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【褒める・たてる・モテさせる】- たてる

褒める・たてる・モテさせる

たてる

「たてる」とは一言で言うと「共感する」です。

先程もお話しましたが、褒めるから入り、褒め続けていると、どこかのタイミングでお客様は自分のこだわり、自慢話をしはじめます。

逆に言うと、それまでひたすら褒め続けるだけです。

そして、お客様がこう話し始めるのをドライに待ちましょう。

「オレ全く気にしてないよ」
「オレこういうの嫌いなんだよなぁ・・・」
「どうしてそう見えるかというと、こういう気持ちで生きているから・・・」

この様に自分の考えを話し始めたら、
逃さず
「えっそうなんですね。素敵!」
「すごい!私もそうなんです。もっと詳しく聞かせてください」
と共感してください。


本当に思っているかどうかは関係ない

ここでも自分が本当に思っているかどうかは関係ありません。
大切なのは“逃さず”です。
その為に、条件反射の様に出てくる言葉を
常に2つくらい用意しておきましょう。
“条件反射の様に”がポイントです。

共感とは、普通は本当にそう思わないと出来ないものです。
考えていると、タイミングを逃し、
「へぇ~、そうなんですね」
なんて言葉しか出てきません。
これではせっかく「褒める」の接客が出来ても台無しです。

常にいつでも出て来る言葉を用意しておきましょう。

「お前、本当にそう思ってないだろう」

お客様にそう言われても気にする必要は全くありません。
「すごい!」と「へぇー」
どちらが効率よく確率が上がるかです。

”あなたがどう思われるか?”はここでも重要ではありません。


「たてる」の目的は?

“たてる”の目的も“褒める”と同じです。
お客様に更に気分良く、
もっともっと自分の事を話していただき、
情報収集をする事。

そして、こちらが
どんどん惹かれ始めている事を勘違いして頂く事です。

ですから、自分の考えと違ったり、
自分の方がよく知っていても決して表現してはいけません。

お客様に共感するはビジネス
お客様と分かりあえて共有するはプライベート

「私は自分を曲げてまで人に合わせないわ、ストレスになるから」
「あまりに違う事は後で大変になるから違うと言うわ」
「同じ意見で意気投合する事もよくあるわよ」

ベテランさんが良く言います。
本当の自分で接客をしている人にありがちです。
自分を殺してなど一言も言っていません。

「ビジネスとしてお客様をコントロール下に置く為に、
効果のある役を演じましょう」
と言っているのです。

本当の自分ではないのですから、
そもそも意見が違っても
後でストレスになる事はありません。

頑張らないで結果を出すには、ここはブレてはいけません。

「時としてどちらもあるわ」

は無いという事です。
 
また、同じ意見だからと
お客様の話が終わるや否や
「自分も知ってる」
と話始める人がたくさんいます。

お客様には伝わります。
“たてる”とは程遠い接客です。

自分の意見を行って、
「良い話が聞けて楽しかったよ」
と言って頂ける事はたまにあるでしょうが、
それは接客ではありません。

気を使われているだけです。

気分良く少しでも多く、自分の話をして頂き
「こちらが惹かれ始めてますよ・・・」
と勘違いして頂く事が接客の目的です。

自分が話せて、自分が楽しかったではなく、
「お客様の話が聞けて楽しかった」が接客です。

 
お客様は気分良くなりたいのです。
意見交換したいわけではない事は忘れてはいけません。

”全く知らない・・・”は良くありませんが、
お客様と同じかそれ以上知っている・・・はもっとよくありません。
「過ぎたるは及ばざるが如し」でもないという事です。
 
接客では、及ばないくらいが一番良いのです。
「お客様より少し知らない・・・」です。

頭を使わないと出来ない事です。

人はみな知っている事はどうしても話したくなります。
なかなかコントロールできません。
ごくごく一部の接客のプロでなければ・・・。

知らなくてもお客様を
気分良くさせられるのであれば、
知っているリスクを負う必要はありません。

“褒める・たてる”で実は世の中に溢れかえってい
接客常識のほとんどをカバーしている

おや!?と思われた方はとても素晴らしい方です。
そうです。
“褒める・たてる”の接客だけで、
実は、
「聞き上手」「気遣い・心遣い」「お客様の立場にたって」、そして「おもてなし」のほとんどをカバーしているのです。
 
目的は、”指名を頂く”ですから同じです。
違うのは手段です。
 
“お客様に気に入って頂いてファンになってもらう方法”か、
“お客様が気に入られていると勘違いして頂く方法”かです。

お客様に「心が込もっている」と感じて頂くのは同じ。
 
違うのは「心」なのか「頭」なのかです。

前述した通り、“つまずき”に出会い、
ストレスと戦わなければならないのはどちらか?という事です。

もう一度言いましょう。天と地ほど違います。

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