日々詩編集室

三重県津市久居で本を作っています。 書物のなかに、認識されづらい・ないことにされてしま…

日々詩編集室

三重県津市久居で本を作っています。 書物のなかに、認識されづらい・ないことにされてしまう物語を語り、編み、手渡してゆける共有地までの地図を挟みこむ。 『存在している 書誌室編』『場所を営む/社会を変える』『ゆけ、この広い広い大通りを』

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  • 日々詩書肆室通信

    日々詩書肆室が毎日発行している、今日のおすすめの一冊を紹介する通信です。

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    キミは文学を知らない。 小説家・山本兼一と、わたしの好きな「文学」のこと

    著者:山本英子刊行元:灯光舎判型:B6変形判 縦183mm 横130mm 厚さ15mm 218ページ 上製定価 :2,000円+税ISBN:978-4-909992-10-9『利休にたずねよ』を著し、2014年に早逝した京都ゆかりの歴史小説家・山本兼一。彼の妻にして児童書作家・文筆家の山本英子さんが、亡き夫のおもかげを語り、山本兼一と自身の人生を綴ったエッセイ集。本書の前半では、10年前に亡くなった夫・山本兼一さんが残した取材ノートや手帳を改めて紐解き、自身の記憶を重ねて夫のありし日が語られます。後半になると、次第に内容の主軸が英子さん自身に移り、自身の思い出に残る本や児童書を書くきっかけとなったエピソード、夫への葛藤などが織り交ざったライフストーリーが展開していきます。「道に迷いそうになったら、日本を探して歩くといい」と語り、この世を去る直前まで物語を書き続けた作家・山本兼一。子どもたちに、自分のなかの「好き」を大事にして人生を歩んでほしいと想って筆をとった山本英子。職業作家としての道を歩み、悲喜交々の暮らしのなかでひたむきに楽しく物語を書き続ける二人の日々が、私たちの日常の足跡と重なり、好きなこと、自分のやりたいことを見つめるきっかけを与えてくれるような一冊です。本書を刊行する2024年は、山本兼一さん没後10年です。【山本兼一さんの経歴と主な著書】1999年『弾正の鷹』で小説NON創刊150号記念短編時代小説賞佳作。2004年『火天の城』で第11回松本清張賞を受賞。2009年『利休にたずねよ』で第140回直木三十五賞を受賞。2012年第30回京都府文化賞功労賞受賞。2014年逝去。◆主な作品『白鷹伝 戦国秘録』『信長死すべし』『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』『いっしん虎徹』『狂い咲き正宗』など目次職業は、作家  挑んだ松本清張賞  直木三十五賞、候補は三回  善福寺川で悩む  決意は賀茂川で  キミは文学を知らない  シークエル(版元より)
    ¥2,200
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    まちうた 2024年6月号

    まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」2号。特集はチルドレンハウス。「チルドレンハウスひびうた」に集まる子どもたちのイラスト、運営するスタッフによるエッセイや絵日記を収録。ゲストは、地立おもしろい学校の森松千絵さん。ほか、2023年度HACCOAエッセイ講座受講生の作品、投稿作にひびうたでの日々をつづった永崎瑞帆「わたしのひびうたでの6年間」、はらちゃんの「神様のいない居場所」、西世古智之「めぐりあい」、埜中なの「ある話」、西脇祥貴「Machi-Uta Variations」を収録。本屋・散策舎×日々詩書肆室「日々、散策。読書会」のアーカイブもあります。
    ¥1,100
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キミは文学を知らない。 小説家・山本兼一と、わたしの好きな「文学」のこと

著者:山本英子刊行元:灯光舎判型:B6変形判 縦183mm 横130mm 厚さ15mm 218ページ 上製定価 :2,000円+税ISBN:978-4-909992-10-9『利休にたずねよ』を著し、2014年に早逝した京都ゆかりの歴史小説家・山本兼一。彼の妻にして児童書作家・文筆家の山本英子さんが、亡き夫のおもかげを語り、山本兼一と自身の人生を綴ったエッセイ集。本書の前半では、10年前に亡くなった夫・山本兼一さんが残した取材ノートや手帳を改めて紐解き、自身の記憶を重ねて夫のありし日が語られます。後半になると、次第に内容の主軸が英子さん自身に移り、自身の思い出に残る本や児童書を書くきっかけとなったエピソード、夫への葛藤などが織り交ざったライフストーリーが展開していきます。「道に迷いそうになったら、日本を探して歩くといい」と語り、この世を去る直前まで物語を書き続けた作家・山本兼一。子どもたちに、自分のなかの「好き」を大事にして人生を歩んでほしいと想って筆をとった山本英子。職業作家としての道を歩み、悲喜交々の暮らしのなかでひたむきに楽しく物語を書き続ける二人の日々が、私たちの日常の足跡と重なり、好きなこと、自分のやりたいことを見つめるきっかけを与えてくれるような一冊です。本書を刊行する2024年は、山本兼一さん没後10年です。【山本兼一さんの経歴と主な著書】1999年『弾正の鷹』で小説NON創刊150号記念短編時代小説賞佳作。2004年『火天の城』で第11回松本清張賞を受賞。2009年『利休にたずねよ』で第140回直木三十五賞を受賞。2012年第30回京都府文化賞功労賞受賞。2014年逝去。◆主な作品『白鷹伝 戦国秘録』『信長死すべし』『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』『いっしん虎徹』『狂い咲き正宗』など目次職業は、作家  挑んだ松本清張賞  直木三十五賞、候補は三回  善福寺川で悩む  決意は賀茂川で  キミは文学を知らない  シークエル(版元より)
¥2,200
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まちうた 2024年6月号

まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」2号。特集はチルドレンハウス。「チルドレンハウスひびうた」に集まる子どもたちのイラスト、運営するスタッフによるエッセイや絵日記を収録。ゲストは、地立おもしろい学校の森松千絵さん。ほか、2023年度HACCOAエッセイ講座受講生の作品、投稿作にひびうたでの日々をつづった永崎瑞帆「わたしのひびうたでの6年間」、はらちゃんの「神様のいない居場所」、西世古智之「めぐりあい」、埜中なの「ある話」、西脇祥貴「Machi-Uta Variations」を収録。本屋・散策舎×日々詩書肆室「日々、散策。読書会」のアーカイブもあります。
¥1,100
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【電子書籍】場所を営む/社会を変える

PDFファイルがダウンロードできます。読み上げ機能も利用できます。※こちらはイベント参加クーポンはご利用いただけません。2023年12月17日、三重県津市久居HIBIUTA AND COMPANY内で開催した本屋lighthouse関口竜平、本屋・散策舎加藤優、日々詩書肆室村田奈穂の三名のトークアーカイブ。「場所を営む/社会を変える」をテーマに、セーファースペースとしての場所をつくること、それをつづけていくことについて三人の書店主が言葉を交わします。どうやって生きていったらいいのかな、なんで生きてるのかなって悩んでるひとに読んでほしい本がある。――村田奈穂自分は昔から本だけは好きで、十五年前ぐらいに初めてアルバイトをしたときから、いろんな書店で働かせてもらいました。なぜ、わざわざ書店というかたちで、本屋をやりたいのかというところに戻って考えてしまうんです。――加藤優「意外とできることは多いんだな」というのは、自分が場所を持ったときに見えてくる面はありますね。場所を持つと世界がちょっとずつ変わっていくので、知識があれば気づけることが増える。――関口竜平トークイベントの内容はもちろん、後日開催したアフタートークや、「場所を営む/社会を変える」をテーマにしたブックレビュー、エッセイを収録!B6判/カバー付き/123ページ
¥800
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アーカイブ「場所を営む/社会を変える」

★2023年12月17日のイベントへ現地・オンライン参加の方にはクーポンが配布されています。メールが届いていないかたはお問い合わせください★2023年12月17日、三重県津市久居HIBIUTA AND COMPANY内で開催した本屋lighthouse関口竜平、本屋・散策舎加藤優、日々詩書肆室村田奈穂の三名のトークアーカイブ。「場所を営む/社会を変える」をテーマに、セーファースペースとしての場所をつくること、それをつづけていくことについて三人の書店主が言葉を交わします。どうやって生きていったらいいのかな、なんで生きてるのかなって悩んでるひとに読んでほしい本がある。――村田奈穂自分は昔から本だけは好きで、十五年前ぐらいに初めてアルバイトをしたときから、いろんな書店で働かせてもらいました。なぜ、わざわざ書店というかたちで、本屋をやりたいのかというところに戻って考えてしまうんです。――加藤優「意外とできることは多いんだな」というのは、自分が場所を持ったときに見えてくる面はありますね。場所を持つと世界がちょっとずつ変わっていくので、知識があれば気づけることが増える。――関口竜平トークイベントの内容はもちろん、後日開催したアフタートークや、「場所を営む/社会を変える」をテーマにしたブックレビュー、エッセイを収録!B6判/カバー付き/123ページ
¥1,650
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まちうた2024年3月 創刊号

まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」創刊号。創刊号の特集は「詩」。2023年に詩集『あかるい身体で』を刊行された詩人海老名絢さんの書下ろし詩とエッセイや、HIBIUTA AND COMPANYで開催しているサークル「詩の会hibi」のメンバーの詩を収録しています。ほかに、大阿久佳乃『旅行の記憶』(エッセイ)、黒田八束『壁に向かう前に』(小説)、小松原織香『ゆめみる同人誌』(エッセイ)、孤伏澤つたゐ『光満ちた水辺で/荒天をまなざす漂泊の詩人』(書評)、まつりぺきん「出頭できるアイドル」、西世古智之「ねがいごと」、オザワシナコ「白い靄の底にて」を収録。連載:村田奈穂『見慣れた町を本棚に』第二回巻末エッセイ:井上梓『2023年に出会った素敵なものたち』
¥1,100
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ゆけ、この広い広い大通りを

日々詩編集室初の小説本です!ふたりの子を育てながら生まれ育った町で暮らすまりは、困ったことがあるといつも、友人の夢留を頼る。――父の介護をしながら地元で暮らしている夢留とまりは、かつて中学の同級生だった。ふたりは大人になってから出会いなおし、いまでは子どもやパートナーをふくめた付き合いをしている。そんなある日、都会で生活していたもうひとりの同級生、清香が急に帰省することになって……。わたしたちの困難さはわたしたちにしかわからず、わたしたちが、いまここで花見をすることに、どれだけの勇気を必要としたかも、だれもわかってはもらえない。二児の子持ちの専業主婦、バイクと音楽がすきなトランスの女性、都市で働くことができなくなったフェミニスト。三人の地元で生きる同級生たちの、静かな交流と試みについて。A5サイズ/136ページ/本体リソグラフ印刷・カバーオフセット印刷著者:孤伏澤つたゐ表紙イラスト:岩﨑美空
¥1,980
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映画と文学が好き! 人情編

HIBIUTA AND COMPANYの映画好き・代表大東悠二と書肆室室長村田奈穂が、原作書籍のある映画のレビュー本を作りました!大東は映画を見て、村田は本を読んで、それぞれの「好き!」や自分の経験をからめて語ります。第一弾は人情編。「このレビューでは、各映画の人情にパーセンテージをつけているが、そもそも人情とは何なのか」(大東)レビュアー当人が悩み始める人情とは……。生粋の映画好きと、30代になってから映画に目覚めた文学好きによる、映画語りをお楽しみください。B6サイズ/68ページ(予定)カバー付き/リソグラフ印刷目次まえがきレナードの朝スモークビューティフル・マインドカッコーの巣の上でショーシャンクの空にあとがき著者プロフィール大東 悠二(著)ひびうた/HIBIUTA AND COMPANY代表。生きにくさを抱えた人の居場所と、違いのある人が共に過ごせる共有地を、福祉と文化の力でつくっている。母親の影響で小さい頃から映画が好きになり、中学生の頃に観た「タイタニック」に影響を受けて、自主制作映画をつくり始め、10年間で20作品ほどの作品を監督・脚本・撮影・編集する。高校生の頃に観た「ポンヌフの恋人」に衝撃を受けて、映画の舞台になったフランスのパリに単身渡航し、撮影現場を巡回する。これまでに約1000本の映画を鑑賞。好きな監督はレオス・カラックス。好きな俳優はレオナルド・ディカプリオ。これまでに最も影響を受けた映画はフェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」。村田 奈穂(著)三重県津市(旧久居市)出身。2021年よりブックハウスひびうた管理者。2023年4月より日々詩書肆室室長。30歳を過ぎてから映画の面白さに目覚める。最近は全国各地のミニシアターに足を運び、週に1本は映画を見る日々を送っている。本でも映画でも古典的名作を好む傾向あり。好きな映画監督はスタンリー・キューブリック。好きな映画作曲家はエンニオ・モリコーネ。近年衝撃を受けた映画は鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」。ミナミノアミ(画、イラスト)三重県津市出身。電車は30分に1本、大きめのイオンに囲まれ、何不自由ない生活を送る。日々詩編集室専属イラストレーターとして、2023年3月から活動をはじめる。好きな食べ物はぬれせんべい。幼少期から図書館に通いつめ、絵本に親しむ。「かいけつゾロリ」シリーズを愛読。マイブームは、お風呂に浸かること。岩﨑 美空(画、イラスト)物心ついたときから絵を描きはじめる。HIBIUTA AND COMPANYで2023年から日々詩意匠室で室長をつとめ、日々詩喫茶室のメニューなどのイラストを手掛ける。好きな映画はロブ・ライナー監督の『最高の人生の見つけ方』、ブレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・ライフ』。
¥1,100
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存在している 書肆室編

HIBIUTA AND COMPANYに集うひとびとが、ここへたどり着くまで……どこへ行こうと出発し、どんな道を歩いてきたのかを、それぞれの言葉で語った書物です。一~二ヶ月に1冊ずつ刊行予定、第2弾は書肆室編。本を友とし、本に背中を押され、「だれか」とつながったひとたちへ。本を読むこと、本がくれた出会い、そして「本」の向こうがわにいる人を見つめる、村田奈穂/柏原萌のエッセイ2編収録!なんとかして「正しく」ならなければならなかったが、「正しさ」が何なのかすら、いつまでたっても掴むことができなかった。「気が付けば本屋」村田奈穂自己責任という言葉が流行する中で、先生たちは根気強く、私たちが卒業できるように頑張ってくれていたのである。「保健室の外は嵐 もえの学生日記」柏原萌A5版/116ページ
¥1,430
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存在している 編集室/出版部

HIBIUTA AND COMPANYに集うひとびとが、ここへたどり着くまで……どこへ行こうと出発し、どんな道を歩いてきたのかを、それぞれの言葉で語った書物です。一ヶ月に1冊ずつ刊行予定、第一弾は編集室/出版部。十代で北は北海道・南は鹿児島県沖永良部島までさまざまな場所で働いてきた亜美さんずっと無職でいたいともがきつづけ、やっとのことで採用された新採の仕事を半日でやめた井上ふたりが出会うまでのエッセイ二編収録。A6版/56ページ
¥800
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まちうた 2023年12月 創刊準備号

まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」創刊準備号です。2023年12月号は「ひびフェス&HIBI Fes特集」!写真家の齋藤陽道さんのひびフェス&HIBI Fesレポートや、ひびフェス&HIBI Fes参加者のレポートと作品をあつめたアンソロジーを収録。ほか、岩﨑美空「タイトルのない日常」村田奈穂「見慣れた町を本棚に」水谷水奏「ががんぼ」日の出ひふみ「あんどカンパニー」ミナミノアミ「インターナショナル・レース」井上梓「熊本市内~水俣を旅する 2023年10月26日~30日」など収録しています。
¥500
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ミナミノアミ画集 WATCH

日々詩編集室専属イラストレーター・ミナミノアミの画集です。おばけが住み着くアパートで、生活しているふたりの「夜」を描いた画集です。住み着いているアパートを抜け出して職場まで観察に行っちゃうこともあるおばけ(人間は観察されていることをしらない!)と人間のくらしをそっと覗いてみませんか。A5サイズ・イラスト13葉・リソグラフ印刷・無線綴じ。あとがき・ラフ画集・おまけペーパー付!
¥990
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日々詩編集室アンソロジーvol.1 わかち合い

日々詩編集室で初めて作った書物です。31名の寄稿者さんの作品……写真、エッセイ、小説、イラスト、詩など、HIBIUTA AND COMPANYのスタッフのエッセイ、HIBIUTA AND COMPANYの着想を得たフランス・パリ「シェイクスピア&カンパニー書店」への旅行記でアンソロジーを編みました。表紙はリソグラフ&シルクスクリーン印刷。本文はリソグラフ印刷です。A5版/48ページトートバッグ付きセットもあります。表紙にたくさん種類があります。どんな表紙が届くかはお楽しみ。
¥1,000 〜 ¥10,000
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浜辺の村の大みそか

『ゆけ、この広い広い大通りを』の孤伏澤つたゐの代表作『浜辺の村でだれかと暮らせば』の番外編です。田舎で暮らす漁師の家に、都会からの移住者がやってきた……ふたりの「おおみそか」の様子を描いたみじかいお話です。A6サイズ/20ページ/リソグラフ印刷著者:孤伏澤つたゐ『浜辺の村でだれかと暮らせば』の本編とのセットもあります
¥300 〜 ¥1,500
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家父長制アンソロジー『父親の死体を棄てにいく』

【版元サイトより】わたしたちの声が、沈黙に覆い隠されないように家父長制に対するアンチテーゼとして、父親の死体を棄てにいく小説だけを集めた文芸アンソロジー。【仕様】B6サイズ/302ページ/フルカラーカバー【警告】本アンソロジーは「父親の死体を棄てにいく」ことを題材としたアンソロジーであり、一部の作品には以下の描写・表現が含まれます。 暴力、家庭内暴力、性行為、性暴力該当作品には事前に注意書きを付しています。閲覧の際にはフラッシュバック等にご注意ください。≪収録作≫(敬称略)●Sewing Pieces Together(落山羊)「次のお話を探そう」とあなたがノートをめくり、わたしは首を横に振る。「探すのはお話じゃなくて、夢だ」。語られゆくいくつもの断章について。●平成バベルの塔(マルチョウ)時はバブル。空前絶後のタワマン建設のため、あやこは立ち退きを拒む「毒島倉庫」の説得に赴く。「毒島倉庫」の社長毒島鏡子は、呪う女として知られているが――。●外の世界は雪(黒田八束)二〇一九年、コロンビア。とある法が共和国大統領によって承認されたその年、死期を悟った「わたし」は行方不明の妹に向けて手紙を書きはじめる。●いまはリビングデッド(梶つかさ)「『リビングデッドとは、隷属する死肉である』」――研究者であるアルバが「作った」のは、特異な子どものリビングデッドだった。●歩けよ象ども(オカワダアキナ)ある朝あたいが目を覚ましたら、三人のパパたちはプールの中で死んでいた。あたいは、パパたちの死体をどうにかしようと奮闘し、ついには育った島を旅立つ。●いずれフーリは地に満ちる(ピクルズジンジャー)戦魔女のアジナは、依頼を受けかつてゲリラに占拠されていた廃村を訪れる。そこでアジナは、フーリと呼ばれるひとりの魔神の少女に出会うが。●おお、同胞よ、父の言葉よ(孤伏澤つたゐ)信用できないことばを喋るとされた父の死骸を棄てに、一族で一番の蛇狩りの男は飛び立つ。【試読】 https://xfolio.jp/portfolio/K_yatsuka/works/716654装画:タママ八月/挿絵:せん
¥1,500
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SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて

日本SF作家クラブのSF作家たちによる、デビューのしかたや、インスピレーションの得方、創作を続けていくには……が本音で語られた一冊。これから小説を書いてみたい方、書き続けていきたい方、作家デビューをしたい方はもちろん、編集や校正、翻訳、本の製作過程を知りたい方まで、お楽しみいただけます!(以下版元サイトより引用)目次〈第一部〉 作家のリアルとそこで生きる術「SF作家のリアルな声」揚羽はな・大澤博隆・粕谷知世・櫻木みわ・十三不塔・門田充宏・藍銅ツバメ「SF作家になるには」大森望「戦略的にコンテストに参加しよう さなコンスタディーズ 2021-2023」 門田充宏〈第二部〉 フィクションとの向き合い方「え? 科学技術とSFって関係あるんですか? 本当に?」 宮本道人「SFと科学技術を再考する」 茜灯里・安野貴博・日高トモキチ・宮本道人・麦原遼「〝社会〟の中でフィクションを書く」 近藤銀河・津久井五月・人間六度・柳ヶ瀬舞「過去に描かれた未来 マイノリティの想像力とSFの想像力」 近藤銀河〈コラム〉小説にかかわるお仕事編集者・翻訳者・校正者・デザイナー・『WIRED』編集者小谷知也さんインタビュー編者:日本SF作家クラブ刊行日:2024年4月27日発行:Kaguya Books発売:社会評論社サイズ:A5・164頁
¥2,090
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沈んだ名 故郷喪失アンソロジー

【版元サイトより】「故郷喪失」をテーマに書かれた全13編の小説・エッセイと、それらをふまえて書き下ろされた論考1編を収録したアンソロジーです。「故郷喪失」とは一体何なのか、なぜいま「故郷喪失」を語るのかという問いに真摯に取り組んだ選りすぐりの作品が揃っています。
制作にあたってクラウドファンディングを活用し、支援総額358,800円(目標達成率119%)を達成し、101名から支援を受けた話題作です。A6(文庫本)サイズ258ページ1500円+税収録作いとー「あらかじめ決められた喪失者たちへ」
「これを読んでいるあなたも、少なからぬ故郷喪失者の一人であるならば、どうか一言でも故郷喪失者による故郷の物語を紡いでほしい。」
国家的な領土、権力による故郷の創出に、いかに抵抗するか。パレスチナで起きている虐殺・破壊に対し、特権的傍観者としてしか存在しえない筆者が、それでも応答する道を選んだテクスト。
城輪アズサ「ロードサイド・クロスリアリティの消失」
「ミーバース。それはSNSの似姿であり、失われた仮想の故郷だった。」
県道沿い、ロードサイドにあったゲーム専門店は、いつも小学生と中年の溜まり場だった。そしてその環境と結び付けられた、箱庭めいたインターネット。筆者にとっての故郷は、すでに失われた亡骸としてある。
闇雲ねね「これはあくまで私の話」
「私は自分が同性愛者と自覚してから、人と健全にコミュニケーションを取れなくなっちゃったんですよね。」
思春期の初恋、そして18歳の上京。「私」は新たな環境でカミングアウトという術を身につけ社交性を回復していく。しかし、思春期の、あのころの「私」はずっと暗い目でこちらを見つめてくるのであった。
オザワシナコ「採集作業」
「時を経た今、皮一枚になった遺骸でも、親族は取り戻したいと思うものらしい。」
温暖化により変異した数種の虫は人間に寄生するようになった。寄生された人間は羽を生やし、森へ飛びさったのち、皮だけになって朽ちていく。里山から「皮」を回収するアルバイトをしている「ぼく」は、ある日寄生が進み死にかけている子どもを発見する。
江古田煩人「帰郷の旅路」
「…私は両親の顔すらまともに記憶していないんです。私のオリジナルの名前も、母親の声も、回収される日まで毎日抱いていたふわふわのテディベアの名前も……」
星間タクシーのドライバーであるアンドロイドの「私」は、地球へ帰省するという客人を乗せ、これまでのことを語り聞かせる。幼児の姿をしたセラピーボットとして生を受けた語り手は、しかしその後すぐにリコールされてしまう。職を転々としたアンドロイドは問う「アンドロイドにとって故郷ってどこだと思いますか?」
伊島糸雨「塵巛声」
「違腐乖々巛和傍存々」
魄躰(はくたい)を持ち、言葉としてそれを切り分けながら生活する民たちの物語。言葉を発すると魄躰は削られるが、塵潮(じんちょう)の季節になれば、全ては元通りに修復される。しかしあるときを境に、塵潮は无塵(むじん)となり、无塵にさらわれたものは修復されず跡形もなく消失してしまうのだった。いつまでもそばにいることを誓い合った二人、宇恢と添空は、塵となって消える民たちの運命に苦悩する。
万庭苔子「回転草(タンブルウィード)」
「それは毛細血管のようにわたしという人間の隅々まで張り巡らされた密やかな水脈であったのだ。」
イラクからドイツに亡命した〈カーブボール〉。彼の顔写真を見る時、「わたし」はドイツで語学学校に通っていた時のことを思い出す。誰に対しても礼儀正しいイラク出身の男性、ナディールくんとはそこで出会った。今となっては消息もわからないナディールくんのこと、ドイツで食材を調達していたアラブ人街のこと、そして東日本大震災によって故郷が被災したときのこと、パレスチナにまつわるデモ。これらを目の当たりにしてきた「わたし」から召喚される、あるささやかな祈り。
藤井佯「安全で安心な場所」
「藤井さん頭いいけんさ、すごいとこ狙っとるんやろ? もしかして……九大とか!?」
なぜ私は「故郷を喪失した」と感じているのだろう。私にとっての「故郷喪失」とはなんだったのだろう。話は高校時代に遡る。半生を振り返って、私に起こった「故郷喪失」について語ってみた。
湊乃はと「遺愛」
「あの頃の己は、母を決して許せないのであるし、現在の己がたとえ許したところでそれには意味がないのだ。」
学校を卒業するとすぐに奉公へ出た寅次だったが、癇をもつ母親が何度も奉公先の水菓子屋へ出向くので辟易している。ある日、母親は水菓子屋の娘の帯を引っ掴んで一悶着起こしてしまった。それで寅次は夜逃げ同然に飛び出して、新しい土地で妻を得て子をもうけた。一家の主人として生活を立て直していた矢先、妹から手紙がやってくる。
灰都とおり「絶対思想破壊ミーム小夜渦ちゃん」
「たぶんあたしたち、みんな小夜渦ちゃんを運ぶ乗り物みたいなものなんですぅ。」
東京で編集者をしている「わたし」は、Sと名乗るライターと出会う。意気投合して飲んでいるうちに、Sは幼少期に見たというアニメについて語り聞かせる。「わたし」は耳を疑った。そのアニメは、かつて「わたし」が幼少期、あの団地で耳にした話そのものだったから。
神木書房「祝杯」
「船藤が帰った時、彼は恐ろしく暗い目をしていた。」
同居と言うにはやや情があるが、同棲と言うにはためらいのある相手、船藤とおれの話。船藤の母親が亡くなると、船藤は酒を開けて「祝杯!」と宣言した。初盆が終わり帰宅した船藤はまたしても鯨飲する。酒の力に頼りきり、船藤は語りたくなかったことを語り始めたのであった。
犬山昇「壊れていくバッハ」
「ゴルトベルク変奏曲は花束さんのお気に入りの練習曲だったが、最初のアリアも満足に弾き通せなかった。」
中学時代の「ぼく」は、両親が離婚の話し合いを進めている最中、花束家の住人だった。「ぼく」の隣に住む花束さんは、両親に捨てられ祖父母に養育されている。ピアノを弾くのが好きで、でも教室などには通わないから一向に上手くならない。花束さんも「ぼく」も、それぞれ進学してしばらく疎遠になっていた。久しぶりに実家へ帰ってきた「ぼく」を待ち受けていた光景とは。
玄川透「富士の雅称」
「——フォンに意味はないよ。」
芙遠と書いて「フォン」と呼ぶ人名はこの国では珍しい。しかもフォンは左利きである。そのことによって多くの不利益を被ってきた。例えば給食当番の時に浴びた罵声、外国人だと思われて謗られる日々、フォンという言葉に特別な意味はないという言葉。そのどれもがフォンを傷つけてきた。
藤井佯「あらゆる故郷に根を伸ばす——なぜ故郷喪失を語るのか」
「だれしもが故郷喪失者であることを念頭に置き、なぜ故郷喪失が語られるべきかを明らかとする。」
故郷喪失とは何か。これまで見てきた13編をふまえて、日本において「故郷喪失」という言葉はどのように使われてきたのか、この本を位置づけるとしたらどのようになるのか、なぜいま「故郷喪失」なのか、など論じています。
¥1,650
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Books(toer) witness you. vol.2

A6(文庫版/222p著者:関口竜平(本屋lighthouse)発行所:本屋lighthouse刊行日:2024年4月20日本屋lighthouseの日記ZINEシリーズ、vol.2です。vol.2は2023年10月〜2024年3月の日記を中心に、各種媒体に載せたエッセイや書評などを詰め込みました。〈あとがきより抜粋〉それでも書いていないことがたくさんあり、それは書かないことを選択したものだけではなく、どう書けばいいかわからなかったことや、そもそも書くか書かないのかの選択肢にすら浮上しなかったもの、覚えてすらいないものだったりもする。それらすべてはなかったことになってしまうのだろうか。そうではない、と言い切りたい。いまの私はそう思っている。〈目次〉42023年10月〜28正直な語り手になるということ映画『ザ・ホエール』感想文2023/10/28472023年11月〜712023年12月〜100書評ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』2023/12/261042024年1月〜136書評川野芽生『Blue』2024/02/061412024年2月〜1672024年3月〜198書くこと/書けること、あるいは歴史を物語るということ『哀れなるものたち』『密航のち洗濯 ときどき作家』から考える2024/03/03
¥1,000
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我らは群れ

★こちらはePub形式の電子書籍です。データをダウンロードし、対応するアプリや電子書籍リーダーで読むことができます。★Kindleでの閲覧は非推奨です。(レイアウトが崩れるおそれがあります)第三回かぐやSFコンテストで審査員特別賞を受賞した糸川乃衣の初短編集。馬たちの叫び声がこだまする「叫び」(第三回かぐやSFコンテスト審査員特別賞)、蚕の魅惑的な姿を描いた「飼育」、ミクロとマクロが交差するモズのはやにえ小説「定点観測」。人間を中心とした世界を別の仕方で語り直し、生物をできるだけそのあり方に近い形で記述することを試みた三編をお楽しみください。
¥330
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小さな声の島

著者:アサノタカオ刊行元:サウダージ・ブックス定価 1800円+税136ページ 46判変形 ペーパーバック装丁 納谷衣美初版発行日 2024年4月7日予定☆☆☆☆☆サウダージ・ブックス編集人アサノタカオさん最新刊。旅を重ねる中で出会ってきた、忘れがたい小さな声を書きとった随筆集。もうここにはいない人の声、語られることのなかった声も存在し続けるのだということを教えてくれる11篇のエッセイ。それぞれの声への愛と尊敬に満ちたアサノさんのまなざしが眩しいです。☆☆☆☆☆紹介文戦争、疫病、異常気象。ふと顔をあげれば、日々の暮らしにさす死の影がますます濃くなる暗い時代がそこにある。花にも歌にも詩にも、この暗さを明るさに変える強さはない。……個としてははかなく弱くても、種のいのちがあまねくつづいていく、そのつよさを信じたい。あまねくつづいていくものに根ざす詩のことば に、美しさに、心とからだをやわらかく広げて待機していたい。——アサノタカオ 本書より旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震える君に教える。サウダージ・ブックスの編集人である著者が雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイを集成し、未発表の台湾紀行も収録。家族の歴史について、移動と定住について、小さな声を守る詩のことばについて、本のかたわらで考える随筆集。目次プロローグ——旅と詩、五冊の本1 家族のはじまり台湾への旅、沈黙への旅2 旅することと住まうことひそやかな約束アナーキー・イン・ザ・小豆島ここではない、どこかの港へ血の繫がりや地域の繫がりは大事ですか?3 小さな声の島聴こえてくる声を待ちながら——永井宏『幼年画』のことなど——原民喜蔵書返却の旅——塔和子山尾三省をめぐるふたつのエッセイ 「牛」と「らば」と「烏」、生きのびるうつくしいものたちエピローグ——幕なしのダンス後記著者紹介アサノタカオ編集者。1975年生まれ。2000年から3年間ブラジルに滞在し、日系移民の言語生活に関する人類学的調査に従事。その後、東京と香川の出版社を経て独立。現在はサウダージ・ブックスの編集人をつとめるほか、文学・人文社会・アートなどの領域で仕事をしている。著書に『読むことの風』(サウダージ・ブックス)など。明星大学、二松学舎大学非常勤講師。
¥1,980
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じたばたするもの

著者 大阿久佳乃​発行 サウダージ・ブックス46判変形 176ページ ペーパーバック装丁 納谷衣美定価 1800円+税初版発行日 2023年3月21日☆☆☆☆☆三重県出身の文筆家、大阿久佳乃さんの最新エッセイ。大阿久さんがずっと親しんできた、アメリカ文学をはじめとする海外文学について書かれています。物語の主人公や著者の葛藤=「じたばた」に、自らの生活の中から紡ぎ出された思考でもって向き合う文章は、「文学」というものを身近に感じさせてくれます。文学を通して、「自分の生を生ききる」ことについて考えさせてくれる一冊です。(村田)☆☆☆☆☆ソール・ベロー、スタインベックから、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチまで。現代​作家の小説や詩から、北米先住民の口承文学まで。J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公ホールデンに自分を重ねる大学生で文筆家の著者が、アメリカ文学・海外文学を読みながら、《生活すること・生きること・感じること》について綴った18編のエッセイを収録。各エッセイの末尾には、読書案内として、本書で紹介したアメリカ文学・海外文学などの本の情報を掲載しています。目次はじめに情けない人々——ソール・ベロー『この日をつかめ』鮮やかな乾き——スタインベック『赤い小馬』私たちの引っ越し——リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』帰る場所を求めて——セアドー・レトキーの詩ホールデン・コールフィールドに捧ぐ——J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』最近読んだものの周りうろうろしつつ東京に一人暮らししてる友人に向けて——マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』他人という「気」——ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』離れる——パヴェーゼ『月と篝火』鏡——カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』まだ消えていない炎のこと——カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』一人の中の多数の人間——マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』「もの」そのものへ——W・C・ウィリアムズの詩ぶらつく詩人——フランク・オハラの詩孤独と優しさ——エリザベス・ビショップの詩それがこれです——ガートルード・スタインの「自伝」根を求める——金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』(私たちの)願いのこと——トニ・モリスン『青い眼がほしい』親愛なる私(たち)へ——アドリエンヌ・リッチの詩おわりに
¥1,980
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港の人

著者:北村太郎刊行元:港の人四六判/上製本/函入/本文128頁2,200円(本体価格・税別)2017年9月刊ISBN978-4-89629-331-9 C0092◎現代詩を代表する詩人・北村太郎は、近年、エッセイ集『光が射してくる』『樹上の猫』、北村太郎の日常風景を淡々と素朴な筆致で描いた『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』4刷、橋口幸子著、小説『荒地の恋』ねじめ正一著などで知られる。ファンからながく待望されていた、読売文学賞受賞の名詩集『港の人』を復刊する!◎『港の人』には33篇の作品が収められ、詩人独自の死生観から社会を穿ち、根源的な生のあり方を照射する。◎巻末には、あらたに発見された単行本未収録詩4篇を収録。北村太郎のやさしさに触れる詩篇でたまらなくいい。◎解説は、詩人・平出隆。『港の人』についての解説のほか、詩人が目撃した北村太郎の生きようを丁寧に描き、北村太郎の魅力を語り尽くす。◎函の装画は、岡鹿之助作「古港」。端正な装本がひときわ美しく輝いている。◎港の人創立20周年記念出版■著者北村太郎(きたむら・たろう)詩人。1922年、東京の谷中に生まれる。戦前に同人誌「ル・バル」に参加。47年鮎川信夫、田村隆一らとともに「荒地」を創刊。66年第一詩集『北村太郎詩集』を刊行。以後数多くの詩集を上梓し、繊細な感性をもとに生と死を凝視した独自の詩世界をひらいた。その傍ら翻訳家としても活躍する。92年秋に死去。おもな著書に、詩集『ピアノ線の夢』『犬の時代』『港の人』(読売文学賞)、エッセイ集『パスカルの大きな眼』『樹上の猫』『光が射してくる』ほか多数。著作集に『北村太郎の仕事』(全3巻)『北村太郎の全詩篇』がある。■目次港の人 1~33単行本未収録詩少年の夢/ある男の肖像/ねこ/水たまり解説 平出隆(版元サイトより)
¥2,420
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空とぶ猫

著者:北村太郎出版社:港の人四六判変型/並製本/カバー装/本文160頁1600円(本体価格・税別)2021年4月20日ISBN978-4-89629-393-7ミル、チャーコ、クロ、レッディ、ミンミン、ミー、虎造、スー、サブロー、ゴロー、タラ、そしてたくさんの名もなき猫たち……。猫は来て、猫は去ってゆく。猫を愛し、猫の観察者であり続けた詩人・北村太郎が生涯にわたって書いた猫の詩と猫のエッセー。巻末に、晩年に同居した田村和子によるエッセー「タローさんとサブロー」を収録。著者と猫の写真、著者自身による猫の絵も多数収録。■目次猫なるもの猫たち猫について夜の集会失猫記クロの死秋猫記冬猫記なぜ猫なのか夜の猫ある夜、猫を二十匹飼ってる家の青年が遊びに来た夢十昼 9悪の花 27わが町・わが動物撫でるだけうたの言葉 より  ひた急ぐ/猫の子/春の猫犬も猫も雑種が好き愛すべき動物たち虎造樹上の猫突然、猫が……霧雨鳥の影N森林公園の冬タローさんとサブロー  田村和子■著者北村太郎(きたむら・たろう)詩人。1922年東京・谷中生まれ。戦前、同人誌「ルナ」(のち「ル・バル」)に参加。47年、鮎川信夫、田村隆一らとともに「荒地」を創刊。66年第一詩集「北村太郎詩集」を刊行。以後数多くの詩集を上梓し、繊細な感性をもとに死と生を凝視した独自の詩世界をひらいた。主な詩集に『眠りの祈り』(無限賞)、『犬の時代』(芸術選奨文部大臣賞)、『港の人』(読売文学賞)、『笑いの成功』、エッセイ集に『パスカルの大きな眼』『世紀末の微光』『樹上の猫』『光が射してくる』など。全詩集に『北村太郎の全詩篇』、著作集に『北村太郎の仕事』全三巻がある。翻訳家としても活躍する。無類の猫好き。(版元サイトより)
¥1,760
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珈琲とエクレアと詩人

著者:橋口幸子出版社:港の人四六判/ソフトカバー/本文120頁1,200円(本体価格・税別)2011年4月刊ISBN978-4-89629-231-2 C0095小説『荒地の恋』(ねじめ正一著)のモデルとなった、詩人北村太郎の知られざる日々の佇まい。詩人北村太郎は港の人が敬愛する詩人のひとりで、エッセイ集『樹上の猫』『光が射してくる』を刊行している。その北村太郎と鎌倉の同じ家に暮らしたこともある不思議な縁で、著者は親しく交わる。日々の飾らない優しい詩人の姿や暮らしぶりを淡く、ぬくもりのある筆致で描いた好エッセイ集。画家山本直彰によるエッセイ「北村太郎の白」を収録。■著者橋口幸子(はしぐち・ゆきこ)鹿児島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し校正を担当した。その後独立してフリーの校正者として長年活躍する。■目次詩「天気図」 北村太郎秋になろうと……鎌倉横浜二度目の鎌倉北村太郎の白 山本直彰(版元サイトより)
¥1,320
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ぼくの鎌倉散歩

著者:田村隆一刊行元:港の人四六判変型/並製本/カバー装/本文168頁1600円(本体価格・税別)2020年12月4日ISBN978-4-89629-383-8 C0095酒を愛し、自由を愛した詩人、田村隆一。そして詩人が愛した鎌倉。第一詩集『四千の日と夜』で鮮烈なデビューを飾り、「荒地派」の中心的存在として戦後の現代詩を牽引した詩人・田村隆一。鋭利な詩句は詩壇をこえて、文学、芸術一般へも影響を与えたと言われる。また酒や銭湯を愛し自由を実践する飄々とした生き様、ファッションブランドのモデルを務めるほどの風貌で、広く人気を集めた。本書は、47歳から75歳まで、材木座、稲村ヶ崎、二階堂と居を移しながら終生暮らし、愛した鎌倉を題材にした作品を厳選。詩人ならではの眼を通した鎌倉の姿が浮かび上がってくる。◎収録作品33点(詩21点・エッセイ12点)◎モノクロポートレイト3点収載 写真:山田愼二◎「田村隆一散歩図」(作品に登場する地名の地図)付き◎解説 宮崎真素美(愛知県立大学教授) ■著者田村隆一(たむら・りゅういち)1923‒1998。東京生まれ。1947 年、鮎川信夫、北村太郎らと『荒地』創刊、戦後の現代詩を牽引する。第一詩集『四千の日と夜』、『言葉のない世界』(高村光太郎賞受賞)が高い評価を受ける。1970 年に東京から鎌倉へ転居し、終の住処となる。死の直前に刊行された『1999』に至るまで生涯にわたって詩作を続けるほか、評論、随筆、翻訳なども数多く手がけた。 ■目次春/見えない春/さかさ川早春賦/咲く/偕楽/鎌倉山のダンディなライオン/滑川午睡歌/ヒグラシ/海の言葉/一品香/わが町/白い波頭/鎌倉──ぼくの散歩道/十三秒間隔の光り/鎌倉の人──大佛次郎『敗戦日記』/夏至から冬至まで/朝 ぼくはなぜ/鎌倉逍遙/滑川哀歌/小路と小路をつなぐ秋/七里ケ浜より夕陽を見る/秋の黄金分割/洋館という不思議なお化け屋敷/亀が淵ブルース/ぼくの野原/路地と生きるヒト・文化/鎌倉の枕/夜の江ノ電/海へ出る小路/鳥・西風/牡蠣/新年の手紙(その一)/色解説  宮崎真素美(版元サイトから)
¥1,760
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惑星

著者:片山令子出版社:港の人四六判/上製本/カバー装/本文224頁1,800円(本体価格・税別)2019年10月刊ISBN978-4-89629-369-2 C0095☆☆☆☆☆明るく澄んだレモンイエローの表紙。その色のように純粋かつ透明感のある文章で、何気ない日常や大好きな本、愛するものたちについて綴られたエッセイ集です。著者の片山令子さんは、『たのしいふゆごもり』『もりのてがみ』などの代表作を持つ絵本作家。身の回りのものすべてに穏やかな愛情を注ぎ、日々の一コマ一コマを大切に過ごしている片山さん。その世界観を形作ってきた童話の世界に触れてみたくなる一冊です。
¥1,980
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日本国憲法

写真:齋藤陽道出版社:港の人四六判変型/小口折製本/本文88頁1000円(本体価格・税別)2022年4月刊ISBN978-4-89629-406-4 C0032日本国憲法は誰のものか?もう一度読み、感じ、考える私たち自身の憲法。日本国憲法の条文全文に、写真家・齋藤陽道さんのカラー写真24点を組み合わせたハンディな一冊。戦後70余年、私たちの幸福と平和の土台となってきた憲法を、いまの暮らしのなかでそれぞれの人生を生きる人々の姿を深くとらえた写真とともに読み直す。 ■著者齋藤陽道(さいとう・はるみち)1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」所属。2010年、写真新世紀優秀賞(佐内正史選)。2013年、ワタリウム美術館個展。2014年、日本写真協会新人賞受賞。写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)。著書に『写訳 春と修羅』(ナナロク社)、『異なり記念日』(医学書院・シリーズケアをひらく、第73回毎日出版文化賞企画部門受賞)、『声めぐり』(晶文社)がある。(版元サイトより)
¥1,100
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目であるく、かたちをきく、さわってみる。

作者:マーシャ・ブラウン/文と写真   谷川俊太郎/訳刊行元:港の人四六判変型/ソフトカバー/オールカラー/本文112頁1,500円(本体価格・税別)2011年8月刊ISBN978-4-89629-232-9 C0098◎アメリカの絵本作家マーシャ・ブラウン作(文と写真)、谷川俊太郎訳による『めで あるく』『かたち を きく』『さわって みる』は、1979年の出版以来長く絶版となっていた〈幻の写真絵本〉。この3冊を、コンパクトなサイズ(四六判変型、全頁オールカラー)の1冊にまとめ、復刊する。◎絵本作家ならではの、みずみずしい視線が光る写真。やさしく語りかける言葉。そして、詩人・谷川俊太郎の美しい日本語訳。一枚の葉っぱにも、小さな虫にも、無限の美しさと命の意味がこめられている。子どもにも、そしておとなにも、ゆっくりと読んで深く感じてもらいたい。◎谷川俊太郎による書き下ろし「訳者あとがき」も収録。(版元サイトより)
¥1,650
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えびな書店店主の記

著者:蝦名則出版社:港の人全国に知られ、人気の美術古書店「えびな書店」(東京・小金井市)の店主・蝦名則の本・絵画・音楽・旅をめぐるエッセイ集。店主の専門の美術は近世の文人画から、現代芸術の最先端をはしるヤン・ファーブルまでをカバーするほどにひろく芸術に通じ造詣が深い。クラシック音楽を愛し、イタリアルネサンス期の画家ピエロ・デッラ・フランチェスカの絵画をじぶんの眼で触れるためにとことん旅に出る。こよなく本を、芸術を愛する店主は古書・美術・音楽・旅に一徹に向きあい、ぞんぶんに楽しんでいる。本書は貴重な写真を多数収録し、興味が尽きない。新シリーズ「四月と十月文庫」の第1弾。(版元サイトより)
¥1,320
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原発の断りかた

著者:柴原洋一出版社:月兎舎四六判並製 220頁ひとびとは、いかにして命の海を原発から守ったか。三重県に原子力発電所の計画があったことをご存じだろうか。20世紀後半、中部電力が度会郡南島町(現南伊勢町)と紀勢町(現大紀町)にまたがる芦浜への建設を目論んでいた。1963年の計画発表から37年間、推進か否かで地域を分断する壮絶な闘いが繰り広げられた末、2000年2月22日、北川正恭知事(当時)が計画の白紙撤回を表明。原発建設は事実上中止されたものの、今なお中電は計画地であった芦浜を所有している。本書は、反原発闘争に関わった県民のひとりが、その歴史を後世に伝えるべく記した私的回想録である。〈本書の内容〉日本初の漁民海上デモ/原発の本質を見抜いた漁民/反原発闘争は第2回戦へ/女性たちが起ち上がった/ぼくの「危険な話」/進む地域破壊/闘争第3世代の登場/原発推進の町・紀勢町のこと/古和浦漁協の理事3ちゃん/臨時総会を実力阻止/原発いらない県民署名運動/81万署名が政治を動かす/37年間の戦いが終わった/闘争は終わらない〈著者〉柴原洋一 Youiti Shibahara1953年浜島町(現・志摩市)生まれ。信州大学人文学部卒業後、78年より三重県の高校英語科教師に。86~91年、南島高校に勤務。83年から芦浜原発反対闘争に加わり、90年代に南島町芦浜原発阻止闘争本部が組織した「脱原発みえネットワーク」の事務局長を務めた。2011年、退職。「原発おことわり」三重の会会員。(版元サイトより)
¥1,650
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公害スタディーズ

著者:安藤 聡彦 著 林 美帆 著 丹野 春香 著出版社:ころから判型:A5版、並製、224ページISBN:978-4-907239-54-1エコ、SDGsが重視される現代において、「公害」という言葉が忘れられてはいないだろうか? そうした危機感から、日本の近現代史に色濃く影をおとし、現在も続く13の公害を事例に、いまの暮らしとの接点を提示する。公害被害者らがどのように闘い、そして語りついできたかを再発見するためのコンパクトな一冊。環境教育学を専門とする安藤聡彦(埼玉大学教授)などが、全国の公害資料館や多数の公害・教育関係者のバックアップを得て、教育の現場はもちろん、若い世代に読まれることを想定し一般書として編集。(版元サイトより)
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