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アンケート結果、どう活かす?

今年も公開されています

NBBA 全国理美容製造者協会サロンユーザー調査
(2022年)の情報が公開されました。


過去の調査結果と比較したり、
アンケートの質問内容の変化なども定期的に
チェックしています。

今回は
久しぶりに男性のアンケート調査の結果も
掲載されていました。
(前回の掲載は2020年です)

その調査のなかに
普段使っているスタイリング剤に関してと
普段使っている男性向け美容商品、化粧品
(洗顔料や化粧水など)についての質問が
ありました。

これまでにはなかった、美容商品、化粧品の使用に関する調査。

これらのアンケートの回答も気になりますが
アンケートの質問の項目にも
世相、時流が感じられます。


この数年、
「男性の美容意識」という言葉も
男性向けの美容市場の動向に関するセミナーなども増えたなと感じます。



答えはお客様の声にある

2022年度版の女性のアンケート調査の中にも
「普段使っているスタイリング剤」という項目がありました。

ここ数年、人気の
"オイルタイプ"のものを使っている人が
一番多く、34.3%とありました。

年代でいうと
15~19歳が一番多く、
30、40代もオイルタイプを使う人が増えている
とあります。

この、スタイリング剤の人気商品も
時代、流行によって変わるので面白いです。

いわゆる”ソバージュ”の流行った頃は
ムースがたくさん陳列されていたり、CMでも見たことがあるかも、とか

前髪を立てる、固めるスタイルが
流行った時は、かばんの中にハードスプレーを
常備している友達もいたなあ、など
ヘアスタイル、ヘアスタイリング剤の流行の変化を振り返ることもできます。

反対に
スタイリング剤を使っていない
という人は全体で36.2%

年代で言うと60代、70代の方は
半数が使っていないのだそうです。

それが良いとか、悪いということではなく、
その世代に向けて売れるものをつくればいいのでは?ということでもなく

「使わない理由がある」

まずはそこを理解すること、と感じます。

アンケート調査では
使わない理由までは書かれていないのですが
いろいろに想像することはできます。

ですが、

「スタイリング剤を使わない理由」

自分が担当している
お客様で、そういう方がいたら、
直接聴くことが一番早いです。


そもそも、
○髪の毛に何かをつけるのがいや
という人もいれば
○何を付けたら良いのかわからない
○付け方がわからない
という人もいるはずです。

アンケート調査は参考数値で在って
自分の目の前のお客様の声、とは限りません。

目の前の人に訊く
コミュケーションが大切なのではないか
とも思っています。


もっと訊いてみたらいいのに

「もっと、目の前にいるお客様に
自分たちの提供しているサービスを
どんなふうに感じるのか、訊いてみたらいいのに
訊かない美容師が多いと思う。」

これは、
以前、恩師がサロンビジネスの講義で話されていたことなのですが

顧客とのコミュニケーションの中で
”お客様の声”を聴くことができるし
自分たちのサービスの価値の向上に繋がるヒントがあるはずだ、とのこと。


「わかってくれる人がいるところに行きたい」
というのは
多くのお客様が感じるはずです。
(これはアンケート調査でも多くの方が感じている、という数字が掲載されています)


だからこそ
聴く、訊く
ということに、より意識を向けること。


アンケート調査の結果を見て
納得するのではなく、
サービスを提供する自分自身が
「もっと、お客様の声を聴くことができる」
そう、読み取る必要がある、と感じます。

アンケートからわかること、読み取れること
活かし方は様々。


出典:NBBA 全国理美容製造者協会サロンユーザー調査2022年

Aya Horiguchi


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