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「頑張れ」という言葉のトリセツ

こんにちは✨

今日は「頑張れ」という言葉について語ろうと思います。

「頑張れ」は応援メッセージになるのか、それとも人を追い詰める言葉になるのか。

言葉と心の専門家として思うことを綴っていきますね!


「頑張れ」という言葉が使いづらい時代になった


最近、「頑張れ」という言葉、ちょっと使いづらくなっていませんか?

「頑張れという言葉は、人を追い詰めてしまうから安易に使わないほうがいい」という意見を持つ人が多くなり、

心理系の本などでも、『頑張ることをやめよう』とか『ゆるく生きると楽になる』みたいな、「頑張らないで生きようね」というタイトルのものを多くみかけるようになりました。

わたしも自身も頑張るのはあまり得意じゃないので、「無理しなくていいよ」とか「少し休もう」という言葉はしっくりきますし、穏やかな気持ちになります。

けれど、「頑張れ」という言葉にも罪はないのです。

だって、人が人を応援するって、本来はとても素敵なことでしょう?

そこで、ちょっと考えてみました。「頑張れ」という言葉をかけないほうが良いケースって、どんなだろうと。


頑張ることが目的になっている人には、頑張れって言っちゃいけないみたい


結論からいいます。

頑張ることが目的になっている人に対しては、頑張れって言わないようにしよう」。

これが、ひだえり的見解です。

そして、頑張ることが目的じゃなくて、何かを達成することが目的になっている人には、「頑張れ」って言葉を届けてあげましょう✨(ただし、相手がプレッシャーに感じない程度にね)

ここからは実際の事例でご説明します。
過去にご相談をいただいた、パート勤務・主婦のHさんのケースです。

結婚後、二人のお子さんを育てながら、家事に育児にパートにとお忙しかったHさん。

旦那さんは公務員で、残業はほとんどなく定時で家に帰ってきて、土日祝日もお休みなのだそう。

一方、Hさんはパートで週6時間勤務。一日の労働時間は4時間ですが、ほぼ毎日出勤しなければならないため、まとまった時間が全然とれないのだそうです。

朝誰よりも早く起きて、家族のお弁当を3人分つくって、午前中に家事を済ませて、午後からパートに行き、買い物をして帰ってきたらすぐに夕飯をつくり、洗い物をし、お風呂の用意をして、くたくたになって寝る……のくり返し。自分の時間なんてありません。

ですが、Hさんは、ずっと旦那さんからダメだしばかり食らっていたそうです。

料理の仕方、掃除の仕方、着る服やカバンの購入にまで文句をつけられ、あまりにも「もっと〇〇しろ!」と言われるので、自分はこれ以上どう頑張ったらいいのかわからないと苦しんでいました。

旦那さんは、「お前はパートだろ。〇〇さんの奥さんはフルタイムで働いているのに、お前よりもちゃんと家事してるぞ」みたいなことを言うそうです。

Hさん、そんなことを言われたらしんどいですよね。

頑張って頑張って、それなのに、もっと頑張れって言われる。

「お前、もっと頑張れるだろ。やれよ」って言われたら、そりゃしんどいですよ。

Hさんは、いつの間にか、「頑張ることが目的」になっていた。だから、「頑張れ」って言われると辛くてたまらなくなるそうです。

こういう方には、「頑張らなくていいよ」って言葉が必要です。

だって、本当に頑張らなくて良いのですもの。

やれるだけのことをきちんとやっていらっしゃいますし、これ以上頑張ったら、心身のバランスを崩してしまいます。

このケースでは、Hさんと旦那さんとの間で、意識の違いや、ズレがありました。

Hさんが今以上に頑張るよりも、旦那さんとの間にある「ズレ」をなくしていくほうが有効だと判断しましたので、「自分を責めるのをやめましょう」「頑張るのをやめましょう」「足し算ではなく、引き算の考えをしてみましょう」という、認識のゆがみを修正する方向でカウンセリングを進めました。

再度申し上げますが、頑張ることが目的になっている方に、頑張れというのはやめましょう

それはきっと、相手にとってひどく辛い言葉になってしまいます。

さて、それでは「頑張れ」という言葉がポジティブに作用するのはどういうケースなのでしょう?

詳しく解説を…と思ったのですが、ちょっと長くなりそうなので、続きはまた次回にします!

次回は「続・頑張れという言葉のトリセツ」をお送りします。

最後までお読みくださりありがとうございました✨

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