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わたしの生き方 vol.5【ママが自分らしく生きる方法】自分の答えは自分だけが知っている

結婚して、子どもを産んで、全ての中心が子どもになった。自分ではない軸で回る毎日に、自分の「好き」がわからなくなった。育児中心で、自分は何ができたか、これから何ができるか疑問を持つママはいませんか?

今回紹介するのは、産後改めて「自分探し」をして、自分らしく生きる桜乃まゆこさん(以下まゆこさん)。私が東京に引っ越した4年間で最も影響を受けたママです。

少しずつ子どもの手が離れる小学生ママ。何か新しいことを始めたいとパートの案件を見るも、「あれ?私何もできなくて応募ができない」と踏みとどまった経験があります。どうしても「ないもの」に目を向けがちな私たち。まゆこさんから今の自分に「あるもの」を見つめる大切さを教えていただきましょう。

◆まゆこさんのプロフィール

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桜乃まゆこ
15歳 スカウトされ、芸能事務所に所属。
  CMやモデルの仕事を開始
  演劇の大学へ進学。卒業後はバイトをしながら、
        舞台やダンス、女優の仕事を行う。
        事務所仲間と「ゆるりら」(*1)を結成。
     (現在もライフワークとして活動中)
31歳 結婚
35歳 長男出産
36歳 スタジオオープン
          スタジオ運営、子育てサロン、
       ヨガインストラクター、くるみるく(寄付活動) など
39歳 次男出産
40歳(2021年6月現在)

*子育てサロンは現在行っていません。コロナを機にスタジオも手放し、現在は移住に向けて、新たな挑戦中。(2021年9月)

(*1)癒し系の演劇パフォーマンスユニット。子ども向けのイベントでパフォーマンスを行う。そのほか、オリジナルグッズやCDも販売。

Today’s interviewee

まゆこさんとの出会いは、まゆこさんが企画する子育てサロンに参加したことがきっかけでした。

ママになっても子育てサロンでさまざまなイベントを企画をして、やりたいことを実践している。

当時のまゆこさんは私にとって、キラキラと輝く存在でした。その後サロンメンバーに私も参加させていただき、クリスマスコンサートを一緒に行うこともありました。

プライベートでも子どもぐるみで手巻きパーティーを開催。自分たちの子育てや女性ならではの生き方についてもよく話し合う仲です。

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▲左)まゆこさん、右)芙沙子さん(わたしの生き方集vol.1で紹介)/子育てサロンでの1枚。2人で踊りながらフォトブースを作成。完成後、親子で写真を撮るイベント。

好きだったことは本当に好きだったのか〜俯瞰してわかること〜

まゆこ_コンサート正

▲左)まゆこさん、右)歌手 沢田知可子さん
沢田知可子さんの30周年記念コンサート『30th ANNIVERSARY CONCERT~こころ唄~』に出演。中野サンプラザホールでの1枚。 撮影は青木信之さん。

ー今日は、まゆこさんの経歴をみながら、ママが「自分らしく」を受け入れるヒントを得られたらと思っています。プロフィールを見るとまゆこさんは、15歳から舞台や女優として芸能事務所に所属していますね。当時を振り返って思うことを教えてください。

舞台や女優の世界を離れて、2人の子どもを育てる身になると、当時は本当に「他人軸」で生きていたなと感じます。他人軸で生きていたと気づけたことが一番大きな収穫です。

周りから「アクションのお芝居が似合う」と言われることが多かった時期がありました。アクションを自分の武器にしようと思い、アクションの教室にも通いました。

たしかに自分でもアクションが似合うと思い、アクションに取り組みましたが、今思うとそこにはアクションこそやりたいといった気持ちはありませんでした。

当時は、あらゆるものを自分で選んでいるつもりでした。ただ、今になって俯瞰してみると、言うなれば他人軸で自分の居場所を見つけていたと感じます。


ーどうして他人軸で生きてしまったのか、思い当たることを教えてください。

舞台の世界で、常にオーディションがあったことは大きく影響していると思います。「あなたのアピールポイントは何ですか?」と、常に何かをアピールしなくてはいけない環境でした。

自分が人と違うところを絞り出して探す。自分に何か特別なものがなければいけない前提の世界でした。人の評価や顔色を伺い、やりたくないことにNOも言えなかったです。自分の違和感や意見を口にすることもしていませんでした。

結婚して自分の家庭を持ち、今までの世界から離れると、他人に合わせなくてもよい空間ができました。自分は本当に何が好きだったのか。あの時言った言葉は本当だったのか?とようやく自分軸で振り返ることができています。

「そのままで素晴らしい」 20代まで積み重ねたものをどう活かすか

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▲2019年子供のためのコンサート「ゆるりら」メンバーと共に。
子どもたちを前に「舞台」での経験を活かすまゆこさん(ピーターパン役)

ー私自身一度ママになり「はたらく」ことから遠ざかると、社会と途切れた感覚がありました。社会ともう一度いざ接点を持とうとすると再スタートが難しい。「自分は何ができるのか」「何もできない気がする」となかなか踏み出せません。専業主婦のママさんが陥るこの感覚について感じることはありますか?

その気持ちはよくわかります。ただ、今のままで十分素晴らしいことを伝えたいです。これは私の人生のテーマでもあります。

20代後半からタレント養成所で講師の仕事をしていました。受講者のタレントさんがよりよくなるためのアドバイスやダメ出しをします。今思うと自分には向いていない仕事だったなと思います(笑)

まず、受講者のタレントさんは、「自分には何かが足りない」と思い、その穴を埋めるために受講しにきます。「ない」が考えのベースです。

「自分にダメなところ・不足する部分があったからオーディションに落ちた」若いころは自分の欠点や不足しているものに目を向けがちです。

選ばれている人の何が違うか。選ばれている人には自信があります。根底にある自己肯定感的なものをもっと大事にしてほしいと感じました。

それはママたちにも言えることだと思います。「専業主婦で、特に特技はありません」そんなことはないと思います。十分今のままで素晴らしいことを知ってもらいたいです。

ーつい、「私、何もできないです」と言ってしまいがちです。「ないもの」よりは今の「あるもの」に目を向けることは大事ですね。その発想に至ったきっかけは何ですか?

ママになっても自分のスキルを活かしている人に出会う機会がありました。「こういう生き方もあるのか」と大きなヒントを得たのを覚えています。

30代、40代になると、どんなママにも20代に積み重ねたものが必ずあると思います。

20代の頃と同じようにそのスキルを発揮しようとするとやはり難しいです。子育てもしているので、20代の頃とは違うやり方と違う場所で取り組んでみるとどうでしょう?違う人たちに活かす方法を探してみると新たな道が開ける気がします。

そのためにもまず、20代に培ったものを今の生活に合わせて活かしているママたちをみて、ママならではの生き方を知ることが一歩につながると思います。何歳になっても可能性は無限大だと思っています。

自分らしさを問い続ける「答えは自分の中にしかない」

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ーいろんなママを見てママならではの生き方を知るのは素敵です。その後はどこに向かって進めばいいのでしょう?

「自分らしさとは何だろう」この問いをし続けることで見えてくることがあると思っています。人を見すぎると今度は人と比較したり、考えが揺れてしまうことがあります。

私自身も育児で悩んだとき、とある人に「答えを外に求めない」と言われたのを今でも胸に留めています。

人との対話と自分自身との対話。両方が大切で、相互に影響もしあっていると思います。人との対話で自分を知るのはもちろん大切ですが、最後は自分の中にしか答えはないです。

「どんなことが私らしいでしょうか?」「私には何が合いますか?」20代も答えを外に求めていました。

自分らしさを外に求め続けるのは辛いです。外の人と関わることでわかることやきっかけはあると思いますが、最後の答えは自分だけが知っているもの

今の自分にも言い聞かせています。これからも自分の答えに納得して自分の人生を進みたいです。

編集後記

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▲まゆこさんが運営している子育てサロンの様子

私自身も新体操やダンス、評価されるスポーツを経験してきました。勉強面でも評価されることで生きていたところもあり、人の目で生きている感覚が強いです。今回お話ししていただいたまゆこさんの「他人軸で生きていた」感覚がよくわかりました。

自分の進みたい道を探すときに、何者かになろうとするのではなく、自分自身に「あるもの」に目を向けて自分の中で答えを探す。人とのふれあいでヒントを得ながら、最後は自分に戻って生きる道を決めていく。

自分の人生、自分自身で舵をとっていきたいと改めて思わせてもらえるインタビューでした。ありがとうございました。

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産後持病悪化の経験から専業主婦7年。現在未経験からのライターをはじめ、在宅×複業フリーランスとして活動中💨ママだからって諦めない!をモットーにママの可能性を広げていきたい思いで発信&奮闘しています✍️ママを応援したい方一緒に、エイエイオー💪💕