読書記録 今村夏子 むらさきのスカートの女

今村夏子 むらさきのスカートの女
芥川賞受賞
92430文字以下

私はむらさきのスカートの女に恋をした。それほど今村夏子の世界観に没入してしまったと思う。むらさきのスカートの女が所長と関係を持つようになったときは自分でもびっくりするくらいショックだった。
難しい言葉を一切使わずに、世界観をつくりだすセンス。脱帽してしまう。

未知の人間を追ううちに、自分が気付いたらそういうような人間になっていく様子は、すごく面白かった。
チープなことしか言語化できないのが悔しいが、純粋に読んで面白いものはストレートにいいものなんだと思う。


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