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n. 鯛めし

こずやのグランドメニュー第14段……「こずやの蜜柑鯛飯」です。

鯛めしは瀬戸内海沿岸地域の郷土料理で、鯛を丸ごと(内臓とうろこを取って)丸ごと釜に入れて、醤油、酒、味醂、塩などで味付けをして米と一緒に炊きます。

江戸時代に現在の広島県福山市の走島の庄屋が鯛網の操業を始めた頃から、漁師たちによって作られるようになったと言われています。

瀬戸内海は岩礁性の起伏の多い海底地形と潮流によって、真鯛の産卵、生息に適していることから昔から鯛の漁が盛んでした。

福山市の鞆(とも)の浦では、約380年前の江戸時代に始まったといわれる“鯛しばり網漁法”が有名です。

初夏に産卵の為に瀬戸内海に集まった鯛を網で囲って一気に獲る漁獲法で、現在は福山市の無形民俗文化財に指定されています。

養殖の真鯛の生産量は、愛媛県が2018年まで29年連続で日本一だったようです。

県南部の宇和海一帯は、リアス式海岸が続いていて、海面が穏やかで黒潮から分岐した温かい海水が流れ込んで養殖に丁度良い環境のようです。

そして味も工夫をしています。

その1つが、身からかんきつの香りが漂う“みかん鯛”です。

エサに混ぜ込んでいるのは、イヨカンの皮をすり潰したものやイヨカンから抽出したオイルです。

そんな“みかん鯛”で、鯛めしを作ってみました。

AEONの四国フェアは最高でした。

うどんも真鯛も毎年楽しみにしています。

私は生まれも育ちも北海道ですが、祖先は香川県から移住してきたので、特別な思いがあります。

いつの日にか四国に行ってみたいです。

“みかん鯛”は、かんきつと真鯛ですから、愛媛県の特産同士の組み合わせです。

これは魚特有の生臭さ対策にもなっています。

かんきつの皮に含まれるリモネンが生臭さを抑制して、抗酸化作用のあるポリフェノールが血合いの変色を遅らせます。

その結果、新鮮さが長続きします。

身からフワッと漂うかんきつの香りは最高です。

“みかん鯛”は刺身も美味しいですが、火を入れることで香りが倍増します。

最高の鯛めしになりました…、あぁ~おいしい♪

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