最低最悪な俺 ③ vol.531
青山の女との最終最後の別れ際は文字通りの愁嘆場ではなく、意外にも明るく、あっさりした終わり方であった。
この女からのLINEは長い。
載せるのを考えてしまうほどだ。
だが、女の優しさや考え方や純良さ、そして深い包容力について触れるには、やはり寸分たがわぬありのままを伝えるべきだと思う。
そんな訳で披露する。
女とはこんな風に最後の幕を閉じた。
俺とのやり取りの中で既に気持ちを持ち直し、明るく元気に終わらせたことは、二人の間の救いである。
俺はこの女から多くを学ばなければならない。
この女の幸せを願い、いつか何処かで再び人生を交差させるのを楽しみにしながら、女の今後を見ていたいと思う。
信頼し合う友達として。(終)
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