の恐ろしさに、
  「アイゥオーラおばさま」のあたたかさと枯れ具合、
  「ヨルのミンロウド」の美しさを一つ一つ思い出せば、
  自ずと現実へ足を進めざるを得ないだろう。

9、子供(1〜12歳)のころ特に好きだった本/シリーズ

  ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
  江戸川乱歩『怪人二十面相シリーズ』
  落語全集(田舎だったので寄席という存在すら知らず、
       江戸も上方も文章で摂取していた。)

10、思春期のころ特に好きだった本/シリーズ

  基本のエロはみなさん赤川次郎で学びましたよね?
  ここは大抵の方が通る道ですよね?
  その中では『白い雨』が特に心に食い込んだかな。

  あとスティーブン・キングの
  一行ごとに神経がヒリヒリ削られるような恐怖にやられた。
  その中では特に『ダーク・ハーフ』。

11、16〜20代前半のころ特に好きだった本/シリーズ

  1999年版の米映画『レ・ミゼラブル』にドハマりして以降、
  ヴィクトル・ユゴー作品を入手できる限り読み漁った。
  あと坂口安吾の『堕落論』を筆頭とする、
  主に随筆の切れ味の良さ。

12、30代以降、特に好きな本/シリーズ

  曲亭馬琴『南総里見八犬伝』
  もちろん岩波書店校訂版ですけども、
  それでも現代語訳まではされていませんけれども、
  ドドドハマりしたんですよ。面白いよアレ。

  よりにもよって犬川荘助推しになっちまったから大変よ。
  大抵の映画に歌舞伎に人形劇に、
  二次創作じゃ満足できないよ。

  馬琴先生の波打つような美文も最高で、
  抜書き帳とか作っちゃったよ。
  発狂したクロコが捨てたけどね(号泣)。

13、現在、最も気になっている作家

  いしいしんじさん
  『麦踏みクーツェ』ばかり取り上げるのは何だけれども、
  やはり美しい作品です。
  同時代の同国内に生きられている事が有難い。

14、ぜったいに読みたい本

  弘法大師空海の著作(書き下しレベルを2、3冊で良い)。
  『レ・ミゼラブル』を英語とフランス語で。
  『はてしない物語』をドイツ語で。

15、持ってることが自慢できる(?)お宝本

  自慢しなくたって良いんだが『はてしない物語』だけは、
  箱入りの特殊装丁本を買わなくては意味が無いだろう。
  本自体がアウリンでなければいけないんだ。
  つまり作中の装丁と全く同じでなければならないんだ。

16、実際に会って話をしてみたい作家はいますか?
(既に亡くなった作家も含む/外国語の言葉の壁はないものとする)

  坂口安吾なんだが言葉の壁は無くとも、
  当時の知識人の心中に男女の壁はありそうだよな。

  ヴィクトル・ユゴーなんざ所詮お貴族様だからよ。
  東洋女とまともに会話なんかするかねアイツ。
  作品はたまらなく大好きだが人となりはちょいとな。
  対等な付き合いが出来るなら決して嫌いじゃないが。

  村上春樹さんとは一度サシで真剣に「対話」をしたい。

  市川沙央さんとも、体調に配慮した上で。
  心が千切れかねない予感がヒシヒシとする。

17、今までに読んだことがあるもので
「これ自分がプロになって書き(描き)たかったやつ!」
 と強烈に感じた作品

  アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』
  叙述ミステリに限ってはアレを超えられるはずがないので、
  私は書く気になれない。

  と言うよりミステリ全般を書ける気がしない。
  他人の作品を読む方がはるかに面白い。   

18、生まれ変われたらなってみたい既存の作家

  ってか坂口安吾だったんだよ私。
  いやコレわりと本気で言ってる。
  今度は女性に生まれて、
  女性の感覚を把握してみたかったんでね。

  もっと遠い昔は紫式部だったかもね。
  対人関係は空回りして女子ウケ悪い感じが、
  私はシンパシー。

19、定期的に読み返す本

  ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』
  ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
  岩波文庫版『ヨブ記』

20、一度読んで、これ以上はいいかなと感じた本/作家

  マルキ・ド・サド
  何を読んだか忘れたが『ジュスティーヌ』っぽい。

  映画『クイルズ』と、
  主演のジェフリー・ラッシュは大好きですけれど、
  何分女性に対する扱いの描写が過酷過ぎて吐き気がした。
  しかし吐き気まで強めに引き出す筆力には感服。

  とは言えもちろん澁澤龍彦翻訳版だけどな。

21、ぶっちゃけ苦手な分野の本/作家

  新感覚派の横光利一氏。
  この私が、この私がだ!
  現国の試験で一切理解できずに生涯最低点を取った。
  ならば試験など必要無いものではないかと心から憤った。
  (理解できない事に罪などあるまい。)
  (そもそも設問の作者本人が理解できているのかさえ疑う。)

  あと、大江健三郎氏は、
  初期短編集と子供向けとされる作品以外、
  読み進め切れませんでした……。
  あそこには一体何が書かれてあるのですか……?(本気泣)

22、ぜひ映像化してほしい本/作品

  トム・クランシー『恐怖の総和』は、
  長丁場のドラマじゃなきゃムリよ。

  『トータル・フィアーズ』じゃないからね。
  『サム・オブ・フィアーズ』だからね。
  一個ずつじわじわと積み重なっていくその恐怖だからね。

  そして終盤のライアンの「そうだろう?」ただひと言が、
  文章だけでもシビレ尽くすほどカッコイイからね。

23、ぜったいに映像化して欲しくない本/作品

  『はてしない物語』だけはどう足掻いてもムリよ。
  なるべくならそっとしておいて、やめてあげて。
  あれ子供たち一人一人の想像力にゆだねる文章だからね。

  だけど1984年の
  米・西独版『ネバーエンディングストーリー』は、
  子役たちが皆さん可愛かったから許す。
  当時の技術では良く頑張った。そこも評価する。

24、「巨匠」という言葉からイメージする作家

  黒澤明くらいじゃないかな。

  映像か音楽まで同時に使いこなしていないと、
  「巨匠」とまで言えるイメージは無い。残念ながら。
  「大家」とか「文豪」とかならしっくりくるけど。

  ってか私がなろうか。

25、「偏愛」という言葉からイメージする作品/作家

  夢野久作『ドグラ・マグラ』

  ホンマに気が触れそうになるが何のかの言って大好きだ。
  しかしこれが大好きだと言い切れる奴は、
  私に限らずなかなか精神壊れていると思う。

26、 一週間入院する自分と同年代の友人に
  差し入れるならこれって本/シリーズ

  自分の作品(製本して渡す)。

  心弱った時や人生につまずいた時に、
  突き刺さる文章が一行くらいは刻めていないかなぁ、
  と願いながらいつも書いているから。

  本当にやったら相当迷惑だって、
  それ以後を嫌われるだろうからやらないけど。

27、外国に移住する自分と同年代の友達へ
  プレゼントするならこれって本/シリーズ

  ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』
  アメリカに移住したインド人夫婦と、
  その息子が成長するまでの歴史。

28、元気を出したい時に読む本/作家/ジャンル

  米原万里
  『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
  『オリガ・モリゾウナの反語法』

  自分とは遠く理解し難い所に存在する、
  しかし紛れも無い現実を前にしては、
  雄々しく拳を握らざるを得ない。

29、もし自分がオーナーになったらこんな店にする!
 という妄想の本屋

  コーヒー・紅茶・緑茶・酒、
  を飲みながら読めるのは確実として、
  まぁ妄想って事で骨の髄からの理想を言えば、

  お客様がオーダーする度に、
  表紙や紙質や天・小口の処理が選べて、
  その場で印刷・製本(点字版なら打刻)してくれる本屋。
  ざっくり数時間はかかるだろうし(予約して後日来店も可)、
  単価ニ、三千円はするだろうから、
  先述のドリンクなんざサービスだよ。
  (とは言え良い銘柄となると+α金額取らざるを得ないが。)

  点字版はかさばるし重いとお困りの方には、
  音声読み上げ機能を有するデータを渡そう。

30、いま思いつく「オールタイムベスト10冊」
(お題/ジャンルは自由でかまいません)

  殿堂入りの中でも更に順列を決めてみました。
  この中の作品群は、
  誰が何と言おうとも、
  私にとっては隅々に至るまで完璧だから!

  1、ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
  2、ヴィクトル・ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』
  3、坂口安吾『堕落論』
  4、スティーブン・キング『ダーク・ハーフ』
  5、米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
  6、楠本まき『Kの葬列』(『Gの昇天』込みで)
  7、いしいしんじ『麦踏みクーツェ』
  8、オスカー・ワイルド『サロメ』(ピアズリー挿絵版)
  9、萩尾望都『11人いる!』
  10、クレヨン社ボーカル柳沼さんの歌詞。
    (その中でも強いて一曲選ぶなら『スノードロップ』)

総括:
 もしかしてだけど相当に硬い印象があるのかね私。
 あと「気に入った同じ本を繰り返し読む」事に慣れてるので、
 読了冊数は本好きの割にはそれほどでもないよ。
 読書範囲も極めてマニアックだよ。

以上
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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