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2021 10/23 晴れ

都々逸をひとつ、

くじも当たらず
出世も無くて
酒が呑めてる
運の良さ

生きていくのは大変だ。

この晩は、家の人が色々買い物をしてくれた。それから挽き肉でカレーを作っておいてくれた。それは後で食うことにして、買ってきた鰹を刺し身で食った。
切り身を醤油皿に置き、一度ひっくり返す。それから醤油の入っていない小皿に移す。ヅケだな。葱、茗荷、生姜、大蒜をちょっとづつのせて大葉でくるんで、あむっ、あむあむあむ。ねっとりした鰹の食感、濃い香りに薬味の香り、うんめええ。ヤギだ。ヤギ爺は日本酒をぐびりとやって、鰹を呑み込んだ。
他にひらたけを焼いた。酒と醤油を絡めて、トースターに入れ、いい匂いがしてきたらいっぺんひっくり返して焦げる寸前で取り出した。
今まであまり知らなかったがこの頃よく見かけるこのきのこ、今までは鍋などで食っていたが焼くのは初めてだ。ぱくり、秋の匂いがする。シャキシャキといい歯応えだ。そうして強い旨味があふれだす。旨い。椎茸といい勝負だ。
ぐびり、ぐびりと酒が進む。
他に油揚げ。ただ切っただけで、醤油をちょんとつけて食った。本当は豆腐屋さんの油揚げがいいのだが近所には無くなってしまった。
終いにカレーを食おうということになったが、ご飯では重すぎる。マカロニを茹でた。バターで和えて、胡椒をかけたらそれだけで旨かった。家の人が粉チーズをかけたらもっと旨かった。危うくカレーを忘れるところだった。もちろんカレーを絡めて食っても旨かった。
腹がふくれて、たちまち眠くなった。
秋の夜は早いのだ。

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