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こけら落としは全国大会 女川スタジアム プレミアリーグU―11 約1千人来町 経済効果も

 小学5年生以下のサッカー少年少女がしのぎを削る国内最大規模の全国大会「アイリスオーヤマ第7回プレミアリーグU―11チャンピオンシップ」(同実行委主催)が3月29―31日、昨年4月に同町清水地区に整備された「女川スタジアム」で行う。同大会が東北を舞台とするのは初めて。全国規模の大会が同町で開かれるのも東日本大震災後初。幸野健一実行委員長は「できれば毎年女川で全国大会を開催したい」と思いを語っていた。

 プレミアリーグU―11は、サッカー文化を広めることを目的に平成27年から始まった大会。全国37都道府県の予選を勝ち抜いた1―2チームがチャンピオンシップに進む。現在は全国で約600チーム、登録選手数は約9500人、年間約4千試合を繰り広げるなど国内最大規模の大会となっている。

会見する(左から)須田町長、幸野委員長、石田取締役

 主催の実行委と特別協賛のアイリスオーヤマは、被災地復興と地域活性に貢献したいとの思いから、本来は令和元年度末に女川町で同大会を開く予定としていたが、コロナ禍で中止。今回改めて開くことを決めた。

 幸野委員長は「選手や保護者、大会関係者など約1千人が町内を訪れる想定。経済効果も望める。来年以降も女川で継続開催し、『U―11は女川を目指す』という流れを作りたい」と熱意を語った。

年度末に供用開始する女川スタジアムがメイン会場となる

 須田善明町長は「全国大会を女川で開催してもらえるのは大変意義があり、うれしいこと。最大限のおもてなしで迎えたい」と話した。アイリスオーヤマの石田敬取締役は「震災を乗り越えた証として東北、女川から世界に元気を発信する大会になれば」と願った。

 同大会は選手の育成に重きを置いていることが特徴。「上手な選手しか試合に出られない」という日本のスポーツ文化に疑問を投げかけ、「補欠ゼロ」で実施している。3ピリオド制で登録選手全員が試合に出ることが条件という。現在、各都府県で予選が行われており、2月には出場チームが出そろう見通し。【山口紘史】


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