小学校の夏休みはカップラーメンを各　２ダース　兄妹で好きなものを選んでいい！
というルールが我が家にはあった。

兄は必ず1.5倍スーパーカップを買っていたし、私はもっぱらUFO ２箱を小学校６年間夏休み冬休みと浮気することなく買ってもらっていた。

父は酒と煙草。母は酒と煙草とギャンブルと彼氏をこよなく愛し、子供の教育には両手放し、家庭内別居状態だったので、鉢合わせるとこちらがヒリヒリとした。
兄の成績が良かったので、妹の私には期待もなく兄のついでに入った習い事はことごとくフェードアウトしていた。

親が帰ってこないことは、日常だったし、酔っ払って絡まれるぐらいなら親がいない事のほうが嬉しい小学生だった。
家の中ではそこら中でタバコを吸っては、灰皿につけっぱなしのタバコを焚いたまま他の場所で吸い始める。もちろん酔っ払い状態なので、「消せ」と言っても聞こえない、酷いときは絡まれて罵倒されるのが落ちだ。
だから学生服がタバコ臭くなり生活指導によく注意されていた。
「家を出ない限りこの匂いはとれません！私はタバコを吸う人はシネバイイと思っているほど嫌いです！」とまで言ったところで容疑はかけられたまま。
副流煙が嫌で、小学生の頃から家を出るためのお金をコツコツ貯めているとも知らずに、怒鳴り散らす先生にとって、
ー事実なんてどうでもいいー　と言うことを学ばせてもらった。
勝手に決めつけたターゲットに向かって仕事をしていると言わんばかりに正義を主張してくる。ほとんど自己満足。
私にタバコを吸っててほしいんかい！！！とつっ込みたくなる・・・。

私の口調はますます子供らしさを欠き、親も大人もボロッカスに見下して馬鹿にし人として扱っていなかった。人権をあたえていない物言いだったと思う。（学校ではそれなりに対応していた。）
でも先生が言う言葉の端々に、エゴや偽りを見つけては、コイツ大したこと無いなぁ〜と、こちらが評価しているような子供だった。
その甲斐もあって大人に言われる様々な脅しや個性潰しにめげるどころか、

＊自分の私利私欲をあたかも　「お前にためにと言っているんだ」　と言う顔をして話す人間の言うことを聞かなければ人生勝ちだと早い段階で悟ることが出来た。これは自分の人生においてとてもプラスになったと今は本当に感謝している。

２０代の頃は
まだ受け入れるほうが早いから。とか、
親が変わることはないから自分が離れれば良い。　とか、

関わらないことでなんとか自分を不幸に感じないような努力をしていたけど、３０代にもなってくると、周りの相談のほとんどは親御さんの呪縛に縛られている人が圧倒的だった。
月に２００名くらいのお客様とお話をしていても、悩みの深い方の特徴は決まって母親の意見を聖書のように守っている方が大半だ。

あぁ〜そういえば兄も言っていた。
「お父さんが、アメリカに行ったから・・・」
母の口癖だ。３歳の息子が甘えたいときにいなかったから、父と上手く話せなくなった。
私から言わせれば・・・仕事だ。
言い訳にもならん。
出来事を捻じ曲げて子供に伝えて、二十歳過ぎた奴が「お父さんのせいで・・・」と真顔で言えるほど思い込んでいる。

この世は、洗脳社会だと言われているが、ホントしょしょしょ麻原○晃だらけ。
もちろん自分の親世代のほうがより強い洗脳を受けてきたし、貧しさから豊かさの登り階段だったと思うからその時代の正解の定義が焼き付いて離れないのは仕方のない部分ではあると思うけれど・・・。

幸せでない愚痴泣き言を言っている大人の助言。
（それって成功なの？言ってる人は幸せなの？）
チャレンジしたわけでもない大人の失敗回避作戦を洗脳された人の不安感は
とても根が深い。

埋め込まれた正解が正しいと思い込んでしまっている。
まるで、狼に育てられた人間が自分は狼だと思い込んだまま生きているくらい、真実を伝えてもすぐには理解が難しいことが多い。
自分の意見を殺して、周りの正解を演じているうちにそれが自分の意見だと思い込まされてしまっていることがほとんど。
勿論私もまだまだ沢山の世界の洗脳に、たったの一部分にしか気がつくことが出来ていない。

楽しくない人生を見てみぬふりをして
やりたいことがわからなくて、与えられることをただ待って
自分のホントの気持ちを知ることを諦めてしまった。
教育という名の奴隷ベルトコンベア製造マシンに流されて作られた思考を疑うことすら怖いと感じる人もいると思う。

だからこそ、自分の親が完全に毒親をやりきってくれたおかげで、私は両親のことを他人と位置し、関与しないように、意見を聞かないように、大人が発言する言葉の心理を読み、
注意　＝　都合悪い時
褒める＝　都合のいい時
を理解し、大人も子供も自分のことしか考えていないから、自分のことだけ責任持とうと思うことが出来た。
更に、本心からの想いや言葉には敏感に受け取ることが出来るというオプション付き。

今となっては、感謝しか無い。
本当の毒親は、優しい風な装いで、子供の個性を見過ごしてあたかも正しいことだと奴隷のベルトコンベアに載せていながら毒親に気がついていない人なのかもしれないと思う。

だって、こんなことにまで騙されるくらい、自分で調べることを放棄して、テレビの情報を鵜呑みにしている。洗脳度合いはロシアや北朝鮮と変わらない。

洗濯洗剤のCMで、新品のシャツを干しているのに綺麗になると思うように。
シャンプーのCMで、そのシャンプー以外を使っているヘアモデルさんの髪になると商品を買うように。
最近では子供だましでは通用しないと分かってきたのか？
ファイト一発〇〇〇〇○C　を飲んだら崖から落ちないとか、危機一髪で助かるみたいな。
（じゃあ、キャンプやピクニック、ハイキング、山登りに、救助隊いらなくて、栄養ドリンク常備しなきゃじゃん。）
２４時間働けますか？みたいな誘導メッセージは無くなったけれど、まだまだ、医療、食料、教育、金融などなど、誰かの都合の良いようにだけ考えられたシステムを泳いでいる。

うちの最高の毒親に学んだ事。
それは、
すべてを疑ってかかること。
自分の頭で考えること。
世間の言うことほど当てにならないと理解すること。

これは、親の言うことなんてなんにも聞かなくてイイんだよ〜
自分で考えて導き出しやがれ〜
という、賢い両親の教えだったのかもしれない。
（人生に起こることはすべて捉え方次第だと学ばされました。）

最高の毒親の元に産まれて、よかった😊