爆破ジャックおさらい_

如月新一「爆破ジャックと平凡ループ」まとめ~15-1周目までのおさらい!

現在好評連載中の如月新一「爆破ジャックと平凡ループ」。連載も残すところ本日夜の更新を含めて後2回。これまでに判明している登場人物の紹介と、15週目までのリープの結末をダイジェストでお送りします!

■あらすじ

平凡なアラサー男が、特別な力を手にした時に起る奇跡の逆転物語。主人公はバンドマンになるという夢破れた営業マン。ある日バスジャック事件に巻き込まれる。何度も“やり直し”を繰り返して明らかになって行く真実。主人公は元恋人を救うべく事件に挑んでいく!

■登場人物

俺(森田林悟)
バンド「ザ・ヨコハマ・ゾンビストリート」のギターボーカル。「音楽で人を幸せにしたい」と思っていたもののメジャーデビューの夢叶わず、今ではしがない商社の営業マン。8歳の時に両親が離婚し、母親一人に育てられた過去を持つ。
サラリーマン人生の命運をかける大事な商談に失敗し、帰りに乗り込んだバスジャック事件に遭遇。オマケに元恋人が人質にされてしまう。

長谷川咲子
「俺」こと森田林悟の5年前に別れた彼女。美人で堅実な性格の、二つ年上の31歳。絵を描くことが得意で、今はスマホゲームのイラストを受注して生計を立てている。シンクに水滴があることと、服に毛玉があることを許さないような綺麗好きで、観察眼を持つ。運悪くバスに乗り合わせ、人質になってしまう。

岡本
毎ループのたびに「日本大通り」停留所から乗り込んでくる、バスジャックの犯人。身長は百七十センチほどで、右目から左目にかけての目元と、口に穴の開いた目出し帽という、「犯人の正装」とも言えるような格好をしている。病弱な妹がいて、その治療費を稼ぐためにバスジャックを思いついた実は心優しきチンピラ(?)

菜々子お嬢様
横浜のトップ企業、城ケ崎貿易のお嬢様。許嫁と結婚させられそうなため、ボディガードの町山と駆け落ちすることを決意。五カラットのダイヤモンドの指輪(300万円相当)を持って、大さん橋に向かう途中、運悪くバスに乗り合わせる。

町山
菜々子お嬢様のボディガード。菜々子お嬢様と駆け落ちすることになり、運悪くバスに乗り合わせる。腕っ節はあるので、活躍することも。

立花
菜々子お嬢様と町山の関係を疑う城ケ崎貿易にこっそりと雇われた探偵。菜々子お嬢様の事を尾行している最中、運悪くバスに乗り合わせる。探偵事務所は火の車で、二人を逃したくない。

四方山
1週間前に警察を退職したばかりの白髪の老人。自宅に持ち帰っていた手錠を返却するために警察署に向かう途中、運悪くバスに乗り合わせる。「見当たり」という、指名手配犯を追う専門の部署にいた。

土門
バスの運転手。当初から「俺」こと森田林悟に協力的。「急ブレーキをかけて欲しい」など、素直に「俺」の指示に従う。

東雲
バスに乗っていたYoutuber。こっそりと動画を撮影し、自分のチャンネルに投稿しようとしている。

???
1番後ろの席に座っているアラサーと思われる男。正義感が強いのか、スマートフォンを操作しているのを犯人に見咎められたり、隙をみて犯人に飛びかかるものの、あっさりかわされたりと何かと惜しい存在。


顔色の悪い、釣り人風の格好をした男。彼の傍には大きなクーラーボックスが置かれている。はてさて、この中身は一体。

■15-1周目までのタイムリープまとめ

1周目:ヨコハマの元町中華街駅~桜木町駅を周回する「あかいくつバス」。「俺」こと森田林悟は、大事な商談に失敗したせいで、クビがほぼ確定。失意の中「あかいくつバス」に乗り込んだら、乗客(後に菜々子お嬢様と判明)からコーヒーをかけられるわ、5年前に振られた元恋人(長谷川咲子)と再会するわ、挙句の果てにはバスジャックの現場に遭遇するわで不運の連続に見舞われる。
終点の桜木町駅に着くと同時に警察に包囲される「あかいくつバス」。自暴自棄になった犯人の仕業か、バスの中には炎が生まれ、バス中を包み込む。

が、次に気が付くと新県庁前から「あかいくつバス」に乗り込む所まで時間が巻き戻っていた・・・!

2周目:森田は、元恋人の長谷川咲子を助けるために、営業マンの経験で培ったセールストークを駆使して犯人の目的「金目当て」を聞き出すことに成功。更に乗客の菜々子お嬢様とボディガードの町山が駆け落ちの最中であること、ふたりが300万円相当の指輪を持っていることを知り、犯人と交渉の末、300万円の指輪と引き換えに駆け落ち中のふたりを降ろし、人質を解放する前例を作ることに同意を得る!
ところが話がまとまりところ、ふたりを見張っていた探偵の立花が降車しようとしたふたりにタックルして、目論みは失敗。もたもたしているうちに警察に包囲され、またバスは爆発した。

3周目:2周目の経験から、森田は、菜々子お嬢様とボディガードの町山を尾行している探偵:立花に、300万円の指輪と引き換えにふたりを見逃さないかを交渉する。立花はあっさりと森田の提案に食いついたものの、そもそもそれだと犯人と交渉する術がなくなるため手詰まりに。
ループを打破するために、もっと情報を聞き出した方がいい、と立花は自分を手っ取り早く信じさせるためのキーワード「新しくないフォルダ2」というキーワードを伝授。そして1週目同様、もたもたしているうちに、またバスは爆発した。

4周目:3周目の経験から、森田は、今度は菜々子お嬢様とボディーガードの町山に「俺は城ケ崎貿易から雇われた探偵だ。300万円の指輪を出せば見逃してあげると、交渉。あわせて町山に犯人が「日本大通り」のバス停からバスに乗り込むタイミングでとりおさえを手伝ってくれるように依頼し見事成功。すると乗客の中にいた「四方山」と名乗る警察関係者と思われる老人が、事情聴取に協力して欲しい旨バスの乗客に呼びかけた。そして犯人を取り押さえているにも拘わらず、またバスは爆発した。

5周目:4周目の経験から、森田は、バスの運転手に「港の見える丘公園前の交差点で急ブレーキを踏んでくれないか」、ボディガードの町山に「急ブレーキが踏まれたら犯人を取り押さえるのに協力してくれないか」、警察関係者と思われる四方山に「犯人が取り押さえられたら逮捕してくれないか」をそれぞれ交渉する。
今回の森田の目的は、少しでも新しい情報を引き出すこと。その結果、犯人の名前が「岡本」であることが判明する。但し膠着状態のまま、またバスは爆発した。

6周目:5周目の経験から、森田は、まずは元彼女である長谷川咲子だけは逃がそうと決意。ところが「理由はともかく『日本大通り前』バスを降りて欲しい」という「俺」の言葉に彼女は反発。
「昔からよくわからないことを言い出して、任せておけよ、て言いながら口先ばっかり」と言い、例として過去に「俺」が彼女についた嘘の話をした。バレてないと思っていた昔の苦い記憶に、自分のダメさがフラッシュバックする森田。それでも咲子だけは逃がそうとしたのに、昔話の途中だからということで、彼女は結局バスを降りなかった・・・。
バスはまた爆発した。

7周目:森田は岡本には病気の妹がいて、彼女のために保険金目当てのテロを行っていた、と思っていたのだが、それは勘違いだったと発覚する。バスジャック犯と爆弾テロ犯は別にいる。岡本は滑川という悪人の脱法ドラッグ取引で現金を強奪して逃げてバスに乗り込んできただけだった(岡本の手違いで現金ではなく、脱法ドラッグの方を盗んでいた)。

8周目:森田は岡本が滑川という男を恐れていることを利用し、自分も滑川の敵になっているから協力しようと申し出る。バスジャック犯と協力しながら、爆弾テロ犯探しを始める。釣り人のクーラーボックスが怪しいと目をつけ、釣り人の制止を振り切って中を開ける。そこにあったのは、男の死体だった。

9周目:釣り人は爆弾テロ犯ではなかった。今度は黒縁メガネの男が怪しいと考え、観察する。なにやらもぞもぞと動いていたので確認すると、彼はYoutuberでこっそり動画を撮影していたのだと判明した。
そんな中、油断している岡本を、四方山がファインプレーで捕まえた。事件解決に一歩前進かと思ったところで、今度は元恋人の咲子がバスジャック宣言をする。

10周目:咲子がなぜバスジャックをしたのかわからないまま、バスは再び爆発してしまった。主人公は今までの苦労が報われていないと感じ、感情が爆発する。乗客一人一人を責め立てていく。
そんな中で、「一番くだらないクソッタレな人生を歩んでいるのは自分だ」と思い知る。どこかで、自分にはなにかできると期待していたのに、ポッキリと心が折れてしまう。

11周目:運転手はただの運転手ではない。子供の時に離婚してから離れ離れになっていた、森田の父親だ。そのことを知っている森田は、いつも「あかいくつバス」に乗っていた。そこで、父親に「このバスの乗客だって、ただの乗客じゃない。きっと、みんながみんな誰よりも一番大変だって思いながら、必死に生きてるんだと思うぞ」と諭される。森田は、特別な能力を与えられ、それで手一杯になり、他人のことを考える余裕がなかった。次回へ向けて、決意を固める。

12周目:森田は営業マンスキルを活用し、岡本にお金をなんとかできるかもしれませんよ、と提案する。その内容は、脱法ドラッグを、物騒なことをしている釣り人風の男、叶に渡して金を稼ごうというものだった。
が、叶に提案を断られてしまう。叶がバスの爆弾のありかを見つけ、1人だけ助かろうとバスを下車しようとしたところで、バスは爆発した。

13周目:今まで集めた情報をもとに、森田は再び立花を頼ることにする。立花は、森田からの話を聞き、時を繰り返している話を信じた。そして、なぜ咲子がバスジャックをしたのか? 咲子だけ、なにかを見たのではないか? 彼女は乗客を守るために、バスジャックをしたのではないか? 爆弾テロ犯が誰かを立花は推理し、森田に話す。

14周目:立花からの推理を聞いた森田は、最後部座席に座るアラサー男に接触する。アラサー男の体には爆弾が巻き付けられており、身の上話を聞かされた。厳しい両親のもとで育ち、大学に進学したが、自分は空っぽで、両親への復讐のために爆弾テロを計画していたのだと聞かされる。なすすべもなく、「みんなで死ねばこわくない」とアラサー男はスマートフォンで爆弾を起爆した。

15周目-1:森田は咲子の前で格好つけることをやめ、正直に今までの自分と同じ時を繰り返していると話をした。信じてもらえないと思っていたが、意外なことに咲子は信じて話を聞いてくれた。
なぜ、自分が同じ時間を繰り返す能力を手に入れたのか、咲子の意見を聞き、森田は自分がこのバス事件を解決してみせようと、改めて思い、行動に移す。

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残り1回となった「爆破ジャックと平凡ループ」、ぜひお楽しみくださいませ!

最新話(第24話):https://note.mu/henshu_ckr/n/ncb1a84d8f095
第1話から読む⇒https://note.mu/henshu_ckr/n/nbb4210ac0b26

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