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エルメスの価値を見極める「刻印」3

刻印が打たれてる箇所

エルメスのバッグ、財布、などの革製品には刻印が打たれています。
その大体の場所を知っておくのも知識としては重要です。
例えば、中古で買おうとした時に刻印の場所を知っていれば真贋の早さ・正確さにつながります。
これから何個もエルメスアイテムをコレクションしたい人にはおすすめの基礎知識です。

刻印はどこにある?

バッグによって刻印のある場所が変わります。全てではありませんが、刻まれている目安は覚えておきましょう。

バーキン

以前は正面のクロアベルトの裏にあり、非常にわかりやすい位置でした。
現在は、刻印の位置は時期によって変更され、2015年のT刻印ごろからは正面から見て左側、内側のベルト裏側付近に見られるようになっています。

ケリー

以前は正面のクロアベルトの裏に打刻がありました。
2015年のT刻印のごろからケリーの刻印位置もバーキンと同位置付近、正面から見て左側の内側のベルト付近に見られるようになっています。

ピコタン

ピコタン系の刻印位置は、バッグ内側の金具付近で確認できます。

他のアイテム刻印位置

エヴリン = ショルダー付け根の内側

コンスタンス = バッグ内側、マチ部分

エールバッグ = バッグ背面、革部分の裏、中心あたり

ベアン = 小銭入れ内側マチ部分

ジプシエール = 正面クロアベルトの裏

ボリード = ファスナー端にあるタブの裏

リンディ = 留め具ベルトの裏側

シェルパ = 内側収納口に近い上部の角、収納ポケット付近

アザップロング シルクイン = 小銭入れ側面につけられているレザーのタブ「HERMES PARIS」刻印の裏。
内部がシルク張りではなくレザータイプの「アザップロング オールレザー」の場合、ファスナー内側「HERMES PARIS」刻印の下あたりに見られます。

超特殊な刻印

職人・工房の刻印は英数字が一般的ですが、お花マークだったり、星マークのものも存在します。
最近では見かける事が少ないので、出会えたらラッキーかもしれません。

有名なお話

筆者の友人が以前エルメスにてお財布を購入した時のことです。好奇心にかられて「刻印はどこにあるんですか?」と聞いてみたところ、スタッフの方から「刻印は職人が自由につけるもので、スタッフは一切関与していない」との答えが返ってきたのだとか。
エルメスの製品は、パーツごとではなく一人の職人が一つの商品を作り上げます。どこに打刻するのか、さらには刻印をするかしないかすらも、職人のさじ加減一つ。
実質的に私たちが製造刻印からわかるのは製造年のみなのです。
すっかり有名になってしまった「エルメスの刻印」ですが、その有無や場所などは公表はこれからもすることはないでしょう。

まとめ

お手持ちのアイテムで確認したくなりますよね。
これらは一例です。時期やアトリエ・職人さんによっても変わる場合があるので「基本の位置」として覚えておきましょう。

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