相変わらずの一日だった。
この晩は、芋焼酎を買って帰った。
前夜食い忘れたアジフライを食ってしまわなければならないオレは、帰宅すると直ぐにキャベツを刻んだ。こうしておけば忘れないだろう。
それからこれも前夜の残りの鮪を切った。蛸はサラダ風にアボカドと胡瓜とトマトをオリーブ油とレモン汁で和えた。パセリをのせて塩胡椒した。
筍は家の人が煮た。残りの筍を味噌汁にした。
缶チューハイをぐびりとやって、片っ端からパクリパクリとやって、芋焼酎の炭酸割りにして、気が付いたら日本酒になっていた。
だいぶ食ったようだが、なんだか小腹が空いた気がして、ラーメンを食う事にした。ラーメンと言っても汁なしの釜玉ラーメンだ。これは生麺を茹でて茹で上がり一、二分程前に生卵を鍋に入れて、麺が茹で上がったら、皿にとる。きっちり湯切りをしないのがコツだ。そこに玉子を割ると温泉卵の出来損ないのほんのり固まり始めた玉子がトロリと出てくる。そこに、旨味調味料をパラリ、醤油をタラーリとかけて、よくかき混ぜてズルリ、ズルズルすすったのだ。
小麦の香りと玉子のコク、シンプル万歳、有り難や。余計なモノは要らない。
歯の無いじいさんにも優しい簡単夜食だった。