岩見夕

色々書きます。読んで下さい。 よければ批評下さい。

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マガジン

  • 小説まとめ

    自分の作った小説をまとめています。

最近の記事

供養してください

 お久しぶりです。noteという媒体自体を久しぶりに開きました。  小説は書いてはいたのですが新人賞のほっそい箸に運よくひっかかることを夢想して応募していて、それでネットでの公開ができませんでした。まあそれほど沢山書いたわけではないけれども。結果?もちろん落選です。応募当時はそこそこ自信のあった作品も、見返すと全然うまく書けていないじゃんの連続で自分の伸び代が空恐ろしいですね(白目)  さて、今日久しぶりに友人からnoteでおすすめの記事があるからということで開いて、ついでに

    • 近況報告

      岩見夕です。ご無沙汰です。 初投稿から少しの間投稿が続き、そこからぱたりと止んだので死んだかと思われた方も居られたでしょう。ピンピンしてます、大丈夫です。少々忙しくて作品制作に充てる時間が無く、投稿が滞っていただけでございます。 さて、このような文を載せているということは投稿頻度が上がるのかと思われるでしょうが、それはちと違います。というのも作品のストックが元々乏しくございまして。今漸く執筆(気取った言い方しやがって)再開の目途が立ったというだけの報告にございます。 し

      • #3 散文詩 逃亡 

        前書き  この作品を公開するにあたって、解説めいたものを何も加えずにただポンと放り投げて慧眼なる読者諸氏に解釈を委ねるか否か悩んだ。  詩とは一見、作者による自己韜晦が最も許容される文学のようにも思われる。しかし実のところは、許されているのは読む人を煙に巻くことではなく、表現したいことを敢えて噛み砕かぬまま記すことである。換言すれば、詩に書かれたことの意図するところには、作者の意識が隅々まで巡らされていなければならない。(作者自身をも煙に巻く、何となくの雰囲気のために作られ

        • #2 短編小説 驟雨のち

          驟雨のち 「言葉が全てなんだよ」 君のその一言を、僕は今でも鮮明に憶えている。あれは小学校五年の時、何気ない日常の一コマだった筈の給食時間、よく喋る仲だった君が僕に向かって放った言葉だ。どのような文脈でその言葉がでてきたのかは忘れてしまったし、或いは全くの突然出てきた言葉だったかもしれない。僕は直ぐに、そんな筈はないよと一笑に付した――その真意を知ろうともせず、ただ言葉だけを捉えて。これが壮大な皮肉であることに気付いたのは、君が死んで半年後、僕が失意からようやく立ち直ろうとし

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        • 小説まとめ
          2本

        記事

          #1 短編小説 罪と罰とタイムトラベル

          罪と罰とタイムトラベル  日出づる国の或る時代、或る地方に一風変わった男が居た。名乗ることにはぴかちゅうと先ず名前からして奇妙奇天烈、当人曰く遥か時空の彼方より来たりて早十年、元来死に場所を求めて「たいむとらべる」をしていたのだが、たどり着いたこの村で、気まぐれで生活を試みたところ案外生きやすいのに気付いた。爾来持ち前の快活さと独特のユーモアで村の者にも気に入られ、今では妻子を持つまでに至っている。「おういぴかちゅうやい、釣りにでも行かねえかい」「ぴかちゅうのおじさん、相撲

          #1 短編小説 罪と罰とタイムトラベル

          初投稿、挨拶

           創作活動、とりわけ小説と随筆のため僕はこのアカウントを作った。自己紹介などと題したものの、経歴や肩書をつらつらと並べ立てて歓心を買おうなどというつまらない事をするつもりは微塵もない。ただどういう心構えで投稿することに決めたのか等を気の赴くまま書いていこうと思う。  自分の人生を顧みるに、物心ついて以来常に何らかの文字情報に心を動かされてきた。熱心な読書家とまでは言えないにしろ小説や漫画に様々のことを感じ、考えることを自我というものの血肉となしてきた。夕焼けに胸を焦がすのと同

          初投稿、挨拶