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寂れた町に住み続ける理由と真冬のスケーター。

16年ぶりに富山の市街地に店を構えた。寂れっぷりは相変わらずだ。新しく増えたのは、コインパーキングだけだ。と、文句を言いながらも富山に住み続けているのは、山が綺麗だからではないし、水がうまいからでもない。好きな家族や友達がいるからだ。彼らのために自分ができることといえば、スケートショップをやることくらいなのだ。


NO BIG DEAL STYLEについて
NO BIG DEAL STYLEは、スケボーショップHI5が提案するスケーターらしい着こなし。自分のスタイルをブランドや価格ではなくて、自分のセンスで表現すること。 友達に「それいいね」と言わせて、「大したことないよ(NO BIG DEAL)」と返す。そんなスタイリングをお伝えしています。


SOUJIを誘って、若い頃によく食べに行っていた「なにわ飯店」の前で撮影した。今の店から歩いて5分もかからない場所にあるから、スケーターたちとよく行くようになった。餃子とうま煮そばが旨い。チャーハンも安くて旨い。Hi5に来たついでにぜひ。

昔、ニューヨークのスケーターが、ダウンジャケットを着てスケートをしている写真を見て衝撃をうけた。真冬でもストリートスケートをしているのが新鮮でカッコ良かった。いつか自分のお店でもカッコいいダウンを紹介したいと思っていたから、暖冬なんておかまいなしで、ダウンジャケットを仕入れた。

CRESCENT DOWN WORKSのダウンジャケット。ジャケットだけど、アイテム名は、DOWN SWEATERというのがカッコ良い。ハーフ丈の方が防寒という意味では良いのだけど、軽快さを求めてショート丈をセレクト。パンパンに詰まったダウンのおかげでビッグシルエットを簡単に作ることができる。メイドインUSAの手仕上げにこだわっているブランドで、細部まで丁寧に作られている。クラシックでトラディショナルなアイテムだけど、オーバーサイズで着崩すことで、スケーターらしいシルエットになる。

このニット帽は、SERCALというブランドのもの。アメリカ サンディエゴのブランドで、伝統工芸品に加えて、ブランケットやウェア類までさまざまなアイテムを生産している。Hi5では、去年から、イヤーウォーマー付きのニット帽をセレクトしている。これも、昔、ニューヨークのスケーターがかぶっているのを見て以来の自分の冬の定番品。スタイリングのハズシとしてちょうどいいし、真冬のスケートの防寒に最高。

不定期でリリースを続けてきたXXX SPORT LIKE SHITシリーズ。某ブランドをハッキングしたこのデザインは、今年で終了。来年からは、もう少しシンプルなデザインで作る予定。一番不人気のゴールドが、個人的には、一番好きなカラーだった。

トップスのボリュームに負けないように選んだのは、40インチのPOLO Ralph Laurenのチノパン。シューズは、NB NUMERIC 808。冬のスタイリングには、バルカナイズドソールのシューズより、カップソールでゴツいシューズの方がハマると思う。このNB NUMERIC 808のカラーが、冬の富山のどんよりした雰囲気に馴染んでカッコいい。

新しいお店は、一番町という場所にある。看板の5が目印。近所に五番町という住所もあってテナントを探したけど、空きがなかった。一番町がスケートの音が響く町になると良いなぁと思っている。目立つのではなく、町に馴染んでいこう。


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