大嫌いだけど大切な誕生日
八年前の今日、友達は自ら命を絶った。
「おめでとう」と言ってくれた翌登校日、もう教室にはいなかった。
その代わりに別の自分が生まれた。
あれから一日も忘れたことがないということだけは自信を持って言える。
1.出会ってから誕生日まで
高校入学してすぐ出席番号順に座らされた席の前後だったのが、彼だった。
すごく物腰柔らかくて、すごく頼ってくれて、一緒に遊ぶようになって、親友だって言ってくれてたことが凄く嬉しかった。
でもだんだん、休み時間授業時間構わず席で、腰を曲げて机の上に