誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!

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誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!

「ハイタッチ!」とは、福井県で自分らしくイキイキ暮らす人を紹介し、さまざまな暮らし方・働き方、そしてこれからの生き方を発信するローカルマガジンです。 【ハイタッチ!公式ホームページ】▶︎http://hi-touch-fukui.jp/

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顔が見える仕事で、地域に温度を生む【後編】

長年住んでいた横浜から地域おこし協力隊として長崎県東彼杵町に移り住んだ堀越一孝さん。妻であり画家のほりこしみきさんとともにデザイン事務所「UMIHICO(うみひこ)」を立ち上げ、デザインや撮影、カフェの運営など幅広い活動を行っていました。 任期の3年間を終え、建築設計事務所に転職した一孝さんは一家で兵庫県へ移住。そこで福井県小浜市に関わる仕事を担当し、福井に通う日々が始まります。 変わりやすいドラマチックな天気も小浜の魅力!? 転職した会社で 小浜市の観光企画に携わるこ

    • 顔が見える仕事で、地域に温度を生む【前編】

      若狭湾に面する福井県小浜市は、古くから「御食国(みけつくに)」として都の食文化を支えてきた地。京都まで海の幸を運ぶ「鯖街道」起点のまちでもあります。 関東出身の堀越一孝さん(以下、一孝さん)とほしこしみきさん(以下、みきさん)は、2019年3月に家族で小浜へ移り住みました。若狭塗箸の老舗メーカーで働きながら、デザインや写真、イラストを通じて小浜のさまざまな人たちにスポットライトを当てています。 福井で暮らす前はさまざまな地域でくらしていたふたり。前編では地域の暮らしに興味

      • 移住理由は「あの人」。地元企業で続ける挑戦【後編】 

        大学時代はさまざまな地域を訪れ、ボランティアやまちづくりに携わっていた山本源さん。1年間大学を休学し、知人が営む静岡県の蕎麦屋を手伝うなかで就職活動や将来について考え続けていました。 人生の選択肢の決め手は常に「人」。 山本さん:就活イベントや合同説明会に行くと、どの仕事もすごく楽しそうに見えるんです。でもそれでは行きたい会社が決められないので、人で決めようと思いました。これまでゼミの活動や休学期間中の過ごし方も「人」に導かれることが多かったので、“この人についていく”と

        • 移住理由は「あの人」。地元企業で続ける挑戦【前編】 

          「『あの人がいるから行ってみよう』といろんな地域を訪れるなかで、福井にたどり着きました」と人懐こい笑顔で語るのは、千葉県出身の山本源さん。2022年、県内最大のショッピングセンター「ラブリーパートナー エルパ」への入社を機に福井市に移り住みました。山本さんが惹かれた“あの人”とは? 山本さんの高校時代から振り返っていきます。 野球の世界しか知らない高校生がアメリカへ。 千葉県出身の山本さん。 小中高は野球に熱中するも、 将来やりたいことはなかったそう。 そんな山本さんを見

        顔が見える仕事で、地域に温度を生む【後編】

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        • 地域にひらく
          4本
        • 移住のヒント
          4本
        • 好きなことで移住する
          4本
        • 出会いがある場所
          4本
        • ゲストハウス
          4本
        • 挑戦できる場所
          4本

        記事

          「直接応援したい!」サポーター魂からつながるユニークな移住【後編】

          小学生の頃からJリーグのサポーターとしてサッカーチームを応援し続けてきた、東京都小金井市出身の神尾奨(かみお・すすむ)さん。福井の地域リーグ「サウルコス福井(現 福井ユナイテッド)」の試合観戦をきっかけに福井に関心が向き、東京から定期的に足を運んで応援するようになりました。 ところがコロナ禍で現地での応援が困難に。そこで神尾さんは本格的にサポーター活動をするため、福井への移住を模索します。 好きなチームのために移住する道があったっていい。 神尾さん:現地でサポーター活動

          「直接応援したい!」サポーター魂からつながるユニークな移住【後編】

          「直接応援したい!」サポーター魂からつながったユニークな移住【前編】

          移住理由は、人によってさまざま。仕事やまちの魅力、人、そして「自分の好き」を求めて移住する人もいます。神尾奨(かみお・すすむ)さんは、好きなサッカーチームを応援するため、2022年6月に東京都から福井県坂井市へ移住しました。好きなもののそばで暮らす楽しさ、仕事の見つけ方、福井での暮らしなどを伺いました。 スタジアムの応援をきっかけにサポーターの道へ 神尾さんとサッカーとの出会いは小学生の頃。 父親の誘いでJリーグの試合を観に行ったことがきっかけでした。 神尾さん:はじめ

          「直接応援したい!」サポーター魂からつながったユニークな移住【前編】

          お寺の可能性を広げる、ハイブリッド僧侶の奔走【後編】

          福井県の北、あわら市にある天王山安楽寺で、住職を務めることになった杉本成範(せいはん)さん。現在は県内の3つの寺を切り盛りしながら、さまざまな課題を抱え日々を生きる人たちが少しでも自分たちの心を落ち着ける場所を作ろうと、これまでの寺の枠を超えて活動の幅を広げています。 お寺との心の距離を縮めていく 2020年に安楽寺の住職となった杉本さん。 従来の檀家制度に頼りきりになるのではなく 地域の方との繋がりを大切にしながら、 境内でのコンサートや精進スイーツ教室の開催、 宿坊な

          お寺の可能性を広げる、ハイブリッド僧侶の奔走【後編】

          お寺の可能性を広げる、ハイブリッド僧侶の奔走【前編】

          福井県の北端に位置する、あわら市北潟。北潟湖を臨むのどかな場所に佇む天王山安楽寺は、1300年以上の歴史を持つ古刹です。 安楽寺の住職である杉本成範(せいはん)さんは、ランニングが趣味であることから“走る住職”、浄土真宗の幼稚園からキリスト教の小中高大学で16年間を過ごした経験から“ハイブリッド僧侶”など一風変わった肩書きを持ち、幅広く活動しています。 兵庫県出身の杉本さんが、福井で住職になったいきさつや、今の活動についてお話を伺いました。 幼少期の福井の記憶 兵庫県

          お寺の可能性を広げる、ハイブリッド僧侶の奔走【前編】

          「ここならやってみたいお菓子作りができる」パティシエが見出す福井の可能性【後編】

          中学の時に食べたクッキーをきっかけに、製菓の世界を志した島根県出身の細田窓可(まどか)さん。高校卒業後、調理や製菓の名門「辻調グループ」に入学し、その後フランス留学を経て、製菓の技術を高めていきます。 パティシエとして菓子店での勤務や辻調の教員などさまざまなキャリアを積んだ細田さんでしたが、コロナ禍で社会が大きく変化するなか、自身の働き方を見つめ直すことになります。 お店で働く以外にも選択肢はある 楽しくも過酷なパティシエの世界。 細田さんは教員として働くなかで、 新し

          「ここならやってみたいお菓子作りができる」パティシエが見出す福井の可能性【後編】

          「ここならやってみたいお菓子作りができる」パティシエが見出す福井の可能性【前編】

          福井県の北部、あわら市・坂井市にまたがる坂井北部丘陵地。年間を通してフルーツの生産が盛んで、フルーツラインと呼ばれる道路があるほど。そんな果物の恵みを享受したお菓子作りがしたいと坂井市三国町に移住したのは、島根県出身の細田窓可(まどか)さん。製菓の世界でキャリアを積んだ細田さんが福井にやってきた理由は何だったのでしょうか。 「パティシエになりたい」きっかけはひとつのクッキー パティシエとして長年さまざまなお菓子を作る細田さん、 まずは製菓の世界に入ったきっかけから伺います

          「ここならやってみたいお菓子作りができる」パティシエが見出す福井の可能性【前編】

          偶然が呼んだ移住、「やりたい」が叶うものづくりを求めて【後編】

          高校・短大時代に絵や木工を学び、卒業後は家具制作の仕事をしていた東千尋さん。偶然テレビで見た鯖江の木工メーカー「Hacoa」のものづくりに惹かれ、2022年2月に埼玉県から福井県鯖江市に移住しました。木工職人として自分の思い描くものづくりを仕事にした東さんは、どのような暮らしをしているのでしょうか。 どれくらい雪が降るの!? 移住前の不安 Hacoaに入社した東さん。 実は求人に応募する際、 福井へ移り住むことに一瞬迷いがあったといいます。 東さん:それまで福井のことを

          偶然が呼んだ移住、「やりたい」が叶うものづくりを求めて【後編】

          偶然が呼んだ移住、「やりたい」が叶うものづくりを求めて【前編】

          世界に誇る鯖江のめがねや、1500年以上の歴史を持つ越前漆器など、ものづくりの産地が集まる福井県鯖江市。さらに近隣には越前和紙や越前打刃物、越前焼など半径10km圏内に産地が集積し、ものづくりを愛する人々を引きつける磁場となっています。 埼玉県出身の東千尋さんも、そのひとり。今回はやりたい仕事を求めて鯖江市にやってきた東さんのこれまでを伺っていきます。 小さい頃から絵が好きで、漫画を模写していたという東さん。 大好きな絵を学ぶため美術系の高校に進学。 そこで受けた木工の授

          偶然が呼んだ移住、「やりたい」が叶うものづくりを求めて【前編】

          移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【後編】

          大学生の時に所属していた農業サークルをきっかけにおおい町と出会い、卒業後は地域おこし協力隊として移住した渡邊敢太さん。まちのランドマークタワー的な存在である「名田庄城」に住み、「城主」として、おおい町を訪れる人たちの交流の場をつくっています。後編では地域おこし協力隊着任中から関わっているおおい町のビッグプロジェクトについてご紹介していきます。 前編はこちら 新しいまちの風景をつくる 地域おこし協力隊としておおい町の情報発信などを手がけていた渡邊さん。 実は着任中から、あ

          移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【後編】

          移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【前編】

          福井県おおい町は、若狭湾に面した海や豊かな山林など、多様な自然に囲まれたまち。まちの南に位置する名田庄地区を車で走っていると、道沿いに突如大きな城が現れます。城の名前は「名田庄城」。まちのランドマークタワー的な存在であるその城に住んでいるのが、渡邊敢太(わたなべ かんた)さんです。 このまちにもっと深くかかわりたい 渡邊さんがおおい町に初めてやってきたのは大学時代。 所属していた農業サークルの活動がきっかけでした。 小学生の時に、とある理由から農業にかかわり、 作物を育て

          移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【前編】

          移住して28年。“第一町人”として移住者とまちをつなぐ 【後編】

          子どものアトピーをきっかけに自然豊かな池田町に移住した長尾伸二さん・真樹さん夫妻。「長尾農園」を立ち上げ、安全で安心な米作りを行なっています。有機農業を始める難しさを乗り越え、今では池田町を代表する農家として知られるように。後編では2018年からスタートした長尾夫妻の新たなチャレンジについてうかがっていきます。 前編はこちら 蔵つき古民家を改修し、週末カフェをオープン 長尾真樹さん(以下、真樹さん): 池田町は福井県内でも有数の豪雪地帯なので、町内の人たちで協力しあって

          移住して28年。“第一町人”として移住者とまちをつなぐ 【後編】

          移住して28年。“第一町人”として移住者とまちをつなぐ 【前編】

          福井県池田町は、面積の9割が森や山に囲まれている人口3000人弱の小さなまち。山からの雪解け水と寒暖差の大きい地形から美味しいお米が育つ米どころとしても知られています。池田町で農家とカフェを営む長尾伸二さん・真樹さんは、28年前この地にやってきました。今では移住の大先輩として、まちを訪れる人たちをあたたかく迎え入れています。前編では池田町との出会いと、農業が軌道に乗るまでの道のりについてうかがいました。 池田町との出会いは新聞広告 大阪府出身の長尾伸二さんは今から28年前

          移住して28年。“第一町人”として移住者とまちをつなぐ 【前編】