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トピックス(旅行記)

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2023年11月の記事一覧

秋を探して、大山崎山荘美術館「舩木倭帆展」へ

誰にでも「お気に入りの場所」というのがあると思う。 それは行きつけの居酒屋やカフェや雑貨屋さんかもしれないし、美術館や図書館かもしれない。あるいは、見晴らしの良い高台やビルだったり、こじんまりとした公園や、駅から家まで帰る途中のなんでもない「小道」だったりするかもしれない。 それは決して「思い出の場所」というのではなく、あくまでも「お気に入りの場所」。何度行っても心地よく、そのたびに気持ちが高揚し、ここが好きだなぁと思う。そして、また行きたくなる。そんな場所。 私にとって、

バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ10日目

今朝も目覚めは良好。三方窓に囲まれた部屋に、明るく差し込む朝日に起こされる。ここは私の家ではないのに、鳥の声や浴びる太陽の光にほっこりとしてしまう。静かでエネルギーに満ちた朝。 この日も7時からのハタヨガで一日をはじめる。しっかりポーズを取っていく中で、少しめまいがした。呼吸と体勢に集中していると、ときどきグラグラ足元と頭が揺れる感覚がした。ビッグクレンジングのあとは、少し地に足がついていない感じがする。空っぽになった体にはきれいで美しいものだけつめていきたいのだけど。

京都の休日 59 〜【金地院(こんちいん)】特別拝観:八窓席は〇〇好みのお茶室でした〜

南禅寺(なんぜんじ)。 その塔頭(たっちゅう/ 大きなお寺の境内にある小さなお寺)のひとつ、 「金地院(こんちいん)」を 訪れました。 塔頭といっても 東京に暮らす身からすると ずいぶんと立派なお寺。 重要文化財のお茶室などが 「特別拝観中」でしたので 本日はその様子を中心に ご紹介いたします。 ちなみに、 「特別拝観」は ガイド付き(所要時間30分ほど) となります。 その見どころは ・長谷川等伯の 《猿猴捉月図(えんこうそくげつず)》 そして、 ・京都三大

弘前つがるこぎんの旅|誕生日には、好きな街で、好きなことを。

おととい神戸から弾丸で青森・弘前に行って、きのう帰ってきました。 14時20分に青森に到着して、翌日の14時に青森を出発する弾丸旅。青森滞在時間はわずか23時間40分。それでも行こうと思ったのにはわけがありました。 青森での出会いわたしは神戸でウェディングドレスをつくる仕事をしています。 「フジドリームエアラインズ(FDA)青森ー神戸便の利便性を活かした青森・神戸のビジネス交流会」という事業で青森県にご招待いただき、9月に青森に行ってきました。 そのとき、青森県の事業

奈良の隠れカフェにて、ことばに浸る。

先日奈良旅について投稿したが、そこで訪れた奈良の隠れカフェが最高だった。 閑静な住宅街から、さらに奥に入ったこの一軒。 見つけた味のある看板。もうここから素敵。 わたし、お店の様々な看板、結構好きかもしれない。 席数はさほど多くはないこじんまりとした空間。 先日書いた洞川のお宿しかり、町屋カフェのうどん屋さんしかり古い木の建物に、どうしてこう惹かれるんだろう。 どこを切り取っても、魅力的である。 そもそもわたしは、本のある空間が好きだ。 どれでも手にとって良いという、

バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ9日目

いよいよ私の心と体の浄化の旅も終わりに近づいてきた。この日も朝からハタヨガクラスに参加した。クラスは数人の先生たちがローテーションで担当する。この日の先生は、私がフラフラで参加した序盤に会ったことがあった。ビッグクレンジングを終えて、少しずつ活力が戻ってきているタイミングでの再会だった。前週参加したリストラティブヨガとは違い、私がこの日参加したのはしっかりと立位でポーズを取っていくクラスだ。 ただでさえ硬い体なのに、数週間寝込んでさらにかっちこっちになってしまった。ヨガをし

海が見える街で迎える朝【鎌倉ひとり旅Day2】

鎌倉ひとり旅Day1に続き、Day2… Day1は以下からお読みいただけます。 よく晴れた朝8時ごろに目覚め、朝ごはんは稲村ヶ崎のヨリドコロさんで頂くことにしました。 ガタンゴトン。江ノ電にゆられ、稲村ヶ崎駅まで。 美味しいほっけの塩焼きをいただきました。 ◇◇◇ そして海辺をお散歩。 よく晴れた、とても気持ちの良い朝でした。 店内のBGMを聴きながら海を眺めぼーっとする時間はとても心地よかったです。 贅沢な朝でした。 自転車で海を横目に坂をシャーっと下り、

小春日和の尾道に立ち寄って、ふらり旅

実家の用事で一泊だけ広島県に帰省していました。 そして神戸へ帰る途中で、広島・尾道にちらっと立ち寄ってきました。父と母とわたしの3人での久しぶりの「旅」です。 尾道はとても絵になる町です。そこで、尾道のふらり旅のようすを、写真を中心にお届けしたいと思います。 ※なおこの記事はメンバーシップ限定記事・有料記事ですが、尾道の旅のようすは、ほとんど全部読めます。あとちょっとさいごの個人的な思いのところだけが、限定・有料部分です。 尾道ってどんな町広島県の瀬戸内海沿いに位置す

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「ごあいさつ」

こんにちは、いちです。 長編小説「KIGEN」の連載が終了致しました。お付き合い下さった皆様に、心より御礼申し上げます。お読み下さっていると実感できるたび、その一つ一つがどれ程励みになったか知れません。連載を続ける上でも大きな支えでした。また、お時間の許すとき、現在進行形でお読み頂いている皆様の事も、私にとり大きな励みでございます。本当にありがたく存じます。 しばらく執筆と、そして自身の生き方に向き合う時間に主軸を移します。その間に、noteとの付き合い方も考えてみようと

『手塚治虫 ブラック・ジャック展』へ行ってきました。

日本を代表する漫画家、手塚治虫による医療漫画の傑作『ブラック・ジャック』。 自分が初めてブラック・ジャックを読んだのは中学生の頃。 図書館に置いてあった文庫版を読んでその面白さにハマり、自分でも文庫本を買い集めた次第だ。 そういう経緯もあって、自分にとっては「手塚治虫といえばブラック・ジャック」というくらい思い入れのある作品となっている。 何でも今年は『ブラック・ジャック』が誕生してから50年となる節目の年らしい。そういう背景もあってか、東京シティビューでは10月6日か

古都・鎌倉で静寂の美を捉える【鎌倉ひとり旅Day1】

「鎌倉で暮らすように住む」 私のやってみたいことリストの一つ。 11月に鎌倉一人旅をしようとかなり前から決めていました。 9月ごろからあれこれ考え、「暮らすように」最初はAirnbのアパートに泊まることも考えていたのですが、結局駅の近くのホテルを取り一泊ニ日の鎌倉旅行を決めました。 そしてちょうどカメラデビューしたい!と思っていたので、この鎌倉旅行でカメラをお試しにレンタルしようと思い、カメラも並行して探し始めました。 決めたのはNiconのZfc。機能も自分の目的

バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ8日目

この日は朝の七時からハタヨガでたらたらと汗を流した後、トリートメント室に向かった。初日からほぼ毎日担当してくれているグスティと言う名前のセラピストは、いつも穏やかでおばあちゃんみたいなあたたかさを持っている。その彼女が浣腸セットを持って、満面の笑みで私を待っていた。 今日は大浣腸の日である。そもそも浣腸に、大や小とサイズがあるなんてここに来るまで知らなかった。ポリ袋の中に糠床のような粘度の高そうな液体が入っている。グスティはこれを今からいれるのよ…とほほえみながら言った。前

文学フリマで本を買いました

#文学フリマで買った本 Xにポストした内容と重複するので、埋め込みで失礼します。今回も楽しかった!次は自分も出たいなと思いつつ。

【いとへんの旅】横浜ドレス物語・日本のドレスメーカー発祥の地へ

日本の洋裁の起源について調べていると、横浜に「日本洋裁業発祥顕彰碑」があるということを知った。 そこは、イギリス人ミセス・ピアソンが横浜の居留地にドレスメーカーを開業した地なのだという。まさにドレスメーカーの聖地ではないか。 ドレスをつくる仕事をしているわたしとしては、いつか機会があれば行ってみたいものだなあと思っていた。 そうしたら、横浜に住んでおられる花嫁さまから、ウェディングドレスのリメイクのご依頼があった。そして、仮縫いのために横浜に行かせていただけることになっ

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