父と旅行することになりまして

父「タカシ、もう夏だな。よし、祭りに行くぞ!」
タカシ「いきなりなんだよ~。まぁ、行きたいから良いけど。で、どこ行くの?」
父「祭りと言えば?」
タカシ「祭りと言えば…。」
父「牛追い祭りだ!」
タカシ「牛追い!?牛追いかけるの?」
父「もちろんだ♪」
タカシ「…どこでやってんの?」
父「スペインだ♪」
タカシ「…。」

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父「着いたなタカシ!やっぱりスペインの広大な牛景色はすごいなー♪」
タカシ「広大な牛景色ってなんだよ。というか、まだ空港のロビーなんだけど。」
父「いわゆる『あなたの心の 牛の群れ』ってやつじゃないか♪」
タカシ「どんな心境だよ!?」
父「まっ、良いじゃないか♪タカシは牛追い祭りは初めてだよな?」
タカシ「まぁ、そうだね。」
父「ちゃんと『赤いふんどし』を持ってきたのか?」
タカシ「赤いふんどし?」
父「もちろんじゃないか♪赤いマントで牛の気を引き付けさせるが、ジャパニーズマタドールは赤いふんどしをヒラヒラさせて気を引き付けるんだ♪だから、ジャパニーズマタドールと言えば、『赤いふんどし』と『緑のたぬき』は必須なんだぞっ。」
タカシ「『緑のたぬき』はいらないと思う。」
父「何っ!?そんな事を言うなっ。『緑のたぬき』に謝れ!もちろん、赤いふんどし姿で♪」
タカシ「意味分かりませんから。というか、何で牛追いから闘牛の話になってんの?」
父「どちらにせよ、結局は牛との戦いだからな♪」
タカシ「ふ~ん。」
父「まぁ、そんな自動販売機のネジの話は置いといて♪」
タカシ「してねーよ。」
父「そういえば、タカシは『ジャパニーズマタドールの条件』って知ってるか?」
タカシ「いや、知らない。」
父「日本のよき文化をマタドールとして体現するんだ。その体現方法をまとめたものが『ジャパニーズマタドールの条件』だ。」
タカシ「ふ~ん。で、条件って何?」
父「条件その1!牛が出てくる登場口には、マキビシをびっしり敷き詰めるべし!」
タカシ「ジャパンだからって忍者かよ!」
父「条件その2!武器は十手のみ!」
タカシ「十手では勝てないって!」
父「条件その3!牛に戦いを申し込むときはFAXすべし!」
タカシ「それ文化!?」
父「条件その4!牛に負けそうになったら土下座して許してもらうべし!」
タカシ「それも文化!?」
父「条件その5!とどめは『寄りきり』とすべし!」
タカシ「そこで相撲!?」
父「そうだ。そのための『赤いふんどし』じゃないか♪」
タカシ「なるほどー。僕すごく楽しみになってきたよー。」

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父「というプランを、今から旅行会社に頼んでみようと思う♪」
タカシ「やめろよ。」

#わたしの旅行記

マガジンでまとめています。
https://note.com/herohisa/m/m5c261a316


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