見出し画像

もっと、遠くへ。

これは、阿部広太郎さん主宰の「企画で飯を食っていく2023」、企画メシ2023についてのnoteです。
ジャーナルライティングとして、講義で感じたこと、考えたことをここに書き留めます。

第7回の今回は、自分の企画。
今回の講師は阿部広太郎さん。場所は、みなとみらいBUKATSUDO。偶然にも、私が生まれ育った空が広くて大好きな地元だった。

今回の課題は「あなたはどんな企画をする人になりますか。」というシンプルな問い。希望制でのプレゼンを順番にしていく流れで講義は進んでいった。

怖いから声が震えた、わけじゃない。

私は、27人中24人目のプレゼンだった。正直、プレゼンのシートに名前を書いた時の自分を恨みたい気持ちになりながら、順番を待っていた。生まれつきのあがり症、緊張と肩を組んで生きてきた人間。普段の仕事の時だって何分のプレゼンだろうが10回は話したのを録音して聞いてを繰り返す。
もちろん今回も、いくら練習しても緊張がとまらなかった。手が震えるくらいならまだしも、順番が来てマイクを持って話し始めた途端、声が震えた。就活の最終面接以来だった。

結局、話した内容は大筋は違わないにしても、ほぼ台本と違う内容だった。それでも、パーツはすべて私がこれまで生きてきたなかで考えていたことばかりで、私が散りばめられていて、これが私なのだなと話しながら思った。声が震えてしまったのは、怖いからでは決してなくて、自分というものが言葉になっていく感覚があったからだ。

どんな決断をしたとしても、

プレゼンを聴いていくと様々な人がいた。仕事を辞めることにした人、現職を続けながら新しいことを試みる人。

それぞれにそれぞれの背景があって、それぞれの心の機微があり、そのうえでのそれぞれの決断があった。私はそのどれもが、背中を押したくなるような、その人を抱きしめたくなるものだと思った。

辞めるだとか、新しく始めるだとか、そういう決断は「すごい!よくやった!」と言われやすいものであると思う。でも、続けることだって私は立派な決断だと思う。と、書いている私はと言うと、色々と仕事について悩んでいたが、ひとまず現職は続けることにした。私がやりたいことは書くことだが、それはあくまで日常の延長線上にしか存在しないこと。私にはその私の心を揺らがせてくれる日常が必要だから、仕事は辞めないという決断をした。もちろん、当分の話であり、人の心なんていつ変わるかわからないけど。それでも、今のこの決断を私は「よく言ったぞ!」と思いたいし、これが正解だったと言えるように生きていくつもり。

最後に、

端的に、とってもザックリ言うと、すごく濃い半年間だった。いろんな企画生(受講生のことを企画メシでは企画生と呼びます)がおそらく人生の分岐点と感じるであろう、この半年間。

私にとっては、自分が思い描いていた絵を現実にしていいんだよと言われたような、半年間だった。決して、「人生が大きく変わった!」みたいなことはないかもしれないけれど、私はもっと私を信じようと思った。言葉で、言葉と生きていきたいとも思っていたし、書くことを続けていきたいとも思っていた。けど、自分に期待ができなくて、自分をいつもどこかでみくびっていた。それでも、今回半年間アウトプットし続けてみると自分がよくわかってきて、「あー、もうこうやって生きていくしか、私は私になれないんだよな」と思えて、いい意味で諦めがついたのだと思う。

とあるチームによる企画でもらった私の銘柄は、「はるのたより」だった。粒立ちポイントとして挙げられていたのは、「言葉のひと」「共感力」「実はパワフル」「手紙・お便り」「届ける思い」「温かさと力強さ」「香り」だった。どれも温かくて、自分がやりたいと思っていたこととつながっていて、みんなに背中を押してもらった気分だった。ありがとうございます。


**************
今回が企画メシについては、最後になります。(おそらく)
本文にも書いた通り、「もう人生いちばんの大分岐点!」みたいな感じではないけど、確実に私の今後につながる半年間でした。
きっとこれからも、生きたいと願ったり、死にたいと思ったり、やってられるかよ!と思ったり、この一瞬が止まればと願うほどの幸せに出会ったりするのだと思いますが、どんな心の機微も掬いあげて抱きしめて言葉にしていこうと思います。
そして、それをどこかで読んだ人の心が少しでも明日の方へ動いたらいいなと思います。

p.s.この企画メシのnoteの画像は、いつも飛行機にしていました。遠くへ飛んでいくのは自分ではなくて、いつだって周りの人で、自分は眺める側だと常々思っていたからです。けど、私もそろそろ飛ぶ側でもいいんじゃないだろうか、もっと自分に期待していいよね、そう思ったので、今回は上空からの写真を選ばせていただきました。もっと、遠くへ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?