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シャキシャキ食感楽しんで 「河北セリ」出荷始まる

 秋も深まり徐々に朝晩の冷え込みが強まる中、旬の食材として冬場に人気の高いセリの収穫が始まった。石巻地方の特産品の一つである「河北セリ」は正月料理に欠かせない食材。近年は鍋物の需要が多く、20日も早朝から生産者がセリ田に入り、たくましく育ったセリを収穫する姿が見られた。

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 同市相野谷の高橋正夫さん(74)のセリ田でも、10月に入ってから収穫が始まった。まだ夜も明けない早朝5時ごろから冷たい水の張った田んぼに腰まで入り、瑞々しく育ったセリを丁寧に根元から引き抜く。秋から冬にかけてのセリは「根セリ」と呼ばれ、葉や茎以外にも根の部分が美味とされる。

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青々と育ったセリを収穫し、積み重ねた

 昨年はコロナ禍の影響で飲食店での需要が減り、出荷量も2割ほど減って打撃を受けたという。高橋さんは「今年もコロナが続き厳しい状況だが、家庭で旬のセリを楽しんでほしい。鍋だけではなく天ぷらやキムチ、サラダなどさまざまな料理で味わってくれれば」と思いを込めた。

 出荷は年末にかけて最盛期となり、2月ごろまで続く。【渡邊裕紀】


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