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2021 4/12 晴れ

前夜、二度呑み、二度寝してしまったのでご機嫌な朝、とはいかなかった。えらいもので体を動かしているとなんとかなるものだ。
前日にオレの実家から筍と独活が届いた。母親が生きているだけでも有り難いが、こうして季節ごとに何かしら送ってもらえるのは本当に幸せなことだ。
家の人が筍を煮てくれたので、オレは独活を切って若芽と韮を湯がいたのに添えた。お土産で貰った甘味噌が有ったので、酢と芥子を混ぜたら良い具合の酢味噌が出来た。
かろうじて筍や山独活は季節を感じることができる。ちょうど山田風太郎のエッセイを読んでいたら、夏目漱石が手紙か何かに、この頃は食べ物に季節感が無くなった。と、書いているそうで、昨日今日のことでは無いらしい。
どちらにしても、筍も独活も、歯応えとその香りの嬉しいことといったらない。香りはいろんな記憶を刺激する。山菜なんかの少しのエグミが、鈍った体を突っついて起こしてくれるようだ。
家の人が筍ご飯も炊いてくれたのでそれも食った。
もちろん日本酒も呑んだ。
それにしても、今の流行り病にかかると味覚嗅覚が無くなると言うから、そんな恐ろしい事はない。

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