日々詩編集室

三重県津市久居で本を作っています。 書物のなかに、認識されづらい・ないことにされてしま…

日々詩編集室

三重県津市久居で本を作っています。 書物のなかに、認識されづらい・ないことにされてしまう物語を語り、編み、手渡してゆける共有地までの地図を挟みこむ。 『存在している 書誌室編』『場所を営む/社会を変える』『ゆけ、この広い広い大通りを』

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  • 日々詩書肆室通信

    日々詩書肆室が毎日発行している、今日のおすすめの一冊を紹介する通信です。

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    キミは文学を知らない。 小説家・山本兼一と、わたしの好きな「文学」のこと

    著者:山本英子刊行元:灯光舎判型:B6変形判 縦183mm 横130mm 厚さ15mm 218ページ 上製定価 :2,000円+税ISBN:978-4-909992-10-9『利休にたずねよ』を著し、2014年に早逝した京都ゆかりの歴史小説家・山本兼一。彼の妻にして児童書作家・文筆家の山本英子さんが、亡き夫のおもかげを語り、山本兼一と自身の人生を綴ったエッセイ集。本書の前半では、10年前に亡くなった夫・山本兼一さんが残した取材ノートや手帳を改めて紐解き、自身の記憶を重ねて夫のありし日が語られます。後半になると、次第に内容の主軸が英子さん自身に移り、自身の思い出に残る本や児童書を書くきっかけとなったエピソード、夫への葛藤などが織り交ざったライフストーリーが展開していきます。「道に迷いそうになったら、日本を探して歩くといい」と語り、この世を去る直前まで物語を書き続けた作家・山本兼一。子どもたちに、自分のなかの「好き」を大事にして人生を歩んでほしいと想って筆をとった山本英子。職業作家としての道を歩み、悲喜交々の暮らしのなかでひたむきに楽しく物語を書き続ける二人の日々が、私たちの日常の足跡と重なり、好きなこと、自分のやりたいことを見つめるきっかけを与えてくれるような一冊です。本書を刊行する2024年は、山本兼一さん没後10年です。【山本兼一さんの経歴と主な著書】1999年『弾正の鷹』で小説NON創刊150号記念短編時代小説賞佳作。2004年『火天の城』で第11回松本清張賞を受賞。2009年『利休にたずねよ』で第140回直木三十五賞を受賞。2012年第30回京都府文化賞功労賞受賞。2014年逝去。◆主な作品『白鷹伝 戦国秘録』『信長死すべし』『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』『いっしん虎徹』『狂い咲き正宗』など目次職業は、作家  挑んだ松本清張賞  直木三十五賞、候補は三回  善福寺川で悩む  決意は賀茂川で  キミは文学を知らない  シークエル(版元より)
    ¥2,200
    HIBIUTA ONLINE SHOP
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    まちうた 2024年6月号

    まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」2号。特集はチルドレンハウス。「チルドレンハウスひびうた」に集まる子どもたちのイラスト、運営するスタッフによるエッセイや絵日記を収録。ゲストは、地立おもしろい学校の森松千絵さん。ほか、2023年度HACCOAエッセイ講座受講生の作品、投稿作にひびうたでの日々をつづった永崎瑞帆「わたしのひびうたでの6年間」、はらちゃんの「神様のいない居場所」、西世古智之「めぐりあい」、埜中なの「ある話」、西脇祥貴「Machi-Uta Variations」を収録。本屋・散策舎×日々詩書肆室「日々、散策。読書会」のアーカイブもあります。
    ¥1,100
    HIBIUTA ONLINE SHOP

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はじめまして、日々詩編集室です

「わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる」をコンセプトに、三重県津市久居で運営している、HIBIUTA AND COMPANYのなかでリトルプレス、日々詩編集室です。 …

日々詩編集室
2か月前
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bluesky&スレッズアカウント作りました&家父長制アンソロジー取り扱いのお知らせ

こんにちは。日々詩編集室です! 5月19日に文学フリマがおわりました! 当日はたくさんの本の中から日々詩編集室の本も見つけていただいてありがとうございます!どうぞお…

日々詩編集室
13時間前
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店頭販売開始しました&原画展示しています

『まちうた2024年6月号 特集:チルドレンハウス』の、HIBIUTA AND COMPANY店頭での販売を開始しました! それにあわせて、まちうた6月号の巻頭カラーページに収録した子…

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20240508晴

今日は澁澤龍彦の96回目の誕生日。 通勤時間に、『死なないための暴力論』を読みはじめた。 権力とのひとびとがいかに闘争してきたかということが書かれている本で、言葉…

日々詩編集室
2週間前
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【予約開始のお知らせ】まちうた2024年6月号 特集:チルドレンハウス

まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」2024年6月号の予約受付を開始しました! HIBIUTA ONLINE STOREからご予約いただけます。 今回は「チルドレンハウス」特集号。HI…

日々詩編集室
2週間前
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日々詩書肆室通信20240430

今日の日々詩書肆室通信は『光が射してくる 未刊行詩とエッセイ 1946-1992』北村太郎 港の人 です。 ALT 日々詩書肆室通信 2024年4月30日 本日のおすすめの一冊 …

日々詩編集室
3週間前
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日々詩書肆室通信20240425

今日の日々詩書肆室通信は『Mの裏庭』中村郁恵(港の人)です。 ALT 日々詩書肆室通信 2024年4月25日(木) 本日のおすすめの一冊 『Mの裏庭』 中村郁恵(港の人) こん…

日々詩編集室
3週間前
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【イベント参加のお知らせ】名古屋市名東区Reading Mugさんで開催・Creative Library

名古屋市名東区の書店、Reading Mugさんで、今日4月20日(土)~5月5日(日)まで開催される、「Creative Library」に、日々詩編集室の本が参加しています! 映画レビュー…

日々詩編集室
1か月前
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日々詩書肆室通信20240417

今日のおすすめの一冊は『石都奇譚集』(飯沢耕太郎 サウダージ・ブックス+港の人)です ALT 日々詩書肆室通信2024年4月17日(水) 本日のおすすめの一冊 『石都奇譚集…

日々詩編集室
1か月前
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季刊誌ヒビウタのこと

日々詩編集室では、まちのひとと本を作る「まちうた」のほかに、ひびうた・チルドレンハウスひびうた、HIBIUTA AND COMPANY内で流通する季刊誌「ヒビウタ」という本を作り…

日々詩編集室
1か月前
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日々詩書肆室通信20240411

今日の一冊は『日本国憲法』写真・齋藤陽道(港の人)です。 ALT 日々詩書肆室通信 2024年4月11日(木) 本日のおすすめの一冊 『日本国憲法』 写真・齋藤陽道(港の人)…

日々詩編集室
1か月前
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【イベント参加のお知らせ】三富2024

2024年4月13日(土)~28日(日)に、京都・堀川新文化ビルヂング2Fで開催される三富2024に、日々詩編集室の書籍の委託販売をお願いしています。 開催時間は10:00~19:0…

日々詩編集室
1か月前
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日々詩書肆室通信20240406

今日の一冊は『小さな声の島』アサノタカオ・サウダージブックスです。 ALT こんにちは。日々詩書肆室の村田です。 待望の新刊が入荷しました! 鎌倉市に拠点を置く出版社…

日々詩編集室
1か月前
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20240406曇

通勤電車の中で本を読んでいる。 この間まで中井英夫の『虚無への供物』を読んでいたが、今日は『新装版 レミは生きている』(平野威馬雄・ちくま文庫)。 平野威馬雄は、…

日々詩編集室
1か月前
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日々詩書肆室通信20240405

今日の一冊は『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ北村太郎』(橋口幸子・港の人)です。 ALT 日々詩書肆室通信 2024年四月五日 本日のおすすめの一冊 『珈琲とエクレアと詩…

日々詩編集室
1か月前
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『気が付けば本屋』 電子書籍のお知らせ

日々詩書肆室室長・村田奈穂のエッセイ『気が付けば本屋』の電子書籍を刊行します。 配信予定日は4月12日(金) kindle・koboで配信します。 本屋になるつもりなんてなか…

日々詩編集室
1か月前
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はじめまして、日々詩編集室です

はじめまして、日々詩編集室です

「わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる」をコンセプトに、三重県津市久居で運営している、HIBIUTA AND COMPANYのなかでリトルプレス、日々詩編集室です。

日々の営みという書物のなかに、認識されづらい・ないことにされてしまう物語を語り、編み、手渡してゆける共有地までの地図を挟みこむような本をつくっています。

日々詩編集室で出会ったもののこと、つくっている書物のこと、だれか

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bluesky&スレッズアカウント作りました&家父長制アンソロジー取り扱いのお知らせ

bluesky&スレッズアカウント作りました&家父長制アンソロジー取り扱いのお知らせ

こんにちは。日々詩編集室です!

5月19日に文学フリマがおわりました!
当日はたくさんの本の中から日々詩編集室の本も見つけていただいてありがとうございます!どうぞお楽しみいただけますように!

今日はお知らせが2点あります。

日々詩編集室のbluesky&スレッズアカウントをつくりました。

bluesky/スレッズはどちらも日々詩編集室の活動などを投稿してゆく予定(同じ内容になると思います)

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店頭販売開始しました&原画展示しています

店頭販売開始しました&原画展示しています

『まちうた2024年6月号 特集:チルドレンハウス』の、HIBIUTA AND COMPANY店頭での販売を開始しました!
それにあわせて、まちうた6月号の巻頭カラーページに収録した子どもたちの絵の原画を日々詩喫茶室で展示しています。
好きな場所や海の生き物をテーマに、思い思いの絵を絵具やサインペンなどで書いています!
日々詩喫茶室&書肆室へお越しの際は、ぜひゆっくりご覧ください。
※『まちうた』

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20240508晴

今日は澁澤龍彦の96回目の誕生日。

通勤時間に、『死なないための暴力論』を読みはじめた。
権力とのひとびとがいかに闘争してきたかということが書かれている本で、言葉がわかりやすい&親しみやすくて読みやすいしおもしろい。

『現代詩手帖 特集 パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く』も並行して読んでいる。
ヌール・ヒンディさんの「技巧の講義はクソどうでもいい、私の仲間が死んでいる」という詩を読んで

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【予約開始のお知らせ】まちうた2024年6月号 特集:チルドレンハウス

【予約開始のお知らせ】まちうた2024年6月号 特集:チルドレンハウス

まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」2024年6月号の予約受付を開始しました!
HIBIUTA ONLINE STOREからご予約いただけます。

今回は「チルドレンハウス」特集号。HIBIUTA AND COMPANYの系列のこどもたちの居場所「チルドレンハウスひびうた」に集まる子どもたちのイラスト、写真、スタッフのエッセイや絵日記などを収録し、同じく三重県でこどもの居場所づくりの活動をされ

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日々詩書肆室通信20240430

日々詩書肆室通信20240430

今日の日々詩書肆室通信は『光が射してくる 未刊行詩とエッセイ 1946-1992』北村太郎 港の人 です。

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日々詩書肆室通信 2024年4月30日
本日のおすすめの一冊
『光が射してくる 未刊行詩とエッセイ 1946-1992』北村太郎著 港の人
こんにちは。日々詩書肆室の村田です。
先週の日曜日、4月28日、HIBIUTA AND COMPANYに鎌倉の出版社港の人代表の上野勇治さんを

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日々詩書肆室通信20240425

日々詩書肆室通信20240425

今日の日々詩書肆室通信は『Mの裏庭』中村郁恵(港の人)です。

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日々詩書肆室通信 2024年4月25日(木)
本日のおすすめの一冊
『Mの裏庭』 中村郁恵(港の人)
こんにちは。日々詩書肆室の村田です。
日々詩書肆室では、今月いっぱい鎌倉市を拠点とする出版社「港の人」のフェアを開催しています。詩歌を中心に、文学や日本語学に関する本を出版している出版社です。
そして今週末には詩に関するイベン

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【イベント参加のお知らせ】名古屋市名東区Reading Mugさんで開催・Creative Library

【イベント参加のお知らせ】名古屋市名東区Reading Mugさんで開催・Creative Library

名古屋市名東区の書店、Reading Mugさんで、今日4月20日(土)~5月5日(日)まで開催される、「Creative Library」に、日々詩編集室の本が参加しています!

映画レビュー本『映画と文学が好き! 人情編』や、クィア小説『ゆけ、この広い広い大通りを』、本屋・散策舎/本屋lighthouse/日々詩書肆室の三人の書店主の鼎談アーカイブ『場所を営む/社会を変える』など、いろんなジャ

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日々詩書肆室通信20240417

日々詩書肆室通信20240417

今日のおすすめの一冊は『石都奇譚集』(飯沢耕太郎 サウダージ・ブックス+港の人)です

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日々詩書肆室通信2024年4月17日(水)
本日のおすすめの一冊
『石都奇譚集』飯沢耕太郎著 サウダージ・ブックス+港の人
日々詩書肆室の村田です。こんにちは。
現在日々詩書肆室では鎌倉の出版社、港の人フェアを開催中です。
こんなにたくさん店頭に並ぶのは貴重ですので、みなさんどうぞこの機会にお手にとって

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季刊誌ヒビウタのこと

季刊誌ヒビウタのこと

日々詩編集室では、まちのひとと本を作る「まちうた」のほかに、ひびうた・チルドレンハウスひびうた、HIBIUTA AND COMPANY内で流通する季刊誌「ヒビウタ」という本を作り始めた。
ひびうたの系列の場所にあつまる人たちのための、あつまったひとたちが伝えたいこと、大切にしていることを収録した、三店舗と、その周辺でのみ流通する小さな冊子だ。

今回は、幼少期の大冒険を描いたり、猫との暮らしをつづ

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日々詩書肆室通信20240411

日々詩書肆室通信20240411

今日の一冊は『日本国憲法』写真・齋藤陽道(港の人)です。

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日々詩書肆室通信
2024年4月11日(木)
本日のおすすめの一冊
『日本国憲法』 写真・齋藤陽道(港の人)
こんにちは。日々詩書肆室の村田です。
日々詩書肆室では、4月30日までの一か月間、鎌倉の出版社「港の人」のフェアを行っています。
今月は毎日港の人さんより刊行されているおすすめの本を紹介します。
今日の一冊は、『日本国憲法

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【イベント参加のお知らせ】三富2024

【イベント参加のお知らせ】三富2024

2024年4月13日(土)~28日(日)に、京都・堀川新文化ビルヂング2Fで開催される三富2024に、日々詩編集室の書籍の委託販売をお願いしています。
開催時間は10:00~19:00、自主制作書籍・ZINE、雑貨の販売と、ワークショップが開催される日もあるそうです。
お近くに行かれる際にはぜひ立ち寄ってみてください。

日々詩編集室のラインナップは、最新刊『場所を営む/社会を変える』、『まちうた

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日々詩書肆室通信20240406

日々詩書肆室通信20240406

今日の一冊は『小さな声の島』アサノタカオ・サウダージブックスです。

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こんにちは。日々詩書肆室の村田です。
待望の新刊が入荷しました!
鎌倉市に拠点を置く出版社、サウダージ・ブックス編集者アサノタカオさんの新著『小さな声の島』を4月5日より販売しております。
アサノタカオさんは書肆室の前身であるブックハウスひびうた立ち上げ時よりお世話になっている編集者さんで、HIBIUTA AND COM

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20240406曇

通勤電車の中で本を読んでいる。
この間まで中井英夫の『虚無への供物』を読んでいたが、今日は『新装版 レミは生きている』(平野威馬雄・ちくま文庫)。
平野威馬雄は、1900年生まれ、籍は日本人、父はフランス人で籍はアメリカ、母は日本人。父はほとんど日本にはおらず、生涯2度、父とわずかな時間を過ごしただけだったという。
「日本の少年少女に、ほんとうのことをわかってもらいたいと思って、この本をかきました

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日々詩書肆室通信20240405

日々詩書肆室通信20240405

今日の一冊は『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ北村太郎』(橋口幸子・港の人)です。

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日々詩書肆室通信 2024年四月五日
本日のおすすめの一冊
『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ北村太郎』
橋口幸子著 港の人
こんにちは。日々詩書肆室の村田です。
今月の日々詩書肆室通信では、港の人さんの本を紹介します。
今日おすすめするのは、橋口幸子さんが詩人北村太郎さんの姿を描いたエッセイ『珈琲とエクレア

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『気が付けば本屋』 電子書籍のお知らせ

『気が付けば本屋』 電子書籍のお知らせ

日々詩書肆室室長・村田奈穂のエッセイ『気が付けば本屋』の電子書籍を刊行します。

配信予定日は4月12日(金)
kindle・koboで配信します。

本屋になるつもりなんてなかった――。
会社員として働いていた村田さんが、「本」でつながった場所から、気づけば一軒の書店を任されるようになるまでの足取りをたどったエッセイ。
試し読みは、『存在している 書誌室編』の記事からお読みいただけます。

日々

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