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オーストラリアでStore Managerやったら良いことしかなかったって話

先日、クリスマスまでの期間限定Store Manager生活が無事に終わった。

10月後半、ボスが突然私の店舗に来て(普段本店舗にいたり出張したりで滅多に他店舗には来ないボス)「toiにこの店舗のStore Managerをしてほしい」と言われて、翌週からマネージャー生活が始まった。

英語力にも自信ない、性格的にリーダーとかそういうの向いてない、ましてや私の店舗には勤続32年の大ベテランスタッフがいて、「こんな私がその人の上についてええんか?(謎関西弁)」と無駄に心配したりで最初は若干不安だった。

けど、そのベテランおばちゃんも「今日からあなたが私のボスね!(ニヤリ)」と言ってくれたり、ボスやマネージャーたちもクリスマスシーズンで超多忙ながら私のことをとても親身にサポートしてくれた。

特に先週の1週間は怒涛の日々で、クリスマスに向けて発注したり、接客したり、本店舗やボスやマネージャーにあらゆることを問い合わせたり、色々とトラブルが起きたり、毎日が目まぐるしかった。

正直、当たり前だけど普通にカジュアルワーカーとして働いていた方が気楽だし、負担も少なくてよかったけどマネージャーをやったことで本当に色んな面で成長できた。やってよかった、その一言に尽きる。


英語力が伸びた

これはマネージャーをやったからっていうよりも、クリスマス前の超多忙期間に働いたことで自然と成長できたという感じ。

先週1週間は特にお客さんの数が半端じゃなくて、普段お店に来ないようなお客さんも多くてとにかく「これは何?」「これとこれの違いは何?」「このハンパー(ギフトボックス)の中には何が入ってるの?」などなどもう本当に目が回るほどたくさん問い合わせや質問を受ける。

おまけにこの1週間はトラブルが立て続けに起きてお客さんに謝ることも多かった。突如起きたトラブルに対して考える間もなくすぐ状況説明をしたりこちらのミスを認めた上でしっかりと謝ったり、それができたのはこの超多忙シーズンに働いたおかげでもあるなと。

いつも以上に矢継ぎ早に会話をするので頭の中で考える暇もなくパッと英語が出るようになったし、お客さんとの会話をとにかく数えきれないほどしたおかげで鍛えられた。

英語での電話対応が苦じゃなくなった

英語というよりもはや日本語でもあまり電話することが好きではないし電話対応も得意ではない私。

だけど、クリスマスシーズンには特に本店舗にいるマネージャーやスタッフたちに色々なことを質問したり問い合わせるために電話をしたり、店舗にも毎日何件もお客さんから問い合わせの電話が来る。

以前は電話がかかってくるととりあえず一回深呼吸して電話をとっていたけど(大袈裟ではなく本当に)、今では普通にワンコールで電話をとってハキハキ喋れるようになった。

前までは英語を聞き取ってもらえなかったりしたけど、今ではそんなこともない。
目の前にいないお客さんと英語で会話をする難しさはこれまで何度も味わってきたけど、その点において成長を感じれたことは私にとって大きな大きな成果。

マネジメント力がついた

昔からリーダーとか、チームを取りまとめる役回りをするのが苦手で極力避けてきていた私。
ましてや英語で、しかもうちの店舗にはボスからも一目置かれる存在の超ベテランおばちゃんもいる。
そんな人たちをまとめれるのか…?
なんて思っていたけど、クリスマスシーズンが始まるとそんな不安感じる暇もないほどがむしゃらにマネジメントしてる自分がいた。

売り上げや過去の販売実績を見ながら発注をしたり、どんなものが売れてるのか、逆に普段あまり売れてないものを販促するために色々試行錯誤しながら商品陳列したり、スタッフたちに次何をしてほしいか、明日までにこれをしてほしいなど指示を出したり。

計画性とかそんなもの皆無な私がストアマネージャーになったことでスケジュール管理、チームのマネジメントができるようになった。

後々教えてもらったけど、去年よりもうちの店舗の売り上げがはるかに良かったとボスからメールが来てさらに嬉しさ倍増したよね。

ボスやマネージャーから信頼を得られた

マネージャーをやってよかったことの一番の理由はこれに尽きる。

先述した超ベテランおばちゃんは結構人の好き嫌いがはっきりしてる人だし、マイペースに仕事してるようでしっかり他の人の仕事ぶりを見てる。
そんな彼女にある日こう言われた。

「あなたと働いてて良い感情しかない。あなたと仕事できるのが本当に楽しいし、今まで一緒に仕事をしていてストレスに感じたことがない。」と。

事あるごとに私の仕事ぶりを褒めてくれたり、私の人間性を肯定してくれるおばちゃん。最初は正直苦手だったけど今では良き仕事仲間であり、プライベートのこともなんでも話せる友だちみたいな感じになれた。

それだけでなく、ボスたちからも信頼を得ることができた。
ボスにはパートナーがいて、彼がいつも発注したものをデリバリーしてくれるのだけどクリスマスの数日前、いつも通りデリバリーに来てくれた彼がこそっと私に「これ◯◯(ボス)と僕から」と言ってなんとシャンパンをくれたのだ。

シャンパンなんて頂くの初めてのことだったし、そのとき店も忙しくて頭回ってなくて「え?え、なんで?」みたいな顔してたら、「僕も◯◯も本当にtoiの頑張りと努力に感謝してるから」と…

嬉しくて涙出そうだった。

その後ボスにもお礼のメールをしたら「本当に僕たちみんなこのクリスマスシーズンのtoiの努力に感謝してる。本当にありがとう」って送ってきてくれて、「あぁ本当に色々あったし正直楽しいことよりも大変なことの方が多かったけど頑張ってきてよかった」って心から思えた。

異国の地で、何もなかった私がみんなからの信頼を得ることができた。
それだけでオーストラリアに来てよかったなと思うし、挫けずにここまでがむしゃらに駆け抜けてきてよかったと思えた。


常に勉強の日々で、反省しない日がないくらい毎日「あ〜もっとこうすればよかった」といつも悔しさを感じていたけど、最終的に得られたものはもっと大きかった。

与えてもらったチャンスを逃すことなく、不安を抱えても果敢にポジティブな態度でチャレンジすること。
異国の地ではそれが特に大事なんだなと痛感したし、こんな短期間でも人は大きく変われるんだと実感できた。

頑張ってよかった。

2023年、最高の仕事納めを迎えれました。

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