見出し画像

京都へ行こう❣【190】

今回は、京都三大祭りのひとつ『祇園祭』に
行ってきました。
祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日から
1か月に渡って多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼で、【ユネスコ無形文化遺産】にも登録されています。

交差点で鉾を90度方向転換させる『辻回し』は見どころのひとつ。
竹を車輪の下に敷いて水をまき、引き手が縄を引くと、バリバリと音をたてながら、鉾は滑るように向きを変えます。
四条河原町、河原町御池、新町御池の3か所の交差点で、この『辻回し』が見れます。

四条通りで行われる『くじ改め』や長刀鉾の『注連縄切り』も人気があります。
どちらも混雑しているので、私は日陰のある
河原町通り(BAL前)で見ることにしました。

7月17日撮影

山鉾は通る前に、必ずこちらにご挨拶されていました。では、前祭(さきまつり)に巡行する
23基の山鉾をご紹介します。

長刀鉾(なぎなたほこ)

【厄除】

鉾先に大長刀(おおなぎなた)をつけているので、この名で呼ばれています。
刃先は八坂神社と御所に向かないように南向きに付けられています。
古来より『くじとらず』で、毎年必ず巡行の
先頭に立ちます。

山伏山(やまぶしやま)

【雷除】【厄除】

山伏姿の御神体は、八坂の塔が傾いたときに、
法力によってそれを直したという浄蔵貴所の
大峰入の姿を表しています。

白楽天山(はくらくてんやま)

【学問成就】【厄除】

唐の詩人・白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問う姿をしています。

芦刈山(あしかりやま)

【夫婦和合】【縁結び】

謡曲『芦刈』に基づき、故あって妻と離れて
難波の浦で芦を刈る老翁が、やがて妻との再会を果たす夫婦和合の姿を表しています。

函谷鉾(かんこほこ)

【厄除】

鉾の名前は、中国の孟嘗君(もうしょうくん)が鶏の声によって、函谷関を脱出できたという故事より付けられました。
『くじとらず』で順番が決まっています。

郭巨山(かっきょやま)

【金運開運】

中国の故事で、童子を養えなくなった郭巨が
鍬(くわ)を振り下ろすと、地中より黄金一釜が出てきた姿を表しています。

四条傘鉾(しじょうかさほこ)

【招福厄除】

織物のさがりなどをつけた傘と棒ふりばやしが巡行する、古い鉾の形態である傘鉾のひとつ
です。

木賊山(とくさやま)

【迷子】【再会】

謡曲『木賊』より、我が子を人にさらわれて
一人信濃国伏屋(ふせや)の里で、木賊を刈る翁を表しています。

鶏鉾(にわとりほこ)

【厄除】

天下がよく治まり、訴訟用の太鼓に苔が生え
鶏が宿ったという中国の故事の心をうつした
ものです。

油天神山(あぶらてんじんやま)

【学業成就】【厄除】

油小路にあるところから油天神山とも呼ばれ、正面に朱の鳥居を立て、金箔置の社殿には
天神像を安置しています。

孟宗山(もうそうやま)

【親孝行】

筍(たけのこ)山ともいい、御神体は病身の母を養う孟宗が、雪の中で筍を掘り当てた姿を
表しています。

霰天神山(あられてんじんやま)

【雷除】【火除】

永正年間、京都に大火のあった時に、霰とともに小さな天神像が降り、これを祀ったのがこの山の起こりです。

菊水鉾(きくすいほこ)

【不老長寿】【商売繁盛】

町内の井戸『菊水井』にちなんで名付けられ、
鉾頭には金色の透かし彫の菊花をつけ、
真木には彭祖(ほうそ)像を祀っています。

保昌山(ほうしょうやま)

【縁結び】

丹後守・平井保昌と和泉式部の恋物語より、
保昌が式部のために紫宸殿の紅梅を手折って
くる姿を表しています。

彩傘鉾(あやがさほこ)

【安産】【縁結び】

山鉾の古い形式を残す傘鉾のひとつ。
大きな傘と赤熊(しゃぐま)を被り、棒を持った者が鉦(かね)、太鼓、笛にあわせて踊る
棒振り囃子(ぼうふりばやし)の行列です。

太子山(たいしやま)

【知恵】

聖徳太子が四天王寺建立にあたり、自ら山中に入って良材を求めたといわれています。

月鉾(つきほこ)

【厄除】

鉾頭に新月形(みかづき)を付けている事から
この名前で呼ばれています。
真木のなかほどに月読尊(つきよみのみこと)を祀っています。

伯牙山(はくがやま)

【厄除】

中国の周時代、琴の名人・伯牙とその友人
鐘子期(しょうしき)との物語。
伯牙が鐘子期の死を聞いて、琴の絃を断ったという故事があります。

蟷螂山(とうろうやま)

【厄除】

『かまきり山』とも呼ばれ、かまきりの羽や
鎌が動くなど、祇園祭では唯一のからくり山。中国故事『蟷螂の釜』を題材にしています。

占出山(うらでやま)

【安産】

神功皇后が鮎を釣って戦勝の兆としたという
説話によるもの。
金の烏帽子の御神体は、右手に釣り竿、左手に吊り上げた鮎を持っています。

放下鉾(ほうかほこ)

【厄除】

鉾の名前は、真木のなかほどに放下僧の像を
まつることに由来しています。
『くじとらず』で順番が決まっています。

岩戸山(いわどやま)

【開運】

日本神話より、天岩戸を開いて、天照大神を
出現させています。
『くじとらず』で順番が決まっています。

船鉾(ふなほこ)

【安産】

神功皇后の説話により、鉾全体を船の形にし、
舳先に金色の鷁(げき)、飛龍模様の舵をつけています。
毎年『くじとらず』で一番最後に巡行します。


『動く美術館』とも呼ばれる山鉾23基の豪華な装飾、いかがでしたか?
待ち時間が長いので、次からは折り畳みの椅子を持参したいと思います。
日陰にいたので、最初から最後まで見ることが出来ましたが、人気の『辻回し』をする交差点には日陰がないので、しっかり熱中症対策をしてお出かけ下さい。

船鉾の方とお話をする機会があったのですが、
今年は天気にも恵まれ灼熱のアスファルト🔥
わらじを履いていても『火傷』をするそうです。来年は何か対策をしてもらいたい!

後祭は24日に行われ、11基の山鉾が前祭とは
逆のルートで巡行します。

トップ写真にしている『蟷螂山』のかまきりは、大人気♡⤴︎⤴︎ カマを振り上げたり、羽を広げるだけで歓声があがります。
来年は夜の山鉾も見たいし、蟷螂山のおみくじも引いてみたいと思っています。

最後までお読み下さりありがとうございます❣

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム