飛田恵美子

編集者・ライター。 http://www.cotohogu.com/

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マガジン

  • 水澄む草青む

    • 16本

    空から降り注ぐ雨水が、何十年もかけて森の奥の清らかな泉の一滴となるように。我が身を生きることを通して言葉を綴る5人の書き手によるちいさなWebマガジン。

最近の記事

東日本大震災 ものづくりが心や人間関係の回復にどう作用したのか、作業療法士と振り返る

2019年3月に『復興から自立への「ものづくり」』という本を出版し、神保町ブックセンターにて「ものづくりと心のケア」というトークイベントを行いました。東北の手仕事団体と作業療法士をお招きし、ものづくりが心や人間関係の回復にどう役立ったのかを考える、という内容です。 ずっと振り返る暇がなかったのですが、先日改めて録音を聞き直したところ「みんないい話してるな……この内容、眠らせておくのはもったいないな」と感じたので、書き起こしの一部を公開したいと思います。 (※記事中の話は2

    • ライターとしての目標はなんですか?

      #ドーナツトーク は、誰かが出したお題についてバトンリレー式の連載。書き終えたら次の人を指名し、最後はお題発案者が〆ます。 杉本恭子さんから始まった「ライターとしての目標はなんですか?」というバトンリレー。増村江利子さん、平川友紀さん、池田美砂子さんを経て、バトンが回ってきました。アンカーだ! 前走者のみなさんに恥じない走りをしなければ。 ライターとしての目標、書くことで目指しているもの。色々あるけど、軸となっているのは、「昔の自分に見せたい世界を紹介すること」でしょうか

      • ライターとして東北へ取材に通った7年間で考えたこと

        2019年3月1日に、初著書『復興から自立への「ものづくり」』が小学館から発売となりました。2012年から取材を続けてきた、“東日本大震災後に始まった手仕事と、その背景”をまとめた本です。この機会に、ライターとして東北に通い続けた7年を振り返ろうと思います。 「写真撮りたいのでどいてくれませんか」に感じた憤りの正体私が初めて東北沿岸部を訪れたのは、東日本大震災から1ヶ月後のことでした。 参加したボランティアは「被災地とNPOをつないで支えるプロジェクト(つなプロ)」。数人

        • 言葉をめぐる思索の旅へ。「水澄む、草青む」はじまりに寄せて

          「どうしてライターになったんですか?」 そう聞かれる度に無数にある理由の中から適当なものを選んで答えるのだけど、レパートリーのひとつに「口下手だったから」がある。 質問されたとき、とっさに固有名詞が出てこない。 胸の中を漂う漠然とした考えや気持ちは言葉にならず、無理やり喉から絞り出した音は表現したかったことと微妙にずれていて唇を噛む。 こうした歯がゆさを何度も味わいながら、伝えたかったことは体の中に溜まっていったのだと思う。出口となったのが、文章を書くことだった。焦ら

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