見出し画像

超短編小説「高田の場合16」一話完結

・高田は炭酸の抜けたコーラと固くないアイスクリームを食べるとガッカリしていた

・高田は豆腐を買うとき絹と木綿かどっちがどっちかわからくなることがあった

・高田はカップラーメンを食べる時 かやくも粉末スープも先に入れてお湯を注ぐだけの簡単な商品が好きだった

・高田はサバやさんまの缶詰のふたを開ける時、勢いついて開けすぎてしまい中身の魚臭い汁が服に飛び散ると最悪の気分になっていた

・高田は飲食店で料理が美味しかったとき会計の際に「おいしかったです」と店員に伝えようとおもっていたがいつも照れてしまい言えずじまいで店を後にしていた

・高田は夏になるとサッカー少年団の時に流行ったレモン味のスポーツドリンクを凍らせたものをまた飲みたくなっていた

・高田は夏になると小学校のとき夏休み中に1日だけ学校に登校しウサギ小屋の掃除をさせられたことを思い出しちょっとイラっとしていた

・高田は夏になると子供の頃近所の駄菓子屋で入口の外に設置されてるクーラーボックスの中のアイスを選んでると店の中から店主のおばちゃんがこっちを見て万引きしないか監視の目を光らせてたことがあったのを思い出していた

・高田は夏に蝉におしっこをかけられるとイラついて、寿命短いんだから俺におしっこかけてる暇あったらもっと真剣にメスを探せや!とキレていた

・高田はパチンコを打つ時 隣に座った奴がお座り一発で当たったとき
びっくりして体がビクってなるのを見るとイラっとしていた

・高田はパチンコを打つ時 隣で打ってる奴がリーチがかかるたびにハンドルを離してるのを見るとイラっとしていた

・高田はパチンコを打ってて大ハマりすると店内をまわって自分と同じぐらいハマってる仲間を見つけて気を楽にしようと思っていた

・高田はパチンコを打ってて大勝ちしてる時店内をまわって大負けしてる奴を見つけて優越感に浸っている自分は性格悪いなぁと思っていた

・高田は外で若い母親が子供に向かって「おめーよ!さっき言ったよな!」などと乱暴な口調で怒ってるのを見ると不快な気分になっていた

・高田はガールズバーの店員が外に立って呼び込みをしてるとき、やる気がない感じでもう一人の店員と喋ってるのを見るとちゃんと仕事しろや!と思っていた

・高田は和式便所の水を流すときに レバーを足で押している奴がいる気がして素手で触るのをためらってトイレットペーパーを使って流していた

・高田は大谷選手の話題のニュースについてやたら媚びうってるようなコメントをしてるニュースキャスターやコメンテーターを見ると嘘くさく感じていた



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?