へろひさ

小学校教員。趣味で作曲したり笑いをメインとする作文をしています。

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マガジン

  • タカシとお父さん

    タカシとお父さんの漫才的な短編小説です。

  • 日常野郎 鬼ガイバー!

    FM NACK5で放送されているラジオ番組「HITS! THE TOWN」のコーナー「日常野郎 鬼ガイバー!」を元ネタに記事を書いています。

  • 怪談

    怪談です。

最近の記事

父とバレタインデーの話になりまして

タカシ「あぁ、もうそろそろバレンタインデーかぁ。」 父「何!?バレン 対 デー だと…!? バレン 対 デー…。あの悪夢の対決が始まるのか…。」 タカシ「ごめん、めんどくさい。」 父「えぇぇ…。」 タカシ「『えぇぇ…』じゃないよ『えぇぇ…』じゃ。」 父「まぁ、そう言うなって♪たまにはノリツッコミでもしようぜ♪」 タカシ「散々やってきたつもりだって。でも本当ごめん。めんどくさい。」 父「えぇぇ…。でもその気持ち、分かりやすい感情だよ。」 タカシ「本当に分かってんの?」 父「そり

    • よく分からない疫病が流行りまして

      宇宙暦59年12月19日に疫病が流行った。 重症化する人もいれば、全然自覚症状がない人もいる。そして自覚症状がないにも関わらず、後遺症に苦しむ人もいるという。なんとも不可解な疫病だ。 そんな状況にウンザリしながら父は息子のタカシに話しかけた。 父「なぁ、タカシ…。どっかに遊びに行かないか?」 タカシ「えっ?無理でしょ?こんなご時世に。どこに行くんだよ…?」 タカシはいつものように父の言っていることを話半分に、テレビを見ながら言った。テレビは毎日同じように、専門家が深刻

      • 父からクリスマスの過ごし方を聞きましたが

        父「なぁ、タカシ。そろそろクリスマスじゃないか….。」 タカシ「うん、そうだね。で、なんでそんな暗いの?」 父「うん、まぁ…お父さんな、クリスマスには全然良い思い出がないんだよ…。」 タカシ「へ〜、そうだったんだ。なに?彼女がいなくて寂しく過ごしていたとか?」 父「いやー、今なら笑って話せるんだけど、そんなもんじゃないぞ♪」 タカシ「へ〜、じゃあ何?」 父「サンタにめっちゃムチ打たれてた♪」 タカシ「えっ…なんで?」 父「プレゼント間に合わねぇじゃねぇか!もっと速く走れ!って

        • 日常野郎 鬼ガイバー!「『ナポリタンください』 『申し訳ありません、ちょうど終わってしまったんですよ~』なに~~~!!!!・・・さあ、バービブ!?」

          ナポリタンを注文したら「ちょうど終わってしまった」と、断られてしまった。そんなはずはない。「みんな大好きナポリタン」のストックがないなんて。ということは、何か理由があるはずだ。私はIQ1億2000万の脳をフル回転させた。ナポリタンで絶対に欠かせない材料はパスタ。つまり小麦粉がなく、パスタが作れないということだ。 そこで私は懐に忍ばせていた小麦粉袋を開封し、一気に飲み干した。そして息を止めながらCDを口へと挿入する。体内に内蔵されたスピーカーから、DJリメイクされた音声が流れ

        父とバレタインデーの話になりまして

        • よく分からない疫病が流行りまして

        • 父からクリスマスの過ごし方を聞きましたが

        • 日常野郎 鬼ガイバー!「『ナポリタンください』 『申し訳ありません、ちょうど終わってしまったんですよ~』なに~~~!!!!・・・さあ、バービブ!?」

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        • タカシとお父さん
          6本
        • 日常野郎 鬼ガイバー!
          2本
        • 怪談
          1本

        記事

          父と旅行することになりまして

          父「タカシ、もう夏だな。よし、祭りに行くぞ!」 タカシ「いきなりなんだよ~。まぁ、行きたいから良いけど。で、どこ行くの?」 父「祭りと言えば?」 タカシ「祭りと言えば…。」 父「牛追い祭りだ!」 タカシ「牛追い!?牛追いかけるの?」 父「もちろんだ♪」 タカシ「…どこでやってんの?」 父「スペインだ♪」 タカシ「…。」 ****************************** 父「着いたなタカシ!やっぱりスペインの広大な牛景色はすごいなー♪」 タカシ「広大な牛景色って

          父と旅行することになりまして

          日常野郎 鬼ガイバー「白髪がある!さぁ、バービブ!」

          あれ?白髪がある…。そんなことに気付いた私は、IQ1億2000万の脳をフル回転させた。 精神年齢18歳の私が、こんなにも早く白髪が生えるなんておかしい。骨年齢だって20歳なのに。何らかの影響で、体に異変が起き、白髪が生えてきたのは言うまでもない。 白髪になる原因として、「食事」が挙げられる。最近食べているのはチキンだ。チキンが、怪しい…。しかし、それだけでは、確証は得られない。私が思考を巡らせていると、ふと白髪白スーツで微笑む男の姿が、脳裏によぎった。 「カーネル・サン

          日常野郎 鬼ガイバー「白髪がある!さぁ、バービブ!」

          父にお金について考えさせられましたが

          父「タカシ!聞いて驚け!」 タカシ「また何?」 父「お金がない♪」 タカシ「えっ!?」 父「ちゃんと聞き取れ。…お金がない♪」 タカシ「ないの!?えっ、鈴木家の貯蓄が全てなくなったってこと?」 父「するどいなタカシ!さすが我が息子よ!」 タカシ「いやいやいや!鈴木家としてやばいでしょ!?なんで貯蓄全部なくなったの!?」 父「なんでだと思う?」 タカシ「えっ…。お父さんがギャンブルにハマったとか?」 父「違うな♪」 タカシ「クレジットカードを使い過ぎたとか?」 父「違うな♪」

          父にお金について考えさせられましたが

          父と秋の交通安全の劇の練習をすることになりまして

          父「タカシ!お前に朗報だ!俳優目指しているんだったよな?なんとお父さんが演劇の話持ってきたぞ〜♪」 タカシ「本当に!?どこで?内容は!?」 父「なんと、場所はお父さんの職場だ!」 タカシ「…。職場?何すんの?」 父「うん、お父さんの職場でな、交通安全の演劇をするんだよ。ほら、煽り運転とかアクセルとブレーキの踏み間違えとかすごいだろ?だから、社長が社員に意識付けをさせるって言うんだよ。」 タカシ「で、なんでお父さんが頼まれたの?」 父「なんでって、演劇の中でそういったアピールを

          父と秋の交通安全の劇の練習をすることになりまして

          【怪談】早朝の新聞配達で日本人形が

          私がバイトで新聞配達員をしていたときの話。 その日はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨だった。あぁ、めんどくさいなぁと、思いながらレインコートを着て真冬の寒空のもと、チャリにまたがり出発した。 早朝なのであたりは暗い。慣れた配達経路とはいえ、とても視界が悪く面倒だった。 寒さで唇の震えが止まらない。必死でチャリをこぎ、普段誰もいない暗い公園の前を通った時、そこに気になるものをライトがうつした。 日本人形だった。 公園の入口にポツンと日本人形が置かれていたのだ。

          【怪談】早朝の新聞配達で日本人形が

          父と朝のルーティンを考えようかと

          タカシ「お父さんってさ、朝のルーティンってある?」 父「いや、ないなぁ。なぜそんなことを聞くんだ?」 タカシ「朝のルーティンがあった方が、短い朝の時間を効率よく使えるんじゃないかと。学校に行く前の時間がいつもバタバタして、しんどいと思っているんだよね。演劇部の朝練とかあるし。」 父「なるほどな。じゃあ、一緒に考えようか♪タカシは学校に行く前は、どんなことをしてるんだ?」 タカシ「まず6時に起床。」 父「はいちょっと待った!」 タカシ「何!?」 父「もうだめ。全然だめ。」 タカ

          父と朝のルーティンを考えようかと

          父に進路相談をしようかと

          父「ふぅ。今日も疲れたな。確かタカシのやつ、おれに重要な話しがあるって言ってたな。あいつも難しい年頃だからな~。変な相談じゃなければ良いけど…。」 父「ただいま~。」 タカシ「あっ、お父さん。おかえりー。で、さっそく聞いてほしい事があるんだけど?」 父「おぉ、なんだなんだ?お父さんならいつでも相談に乗らざるをエナリだぞ。」 タカシ「(エナリっ!?誰だよ…。)うん、まあ自分の進路のことなんだけど…。」 父「あ~、進路相談か。一昨日きやがれ。」 タカシ「一昨日!?相談なら乗らざる

          父に進路相談をしようかと