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ちょっぴりヘンテコな名前の会社に入るまで

はじめまして、こんにちは!
小野寺三穂(おのでらみほ)です☺︎

私は、2022年の4月に入社し
ストアアシスタントとして
ギャラリーや川徳の店舗に立っています。

なかなか自分のことについて書くこともないので
お恥ずかしい気持ちもありますし、
つたないかとは思いますが、
お付き合いいただけたら、よろこびます*



まずは、自己紹介の前に、このタイトルについてです。

「おいおい、自分の会社の名前ちょっと馬鹿にしていないかい?」
と思われたかもしれませんが、
私は、ちょっぴりヘンテコなものが好きです!
これは大切ですので初めに言わせてください。笑


わたしの"好き"

では、改めまして、自己紹介を。コホンッ。

まずは、好きなことを語れば、
少し私を分かってもらえるかな?と思いますので、
私の好きについてお話させてください。

「好きなことは?」と聞かれて
真っ先に思い浮かぶのは、古着です。

いつからということもなく、
昔のデザインが好きですし、
たくさんの服の中からビビッ!とくる一点ものを
掘り出すという、宝探しみたいなところにも
魅力を感じていて、私服のほとんどが古着です。

また、岩手のゆるキャラ
「わんこきょうだい」が好きで、
街で見かけると、ついつい写真を撮ってしまいます❤︎

あと、ここ数年は編み物にハマっていて、
やめ時を見失い夜更かしすることも…!


また、自然が好きで、幼少期は夏になると山で
クワガタなどをとったり、海や川で毎日遊び、
太陽をガンガン浴びて、真っ黒に焼けていました。
当時は黒ければ黒いほどかっこいいと思っていました。
(今は色白に憧れているというのに…。)

そんな、幼少期の影響でしょう。
今でも、季節のお花を見に行ったり、
釣りやキャンプをしたりと自然が大好きです。

基本的に遊ぶことが好きです!
(遊びと言っても、好きな遊びは子どもの頃と
さほど変わっていませんが…笑)


興味の深まりは、違和感から


大学では、社会福祉のことを学びました。
社会福祉と言っても、様々な分野がありますが、
「ものづくり・人・歌うこと・自然」が好き
ということで、保育園・幼稚園の先生の資格が
取れるコースに進みました。


資格取得のため、保育園や幼稚園で実習をしましたが、
その中で、違和感を覚えることがありました。

基本的に集団行動が多い園での生活では、
集団から外れると、注意されて、
また集団に引き戻される…。
また、違うことに興味を持っては、引き戻される…。

そういう子は目立ってしまい、集団生活の中だと
興味があることに没頭できる機会も少ない…。
それどころか、怒られてしまうことも多く
「こういう子がのびのびできる居場所ってないのかな…?」と感じたところから、
発達障害の分野への興味が深くなりました。
(もちろん保育・幼稚園の存在は必要不可欠な社会だと思っていますし、そこで働く人にリスペクトもすごくあります!!)


実習やボランティアを通じ、
障害のある人や子どもたちと出会う中で、
最初はどう接したらいいか分からなかった方の
特性や性格を知り、通じあえたり、
生き生きした表情を見る度に、
この分野への興味がさらに深くなっていきました。

卒論も発達障害児の「親の会」について調べ、
障害のある子を持つ家族についても
学ばせてもらいました。

自分の中でどんどん興味が深まっていることに、
当時はあまり気づいていなくて、今振り返ると
本当に無意識的に、気がついたら
引き寄せられていました。

大学生時代は、そんな感じで障害分野に興味を持ち、
古着屋でアルバイトをしながら過ごしていました。

就職も障害のある方に関われるところに
しようかな〜と考えていましたが、
その募集がされる前に出会ったのが、前職でした。

前職は大型児童館に勤めていました。
一般的な児童館のイメージとは異なるかもしれませんが、毎日同じ子が通う所ではなく、むしろ不特定多数の方々が利用する所です。
”レジャー施設”を想像してもらえるといいかもしれません。(大型児童館について説明したいところですが、今回は割愛します…)

主に”遊び”を考えて、ワークショップとして
実際にお子さんたちと一緒に遊んでいました。

そこで、出会ったお子さんやそのご家族の、
思い出の一瞬一瞬に関われることに
やりがいを感じていました。

毎日、工作やゲームなどの遊びや
イベントの内容を考えたり、
ポスターを作ったり、薪を割ったり、雪かきをしたり、
キャンプや虫取りをしたり、ピザ屋になったり、
博士になったり、忍者になったり…。

いろ〜んな〇〇屋さんになりました。

自分の好きなことや得意なことを、
発揮できる場も多く、たくさんのことを学び、
成長できた大好きな場所でした。


"いつか"が来た

では、なぜそんな大好きな前職から
転職することになったか…?

突然ですが、私は岩手県の釜石市鵜住居町の出身です!
(岩手県の沿岸の田舎ですが、ヘラルボニー契約作家の
小林覚さんと一緒なので、ご存じの方もいらっしゃるかも!?)

出身を聞いてお察しの方もいるかもしれませんが、
私は、東日本大震災で被災をしています。

あの日、私は家族や友達、家や故郷など
それまでの自分を作っていた
大切なものを多く失いました。

(重い空気にしたいわけではないので、「ほほう」くらいで大丈夫です!けど、触れないでくれというわけでもないので、詳しく話したい方は後ほどお話しましょう。)

それから、多くの方の支えがあり、
今は“普通”に生活できています。

あの時体験したことを、
あの日の”おかげで”とは言えないけど、
今の自分に確実に、影響を与えているので
お話させてもらいたいと思いました。

その東日本大震災から、去年で、10年。

父や祖父母を失った私は、
取材などで話を聞かれることが多く、
震災について 命について
向き合う時間がたくさんありました。

色々と考えた末に思ったことは、シンプルで
「やりたいことをやれるうちにやらなきゃな」
ということでした。

当たり前に健康な未来を思い描いているし、
運よく今生きているけど、
突然おわりが来るかもわからないし、
これから病気や事故に遭う可能性もある。

改めて、「いつか、〇〇したい」の
”いつか”はいつなんだろう…?と思いました。

こういう言葉って、今初めて聞く訳ではなくて
人生の先輩も散々言ってくれているはずなんですが、
やっぱり、自分が体験しないと自分ごととして
リアルに感じることはできないんだなぁ…
と例に漏れず、実感しました。

私がやりたいことをやって、楽しく、
普通に生きている事は私のためでもあるし、
父や祖父母もそう生きていくことを、
願ってくれているのではないかと思うんです。

そして、決めた転職

とりあえず、何するかは決まってないけど
新たな、やりたいと思うことをしよう!
そのために今の仕事は辞めよう!
というような感じで、今まで悩んでたのが嘘のように
自分でも驚くほど、キッパリと退職を決断しました。

次の仕事では、ずっと変わらず好きな
服に関わりたいな〜と思いながらも、
具体的にどこで何をするかは決まっていませんでした。

そんな時に、副代表の文登さんに
お声がけいただきました…!


ファンが一員になるまで


元々、ヘラルボニーの前身のMUKUの時から
活動に興味を持ち、陰ながら応援していました。
勝手にスーツのテーラーをしている知り合いに
MUKUの商品などを売り込んだりもしていました。笑

MUKUに出会ってから、
アール・ブリュットなどにも興味を持ち、巡回展や
るんびにい美術館さんにも、時折足を運んでいました。

私の中では、そういう日は
「障害者アートを観に行く日」という訳でもなく、
自然と「芸術鑑賞をする日」という
位置づけになっていました。


るんびにい美術館さんにて、きよしさんパネルとピース✌️



作家さんの中でも特に好きな、小林覚さんのサイン会が
川徳のPOPUPであった時には、
アイドルのサイン会並みに(行ったことはないですが)
ソワソワ。。

自分の番が来て、覚さんの目の前に立って、
「ずっと会いたかったです!今日は会えてうれしいです!」と想いを伝えました。

私の一方的な言葉に、覚さんは
言葉での返答はないものの、
少し茶色く綺麗な目で、しっかりと
私の目を見てくれてました。

その後は、写真まで撮っていただきました!!
(撮ってくれたのは文登さん。感謝感激。)

こちらがその時の写真。覚さん、ポーズがキマってます⭐︎


さらに!うれしいことは続きます。

その日は、作家の高橋南さんや
代表たちのお兄さんである翔太さんにも
お目にかかれた、ファンとしては
大・興・奮!な日でした。

その時会場にいたスタッフさんの記憶に残るほどの
溢れるファン感があったようです。
(入社後、あの時の子だよね?とスタッフさんや、
高橋南さんのお母様など数人に気づいてもらったり…
いやいや、お恥ずかしい…。)


話はだいぶ逸れてしまいましたが、

そんな大好きで、応援していた会社から声がかかり
会社に必要だと、少しでも思っていただけたことが
すごくすごくうれしくて、お誘いを受けた時は
携帯画面をニヤニヤしながら見ていました。
(お誘いはインスタのDMで。なんとも…今どき!)

とはいえ、
勢いで決めちゃアカン!とも思い、
少し落ち着いてからまた考えてみました……

冷静になってみても
「社会福祉」「アパレル」「アート」と
興味や好きなものが詰まっているじゃないか…

しかも、退職を決めたこのタイミングで、
こんなに心が動くお誘いがあったのも運命だろう!
と思い、全く未知の世界でしたが、
飛び込むことを決意しました。

これまでの私の人生に散りばめられていた伏線が
一気に回収されたような感覚でした。


これから


私の人生は辛いこともありましたが、
本当に人や縁に恵まれた人生だなぁと感じます。

今ここにいるのも、色々な偶然や出会いが
繋がってきたからだと思います。
(もしかしたら、大切なみんなが守って、
導いてくれてるのかな?ありがとー!!)

なので、これからもきっと素敵な出会いや景色が
待っているんじゃないかと、ワクワクしています☆

これからは、ただのファンではなく、
ヘラルボニーの一員として、
ヘラルボニーの思想に共感してもらえる方々の
輪を広げていけたらなと思っています。

そして、ゆくゆくは「障害=個性」という考えが、
頭の中で変換することなく、
言葉にするまでもないくらいに、自然と
多くの方がそう思うような社会に、
ちょっぴりヘンテコな名前の会社の
ちょっぴりヘンテコな仲間たちと
向かって歩んでいきたいなと思います。

長々と書いてまいりましたが、
ここまで読んでいただき、
本当にありがとうございましたっ!

岩手という地で、いつかみなさまに
出会えることを楽しみにしています☺︎♩


小野寺 三穂


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