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超短編小説「高田の場合19」一話完結

・高田は女子大生ってだけで調子こいてTVに出てる連中が嫌いだった

・高田は芸人がアイドルと一緒にやる番組を見ててよく好きにならないなムラムラしないのかなと不思議に思っていた

・高田は男女共同生活をしている番組を見てるとこの人たちはムラムラしたらどう処理してるんだろうと不思議に思っていた

・高田はやたらかわいい歯科助手が多い歯医者にあたるとその歯医者のことをいまいち信用できず(こいつ絶対 顔で採用しててあわよくば何かしようと考えてるやろ)と思っていた

・高田は教師や警察や医者にムカつく対応をされてきたので、絶対こいつらのことを先生などと呼んでへりくだらないように心に決めていた

・高田は外出した時ギコギコうるさい錆びついてる自転車を漕いでる人を見ると修理しろやと思っていた

・高田はアラサーとかアラフォーぐらいの年齢で自分の事を自虐的に言ってる人達を見ると人生まだまだ長いのにこれからどうするんだろうと疑問に思っていた

・高田はパチンコを打ってると隣の席で友達同士で連れ打ちしてる奴がやたらハイテンションで騒いでるとイライラしていた

・高田はパチンコを打ってて熱いリーチがくると隣の席からチラチラ見てくる奴が嫌いだった

・高田はコンビニ募金に千円札が入ってるのを見るとどんな奴がいれてるんだろうと不思議に思っていた

・高田は仲の良い友達が旅行に行ったあとお土産をくれるのはいいが
そのお土産が明らかにみんなに配る用の箱を開けた中身の1個だったとき密かにショックを受けていた

・高田はホリエモンとかひろゆきとか青汁王子とかフィフィとかたかまつななとかが、いちいち話題になったニュースに対して意見を言ってるのをみるとこいつら自分の事賢いと思ってんだろな~と小ばかにしていた

・高田は外に出る時 隣の部屋の住人と同じタイミングで出て気まずくなりたくないので出かけるタイミングに気をつけていた

・高田は思春期の頃ギャルを妙に意識しすぎて遠目で若い女性がいることに気づくと物陰に隠れていてそれがギャルじゃなく髪を染めていたおばあさんだったとあとで気づくと恥ずかしくなっていた

・高田は子供の頃ぷよぷよで大量連鎖できる同級生のことを頭いいなと感心していた

・高田はヤフオクでサイン入りの商品を出品する人の薄情さに引いていた





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