社長貸付は「資金流用」の証拠・・・かも
貸付が善とは限らない。
資金繰りの観点から考えれば、企業の決算書に貸付金が乗っているのは、あまり褒められた話ではないのが一般的です。
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例えば、実際に余剰資金があり、それを取引先や内部関係者に正しく貸し出し、利息を受け取っているようであれば、問題はないでしょう。
「資金運用をしている」わけですから、積極的に事業を展開しているともいえます。
ただ、こと中小企業の資金繰りにおいては、そんな余剰資金があることは珍しいですし、昨日も指摘した通り、そんな余裕があるなら「本業への投資」をしっかりとやるべきです。
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そして、大概の場合は上記のような計画性などなく、結果的に「貸し付けることになってしまった」ということの方が多かったりします。
社長貸付はその最たる例で、その実態は
・社長が会社のお金を使い込んで私生活に使っている
というように読み取られることがほとんどです。
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例えば金融機関が融資の審査をする場合。
社長貸付があるということは
「なんだコイツ、銀行から金を借りておいて、それを自分の生活費に使い込むつもりかよ?」
というように判断されても、何も文句は言えない、ということです。
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というように、社長貸付は中小企業にとって「すごく見栄えの悪い項目」なのですね。
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