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瑞穂町と高校野球

多摩地域北部に位置し、西多摩郡に属する町。
新宿駅から電車で約1時間20分の距離に位置している。東部には狭山丘陵が広がり、豊かな自然に育まれたあふれんばかりの緑が目に鮮やかに飛び込んでくる。四季折々の姿は、訪れる人の心を和ませ、ハイキングなどを楽しむ方々の憩いの場として親しまれている。また、町の中心部から北側には、都内随一の生産量を誇る東京狭山茶の茶畑が広がり、東京のお茶処のまちとして知られている。

「東京に残る緑のオアシス」こと瑞穂町に在る一校で直向きに野球に取り組む野球部を最後に紹介させて頂き、シリーズは完結させて頂く。

①瑞穂農芸

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瑞穂町石畑にある都立高等学校。隣地には瑞穂町立瑞穂中学校がある。東京都本土で唯一郡部に属する高校であり、また東京都に唯一畜産科がある高校としても知られる。

長らく人数不足に悩まされ、五日市高校との合同チームでの出場や辞退が続いたが、2019年に8年振りの単独出場を果たした。
また、全日制の生徒に混じり、定時制の生徒も入部し壁無く白球を追う。
彼らの目標は「公式戦で1勝」。公式戦で1勝を上げることがどれだけ大変で苦しいかを良く知り飢えている。天高く白星に拳を掲げる日は遠くない。

今回の「瑞穂町」を持ち、23区から始まった野球部の紹介は一区切りとなる。
ここ数年で流れるように勢力図は変わりつつある。東東京では頭抜き出ていた「帝京」に「関東第一」「二松学舎」が並び私学は混戦状態に。そして追随を成すのが都立の「小山台」「城東」。
西東京では「日大三高」「早稲田実業」「東海大菅生」「国士舘」と実力校が犇めき合う中に「佼成学園」「創価」「國學院久我山」「日大鶴ヶ丘」と並んでいる。

私学一強の時代は既に終え、今は都立高校でも充分に戦い抜ける可能性を大きく感じさせ、信じ得るものへと変わった。

今年2021年からは準決勝・決勝の球場も「東京ドーム」へと変わり、「気温・日差し」等選手のプレー環境も変わる。
まさに今年以降こそ、各校の本当の力が試され、魅せることの出来る大会になるのではないか。


そう期待して止まない。