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【妊娠①】 計画的だが予想外の妊娠

2019年3月に3年付き合った人と結婚し、2020年5月に第一子を授かった。

計画的な妊娠だったが、このタイミングで妊娠できたことは私にとってとても予想外で驚きだった。なので今回の妊娠は「計画的だが、予想外の妊娠」という表現がしっくりくる。

3年付き合い、結婚1年で子供を授かる。とても「よくある話」に聞こえるが、私が予想外と感じたのにはいくつか理由がある。


1つ目は、私は不妊になりやすい体質を持ち合わせていたこと

私は多嚢胞生卵巣症候群という”排卵が起きにくい”体質である。
中学の初経から生理不順であり、毎月決まった間隔で生理が来るということはなかった。2ヶ月〜ひどい時は半年以上空くこともざらにあった。
成人に近づけば整うだろうと甘く見ていたが、20歳を超えても生理不順なため産婦人科を訪ねたところ、多嚢胞性卵巣症候群と診断された。
それまでは大きな病気なく健康に過ごしていたので、病名を言われたとき、何かに後ろから打たれたような背筋がゾッとするような、そんな衝撃を受けた。

多嚢胞生卵巣とは、排卵がされずに卵巣の中にたくさんの卵子が溜まってしまうことである。生理不順なのは排卵が行われていなかったからだった。
原因は的確には突き止めることはできないが、ホルモンの異常、ストレスや生活習慣の乱れなどらしい。確かに中学くらいから夜更かしが大好きで、睡眠時間を削って長く活動していることが良いことと考えていた。今思うと成長期の大切な時に睡眠をとらなかったことをとても後悔している(将来は子供に睡眠の大切さをしっかり伝えたい)。
さらに大学で一人暮らしを始めると過食や偏った食生活となってしまったことも影響していたと思う(今思うと過敏性腸症候群も患っていたと思う)。

診断を受けてから、多嚢胞生卵巣について沢山調べた。そして不妊の原因として挙げられている症状だと気づき、ショックを受けた。
先生は、排卵さえ行われれば一般的な妊娠はできるし、子宮の機能が衰えないように生理が遅れたら薬で強制的に生理を起こして機能を整えていきましょう。と言ってくれたが、不安で悲しかった。
自分が一人前の「女性」になれなかったような、否定されているような、そんな気分になった。

幸いにも、社会人になり生活リズムが安定し、徹夜をほとんどしなくなってから生理は以前よりは整うようになったが、それでも間隔が開くことはあり、周期も一定ではない。これでは妊娠したいと思っても苦労するだろう、不妊は私が将来直面する課題だと思っていた。


2つ目は、遠距離の夫婦生活であったこと

結婚する年に、旦那が単身赴任となった。旦那は職業上転勤族のため、遠距離は承知の上での結婚だった。距離はドアtoドアで5時間くらいある。それでも月に2回くらいは会っていたので寂しさはなかったが、問題は妊活を考えた時に「排卵のタイミングに一緒にいられる確率が少ない」ということであった。

排卵周期が読みにくいことに加え、一緒にいられる確率も少ない。なかなか絶望的なんじゃないかと思っていた。


3つ目は、お互いの年齢が33であったこと

普通の夫婦生活であれば30代前半なので、そんなにハードルを感じることもないだろう。しかし前述のようにタイミングがなかなか取れない状況でひたすらに機を待っていたら、旦那の単身赴任が終わる頃には35歳を超えてしまい、歳をとるにつれて妊娠の確率は下がる一方である。かと言って妊活のために私は仕事を辞めるつもりはない。

いろいろ考えて、自分の運命と選択を思い、人生って難しいな、とため息が出た。


予想外のチャンス

そんな私たちが予想外に妊娠できたのは、なんとコロナ禍による緊急事態宣言がきっかけである。
2020年3月ごろから、私の会社ではほとんどの業務がテレワークになった。
そして4月末に緊急事態宣言が発令されることがわかった時、私は旦那の赴任先でしばらく生活することに決めた。その頃は県を跨ぐことに対して世間からの目は厳しかったため、とても悩んだ。結果、リスクや叩かれることを承知の上で移動することに決めた。

そして一緒に住んで1ヶ月、適切なタイミングをとると*妊娠することができた。
本当に、奇跡だと思った。信じられなかった。
まさか私たちが子を授かることができるなんて。本当に嬉しかった。
来てくれたお腹の子に本当に感謝した。

小さい頃からずっと胸に抱えていた不安や、自分が女性になりきれていないという後ろめたさから、ようやく解放された気がした。


どんな人にも、どの夫婦にも、さまざまな考えや苦労、物語があると思う。
私のように、一見「よくある話」と思っても、実は心のモヤモヤを抱えたり、悩んでいたりする。たまに、友達の何気ない一言に傷ついたり、比べてしまうこともある。
「人生って難しい」
今回は願いが叶ったが、全てうまくいく保証はないし、
私が何気ない一言で周りを傷つけてしまっていることもある。
今回の経験したことを忘れずに、そして少しでも周りに寄り添い、支えられたら良いな、と思う。



*タイミングを取るために行った方法
基礎体温計をつける
排卵検査薬をつかう(数周期試して傾向を読む)→これがとても効果的だった
不妊治療クリニックへ相談する(検査とタイミングの相談)


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