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保育士の働き方改革 中編

転機となったのは長女が産まれたこと
「家族との時間を増やしたい」
「なんのために仕事をしているのか」
「それでもこの仕事が好き」
というマインドに

加えて「この働き方だと、出産したあとに戻って来れません」という職員からの声
先輩が帰らない限り後輩も帰れない(帰り辛い)という環境でもありました

全員が鍵を持っていたので、休日に仕事をしに来たり、特に行事前には休日でも自主的に出勤する保育士が多くいる状況でした
これは完全に同調圧力もあったと思います...

当然持ち帰り仕事も大量に...

働き方改革が発表されたあたりでもありましたので、これを逃してはならない!
と様々な試みをしてみました

まずは休憩を取れるように
有給を取得しやすいように
勤務時間内で帰れるように
鍵を全員が持つ状況にならないように
閉園時間(19時)になったら全員が園から出るように
園長副園長に掛け合って進めていきました

ただ、園長は「残業しろと命じているのではなく、勝手にやっているだけだから知らない」というスタンス...呆れます

転職した同僚が園に遊びに来て
「いまの園は残業がありません😁」
という話をしたときにも
「勤務時間内に終わるなんて全然仕事してないんだな」
なんてことも言っていました

勤務時間内に仕事が終わるのが当たり前なんですけどね😅
保育士はサービス残業が当たり前
という考え方をする園長でした

園長の考えも含めて問題は山積みでした
まず今までとやり方を変えるということには、非常に抵抗があるのでかなり反発もありました
業務効率化というところにまで手が回らず、仕事量は多いまま
そして改革を進める自分自身が休憩を取れていない🤯笑

そんなことはありつつ、少しずつ成果が出てきました
後輩達も以前よりは帰りやすい雰囲気に
遅くまで残るのが当たり前だったのが、19時までには帰るような習慣が出来つつありました

私も大好きな家族と一緒に過ごせる時間が
少しずつではありますが増えていきます

「子どものためだから」
と自分の時間を費やして働くのはある意味美学ですが
それでは時間はいくらあっても足りません
何より保育士の心と体のバランスを著しく崩します

とはいえ、私もこの環境を作っていた1人でもあるので責任は重いです...
ちなみに年間休日は100日以下の年もありました
体調不良で休んだら、お詫びのお菓子を持っていかなければならないという暗黙の了解もありました

そんな園から転職し、仕事もプライベートもバランスよく働けるようになった後編へ続きます

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