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宮城5区 一騎打ちへ 9選を期す立民安住氏 元タレント自民森下氏

 衆院選(31日投開票)は19日に公示される。宮城5区は連続9期目を目指す立憲民主党前議員の安住淳氏(59)、自民党新人で元タレントの森下千里氏(40)が立候補を予定しており、前回4年前と同様に一騎打ちの構図となる見通し。石巻地方と大崎市の一部、松島町、大郷町、美里町、涌谷町、南三陸町からなる5区の有権者数は9月1日現在25万2841人。【熊谷利勝、横井康彦】

 安住氏は衆院解散後の16日、石巻市内の事務所で9選出馬を正式表明。地元出身者として「復興は道半ば。ソフト面を中心に一人も取り残さないで、笑顔で暮らしができることを最後までやり遂げたい」と力を込めた。

 小選挙区制が導入された平成8年の選挙から議席を守り、在職25年。財務大臣や党の国会対策委員長など要職もこなした。政権交代可能な勢力づくりに力を注ぎ、今回は「1強政治を終わらせる選挙」と位置付けている。

 実績と知名度に加えて強固な組織基盤があり、多忙を極める中でリーフレットを配布するなど準備。コロナ下では初の選挙であり、今月10日の選挙対策本部の発足式も感染対策で人数制限した。「人の熱量で雰囲気を作るが、来ないでくださいと言わざるをえないのは初めて」と、未知の選挙戦に臨む。

 安住氏は19日、松島町文化観光交流館で午前9時半から第一声。大郷町や大崎市の選挙区内などを遊説し、午後5時に石巻駅前でも第一声を上げる。

 森下氏は5区支部長就任当初から、知名度拡大に向けた草の根活動を展開。天候に関係なく幹線道路沿いに立ち、街頭で自らの政策を訴え、浸透を図ってきた。

 愛知県名古屋市出身。平成14年に石ノ森章太郎氏原作の「仮面ライダー龍騎」で女優デビューし、石ノ森萬画館のある石巻市とは浅からぬ縁を持つ。

 「幸せをかたちに」を合言葉に、産業振興や教育、女性支援を主な政策に掲げ、震災被災地の心の復興にも目を向けてきた。子育て支援は自治体ごとの課題を明確化し、個々に対応できる少子化対策の実践を強調。地域女性活躍推進交付金などの活用もうたう。

 16日には、岸田文雄首相の被災地訪問に伴う意見交換会の場に参加。公明の推薦も取り付け、政権与党をアピールする。17日に役員会を開き、中村功5区支部副支部長を選対本部長とする選挙事務所の布陣を固めた。

 第一声は、19日午前10時からヨークベニマル石巻蛇田店=石巻市恵み野三丁目=前で実施する。


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