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雑草魂【都立総合工科高校】

閑静な高級住宅街が並ぶ「世田谷区成城」の中に校舎を構える。
東京都立小石川工業高等学校東京都立世田谷工業高等学校を統合。
大学進学を視野に入れた進学重視型の工業系専門高校として2006年4月に開校した。

ロボット技術研究部がロボカップ世界大会で7位の実績を果たすなど、まさに都内でも有数の工業専門の先進学校であることは間違いないが、学校の敷地の広さにも定評がある。

春・秋大会ではブロック予選の会場校で使用される程、両翼95mのグラウンドを校舎横に置き、その隣にはサッカーグラウンド・テニスコートを置くなど。都立高校では有数の広大な敷地面積に驚く。

そんな同校の野球部も、併合された2006年に創部。
初代監督は、東京都高校野球連盟役員でもある「千葉智久」
そして助監督として、1999年に「城東高校」を初の甲子園に導いた「有馬信夫」

恵まれた環境と設備。そして名のある指導者を揃え、野球部は創部2年目にして66名の大所帯を誇った。

そして1期生として入部した部員の中に、2021年の開幕投手。
現ソフトバンクホーク所属の「石川柊太」投手が居た。

その資質の高さと能力を買われ、3年夏にはエースとして創部3年目にして初の東東京大会ベスト8進出の原動力に。

高校時代の石川柊太投手
オフシーズンでは今でも必ず有馬監督と食事に行くという

当時。学校側の協力も強く。
野球に力を入れる都立高校」として謳い、多くの有志達が集まった。
学校内・外部共に力を合わせ、「甲子園出場」を目標に入れた学校の誕生だった。

夏季大会では2009年にはベスト8。2010年と2017年にはベスト16など、着実な上位進出は果たし、「早稲田実業」「日大三高」「創価」といった、強豪校とも接戦を演じられるだけの力を持ちながらも、まだまだ4強の壁は高い。


①雑草魂

野球部には、創部以来変わらないスローガンがある。

「雑草魂」
雑草は踏まれても踏まれても伸びてくる強く生命力の強い植物として知られており、そういった強靭なメンタル。
そして雑草がコンクリートを破って成長してくる様な強い意志とエネルギーを持った人を表す言葉である。

かつて有馬監督が甲子園へ導いた城東高校は、環境には恵まれなかった。
だがそれを言い訳にせず力に変え、私立高校達を打ち倒し甲子園出場を果たしている。

②環境面

前述した通り、同校野球部の環境面はかなり恵まれている。
故に野球に目一杯打ち込む事が可能である。

両翼95mのグラウンド。その周りには打撃練習が可能なゲージ。
合計5つのブルペン。他ティーネットが並ぶなど、時間を余す事なく練習に取り組める。

3塁側ブルペン(大会時ベンチ裏に用意有)
1塁側観戦場所
レフト側
ライト側
3塁側観戦場所

※上記より写真抜粋

2022年。現在まだ創部して16年と歴史はかなり浅い。
だがその短い歴史の中でもプロ野球選手や社会人野球選手を輩出し。
大会での実績を残すなど、確実に前進している事は間違いない。

だからこそ「雑草魂」を受け継ぎ、いつか創立・創部して以来の悲願である
「甲子園出場」を果たすことこそが、野球部の使命であり
その夢を本気で追いかける事が出来る学校が「都立総合工科」だろう。