カミナリ

9月15日(金)
11時から渋谷無限大ホールにて研修を受ける。
何の研修を受けたかは言えない。なんか書いたら怒られそうだし。
研修が終わり、無限大ホールから井の頭線の渋谷駅まで歩いているとちょうど雨が降ってきた。駅までダッシュする。隣のDOG FOOD PARTYのカツべが『透けブラ見れるかも!』とか何とか言ってたけど無視してしまった。
それに返事するより、雨に濡れたくないが勝ってしまった。ごめんねカツべ。
電車に乗り、イヤホンをつける。俺は風流で粋でいなせな男であるらしいのでその時、その風土に合わせた、マッチした音楽を聴くようにしている。
『いきなり降られてしまった雨。どんよりした雲から降り続ける雨。濡れてしまった人やそうでない人でぎゅうぎゅうの車内。なるほどね。』
爆音でm–floを聴いた。雨の音とVERVALのラップは意外にもマッチした。
電車を降りると、というか降りた瞬間、カミナリがズガーーーーーン!!!と落ちた。イヤホンをしていても聞こえたから相当大きなカミナリだったと思う。
落ちた瞬間後ろを振り返ると、知らないおじさんと目が合った。
おじさんの口がパクパクしている。イヤホンをすぐ外すとおじさんが『カミナリって怖いんだね』
このおじさんはカミナリを知らなかったのか?そんなはずはない。じゃあ、カミナリについておじさんはどう思ってたんだろう。
『カミナリってさぁエロいよね。なんかさぁ直接的なエロじゃないんだよ。こうなんていうのかな、圧倒的じゃんカミナリって。もう自然!大自然!って感じがするっていうか。太刀打ちできないっていうか、中一の時の中三みたいな。やっぱ圧倒的すぎるとエロいんだろうね。日本のエロじゃないよねカミナリのエロさって。日本由来じゃないんだよ。かといってアメリカとかイギリスとかそういうエロさでもないんだよなぁ。』と考えていたのだろうか。
じゃあさっきのカミナリでその考えは全て変わってしまったのだろうか。
エロから恐怖へ。狩りから稲作へ。
俺はカミナリを怖いものだと思っているから、さっさとカミナリが落ちたらムラムラしたい。


無駄にはしません