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トピックス(旅行記)

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2022年7月の記事一覧

はじめての沖縄7日間の記録 〜旅を重ねると、自分の"好き"に確信が持てる。〜

毎年、季節が変わるごとに旅をしているのに、沖縄にはずっと訪れたことがなかった。 「いつか行けたらいいな」とは思っていたけれど、南国に4年間住んでいたこともあって、写真を見てもあまり心惹かれなかったし(好きな方にはごめんなさい…)、なにせ暑いのは大の苦手だから、無意識に遠ざけていたのかもしれない。 だけど、今回はじめて沖縄やその周辺の島で7日間を過ごしてみたら「またここへ戻ってきたいな」とあたたかな気持ちになる場所や、「ここが同じ日本だなんて信じられない…!」と驚くような風

テレサ・ソーラー:ヴェネツィアビエンナーレ2022-トンネルボーリングマシン

テレサ・ソーラー:ヴェネツィアビエンナーレ2022-トンネルボーリングマシン 身体的形状の使用、動きの記録、感覚的体験の嗜好を通じて、テレサ・ソーラーの作品は構成されている。 それは、変容の状態にある物質的な実体をほのめかしている・・ ソーラーの最近のプロジェクトの多くで、彼女は動物形をとる、または身体の付属肢に似た彫刻を通してこれらの懸念を探求している。 トンネルボーリングマシン詳細 このソーラーの新シリーズ-トンネルボーリングマシン(Tunnel boring ma

東京の休日 136 〜【パペルブルグ】休日限定のパフェを中世南ドイツの館でいただきました〜

ヨーロッパへの 旅気分を久しぶりに 味わわせていただきました! 八王子のカフェ pappelburg(パペルブルグ)。 中世南ドイツ騎士の館が 再現されたこちらのお店の内装を 手がけられたのは 近隣にある多摩美術大学の教授。 本格的なフレスコ画、ステンドグラス、 彫刻、タペストリーに すっかり日本にいることを 忘れてしまいました。 1948年製のスタンウェイ&サンズの グランドピアノも 高貴な雰囲気づくりに 一役かっているようで。 音楽会も開催されるそうです。

繰り返し味わう旅の思い出~吉本ばなな「私と街たち」

吉本ばななさんの最新エッセイを読んだ。 ばななさんは、エッセイの数が多いと思う。 あちこちの媒体に書き、自身のnoteにも書いてある。かつては日記をまとめたものも、毎年出版していた。なので、長年ファンをやっていると、知ってるエピソードが非常に多い。 今回の「私と街たち」も、吉本家の墓地、小学校時代の初恋、トータス松本さんが上の階に住んでたアパート、など、「ああ、あの頃のあの話題ね」とわかる。そして妙に安心する。シリーズもののドラマを見続けているような感覚だ。 けれどもさすがは

女性作家Teresa Solarと作品を考える

女性作家テレサ・ソーラー(Teresa Solar)と作品を考える テレサ・ソーラー(Teresa Solar/1985- /スペインの現代アーティスト) 第59回ヴェネツィアビエンナーレ「The Milk of Dreams」の招待作家だ。 それは、それまでのテレサ・ソーラーの実績と、その作品からだろう。 テレサ・ソーラーの作品は テレサ・ソーラーの作品は、スピーチの形態、また、思考の形態に基づいている。 抵抗、絶縁、気密性、免疫などの概念は、彫刻とドローイングに焦

【人は恋をしたら走るんだ】映画『リコリス・ピザ』感想【思いを身体に抑えておけないから】

7月1日から公開されている映画『リコリス・ピザ』。70年代のハリウッド近郊、サンフェルナンドバレーを舞台に年の差のある男女の恋愛を描いた作品だ。監督は『マグノリア』(2000)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2008)など、世界3大映画祭全てで監督賞を受賞している名匠ポール・トーマス・アンダーソン(以下、「PTA」という)。 主演のゲイリーを演じるのは、PTA監督常連だった故・フィリップ・シーモア・ホフマンを父に持つクーパー・ホフマン。もう一人の主演のアラナを演じるのは

香川の旅エッセイ①

今年の誕生日、イルカに会いに香川まで旅をした。 ドルフィンスイムの前に、近くのカフェ「ゆるりと」さんに立ち寄る。 静かな雰囲気のそのカフェは、窓から緑の光が差し込み、図書室のように沢山の本が並べられていた。 壁にかけられた美しい絵画や天井から吊るされた沢山のドライフラワーが、私たちの目を楽しませてくれた。 今年はケーキじゃなくて、パフェでお祝いしてもらった。 アプリコットと桃のパフェが瑞々しく新鮮な美味しさだ。 何より、クリームがさっぱりしていて、一口食べると満面の

乗り放題きっぷ散歩写真①

乗り放題きっぷを使って板橋をさんぽした時、なるちゃんが撮ってくれた写真たち! https://www.instagram.com/k_a__h_o_/

京都の休日 54 〜【鞍馬寺(くらまでら)】清らかな空気と優しい言葉にふれるひと時を〜

貴船に泊まり、 足を伸ばしたのは 「鞍馬寺(くらまでら)」でした。 自然の生み出す清らかな空気に あふれる優しい言葉。 それらに心底癒されたひと時のことを 本日は綴ってまいります。 まずは「鞍馬寺」の歴史から。 奈良時代末期の 770年。(今から1200年以上も前のこと。) 唐から苦難の末に日本へいらして 仏教を広めたという 鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟(こうてい) 鑑禎上人(がんていしょうにん)が 毘沙門天を祀りました。 これが鞍馬寺の始まりです。 そ

開拓の那須 街道・華族・疏水

関東平野の先、那須へ。 観光の那須、という方が今は正しいのだとは思けれど、かつては「開拓の那須」であった。 古代から近代に至るまで、外から人々がこの土地を開拓し新しい文化を生み出す。 開拓こそ那須の伝統なのかもしれない。

水彩画

ウィンザー&ニュートンという英国王室御用達の水彩絵の具を買いました。 発色が本当に良くてびっくり。 描くのがとっても楽しい! もう他のメーカー使えないかも笑

女性作家ジューン・クレスポと作品のマテリアルと身体構造の想起

女性作家ジューン・クレスポと作品のマテリアルと身体構造の想起 ジューン・クレスポ(June Crespo,1982- /スペインのアーティスト) ジューン・クレスポは、ヴェネツィア・ビエンナーレ2022の招待作家だ。 今回は、ジューン・クレスポをヴェネツィアビエンナーレから、少し離れて考える。 身体とその構造との関係を想起させる言語 - June Crespo 彼女の作品では、彫刻を使用して、身体とその構造(構築)との関係を想起させる「言語(語彙)」を作成している。 穴

【次男と初登山】 榛名富士

7月16日(土) 次男と初めての登山に行きました。 雨上がりの、榛名山へ。 高崎からバスで、 パワースポットで有名な榛名神社を越えて 榛名湖まで行きました。 バスから降りて湖畔を歩くこと約30分。 登山道入り口を発見。 「えっ、これ道なの?」 「こんなとこ行けるん?」 「こわいー」 「おれむりだよ」 恐る恐る登山口に入りました。 登山道っていうものは わたしが思っていたような いわゆる「道」ではなかったんだと 初めて知りました。 とにかく死にませんようにと 登るのに必

京都の休日 53 〜【貴船】料理旅館・兵衛さんで過ごした七夕の夜のこと〜

京都の夏の風物詩 「川床(かわどこ)」。 この至福を 「奥貴船 兵衛(おくきふね ひょうえ)」さんにて 味わわせていただきました。 一晩宿泊したために、 夜と朝の雰囲気のちがいも 堪能することができて。 (感謝いたします。) その様子をお伝えする前に 「川床(かわどこ)」のご説明から。 お料理屋さんが川の上に
お座敷をつくり 料理を振る舞うことです。 お客であるわたしたちは、 川の流れがつくり出す「涼」に包まれながら お食事ができるのですね。 それでは、さっそく